もしあなたのwebサイトに検索エンジンからのトラフィックを増やしたいのであれば、被リンクをもらうことを真剣に考えなければなりません。何しろ、Google自身が2016年に…
被リンクは最も重要なランキングファクターの1つである
と公言しているのですから。
もしあなたがこれからSEO対策について真剣に考えよう!という初心者の状態なら、きっとこの記事を最後まで読む価値があると思います。被リンクの重要性や獲得方法など、この記事であなたが知っておくべき知識をすべてお伝えします。
目次
被リンク(英語でbacklinks)とは、外部のwebサイトにあるページから自分のwebサイト内のページにもらうリンクのことです(文脈次第でバックリンク、外部リンクなどという呼び方もします)。これに対して、自分のwebサイト内のページ同士で貼るリンクのことを内部リンク、あるいはインバウンドリンクと呼びます。
SEO対策において被リンクが持つ役割は2つあります。それは…
この2つです。
あなたが他のwebサイトのページにリンクを貼るときのことを想像してください。よほどのことがない限り、書かれている情報が信頼できないページにリンクを貼ったりしませんよね?
100%そうではないにせよ、基本的に他のページにリンクを貼るという行為は、相手のページの内容を信頼した上での行為です(と、少なくともGoogleは考えています)。外部サイトのページから被リンクが10コも20コも集まったとしたら、そのページの内容はかなり信頼性が高いと評価されて、検索順位でも上位を獲りやすくなるのです。
例えるなら、食べログなどの口コミに似ています。あなたが直接知らない人でも、多くの人が高評価しているレストランを見つけたら、あなたもきっとそこは美味しいはず!と思ってしまいますよね。
被リンクには人気投票のような側面もあり、すごく大雑把ではありますが、獲得した被リンクの数と検索順位との間には強い相関関係があることがわかっています。
ならば、とにかく被リンクの数を多く集めればいいんだね!と早合点してしまいがちなのですが、SEO対策の世界はそんなに甘くありません。過去に同じことを考えたSEO対策業者たちによって、不当な方法で多くの被リンクを稼いで検索順位を上げる手法が蔓延しました。この事態を受けてGoogleは、2012年4月に品質の低い被リンクを無効化するペンギンアップデートを実施。これにより不当なリンクを稼いでいた多くのwebサイトが奈落の底へ突き落とされたのです。
つまり、もはやすべての被リンクが同じ価値を持つ時代ではないのです。僕たち人間と同じように、Googleも今は信頼性の高いwebサイトからの被リンクを高く評価するようになっています。
ここまで記事を読んでくれたあなたには、効果的な被リンクとは信頼性の高いページからの被リンクであることが理解できたはずです。では、具体的に僕たちはどんな被リンクを獲得すべきなのでしょう?一方、もらってはいけない被リンクは、どんな被リンクなのでしょう?
Googleがどのページをどのくらい信頼しているか?これがはっきりわかれば僕たちもそんなに頭を悩ませずに済みますよね。実際、GoogleはPageRankという指標を使ってそれぞれのページの信頼性を評価しています。このPageRank、以前は一般人も簡単に確認することができたのですが、今やPageRankは非公開になってしまったので、僕たちはGoogleと同じ指標でページの信頼性を知ることができなくなってしまいました。
そのPageRankの代わりとして、一般的によく使われている指標がMoz.comによるDomain Authority(DA)というスコア。Link Explorerでドメイン名を入力するだけで、そのwebサイトがインターネット上でどれだけ権威性が高いのかを、100点満点で表示してくれます。
Googleが正式に採用しているものではないところに注意は必要ですが、この数値が高いwebサイトからの被リンクは一般的に高品質なバックリンクと考えることができます。
もう1つ、獲得を目指すべきなのが英語でeditorial linksと呼ばれるタイプの被リンク。これは一言で表すならば、相手方のページが自身のコンテンツの信頼性を補強するために貼るリンクのことです。
具体例を挙げましょう。今世界中を騒がせている新型コロナの治療法についてのコンテンツを作ろうとしています。でも、素人の僕たちがいくら言葉を重ねても、それを読んでくれるユーザーには全く説得力を持ちませんよね。
でも、もしここで超有名な専門家の意見や一流雑誌の研究結果など、誰が見ても信頼するような情報を持ってきたらどうでしょう?素人が書いた記事でもだいぶ説得力が増しますよね。もしそんな情報があれば、きっとあなたもその元になるページにリンクを貼るはずです。これがeditorial linksと呼ばれるものです。
こうしたeditorial linksもGoogleが高く評価する被リンクの1つです。必ずしも権威性の高いページからのリンクを狙う必要はありません。DAが低いサイトからでも、editorial linksを多くもらうことができれば、あなたのwebサイトの評価は確実に上がっていきます。
一方、被リンクを受けることでかえって検索順位に悪影響を及ぼしかねない被リンク(toxic links、unnatural links)も存在します。
典型的なのが、ブログのコメント欄に送り付けられる海外からの被リンク。これらの被リンクのほとんどがアダルトサイトだったり、仮想通貨のサイトだったりで、あなたのwebサイトのトピックと何ら関係のないところからのリンクですよね。
Googleはリンク先のコンテンツの内容もきちんと評価していて、こうしたお互いに関連性のない(ナチュラルでない)被リンクはGoogleに目をつけられる可能性大です。見つけ次第、即刻削除することをお勧めします。
他にも有害なバックリンクと考えられる被リンクはいくつもあって…
などなど。こうした被リンクの獲得はGoogleにスパムリンク扱いされて、そのリンク効果を無効化されるばかりかペナルティーの対象になる可能性も否定できません。
参考記事:グレーハットSEOとは?ブラックハットSEOやホワイトハットSEOとの違い
逆に、もしあなたが他のサイトへリンクを貼る場合、そのリンクに以下の4つのうちいずれかの設定をすることになります。
これまでに被リンクは信頼を渡す投票のようなものだとお伝えしてきましたが、リンクは貼りたいけれど相手に信頼(PageRank)を渡したくない場合はどうすれば良いでしょう。こんな時に設定するリンクがnofollowリンクです。Nofollowリンクを作るには、HTMLソース上で以下のようにリンクにnofollow属性を設置します。
<a href=“https://○○○.com/“rel=“nofollow”>アンカーテキスト</a>
Nofollowリンクは、Googleに「そのリンクをたどらない」ように指示を出しているリンクです。その結果としてnofollowリンクはPageRankをリンク先に渡さないため、検索順位には全く影響しないと考えられてきました。
しかし、今は少し状況が変わりました。2019年9月にGoogleが行ったアナウンスにより、nofollowリンクでも状況次第でGoogleはリンク先をたどることが一般に知られています。
具体的にどのようなときにGoogleがnofollowを無効化するのかは記載されていませんが、これからはもらったリンクがnofollowリンクだからといってガッカリする必要はなさそうです。
本来dofollowという名のリンクはないのですが、他のリンクとの区別のためここではdofollowリンクという表現を用います。このdofollowリンクとは、上で説明したnofollow属性を持たないリンクのことです。通常、外部にリンクを貼るときはdofollowリンクとなり、リンクを通じて相手のページにPageRankを渡すと考えられています。
<a href=“https://○○○.com/“>アンカーテキスト</a>
本来、他人にお金を払って自分のページにリンクを貼ってもらう行為は、Googleのウェブマスターガイドラインに違反しています。しかし現実には、影響力の高いブロガーさんに自分のページを宣伝してもらうこともありますよね。
こんな時に使うのがスポンサード・リンクです。HTMLソース上でsponsored属性を設置することにより、有料リンクに対してGoogleがネガティブな評価を下すことがなくなります。逆に、この設定をせずdofollowのままでリンクの売買をすると、ガイドライン違反になりますので気をつけましょう。
<a href=“https://○○○.com/“rel=“sponsored”>アンカーテキスト</a>
UGCとはUser Generated Contentsの略で、ブログのコメント欄やフォーラム内への投稿の際に、ユーザー側が投稿内のリンクにUGC属性を設置することが推奨されています。
<a href=“https://○○○.com/“rel=“ugc”>アンカーテキスト</a>
被リンクの種類で違いはあれど、正しく被リンクを集められれば検索順位向上が期待できることは、もうお話ししましたね。しかし、SEO対策として被リンク獲得が重要な理由は他にもあります。
あなたが新しいページをupした後、Googleのクローラーがやって来てやがて新しいページを発見・インデックスするでしょう。しかし、そのクローラーがやってくるのはサイト内部だけではありません。サイトの外からやってくることもあるのです。
それが被リンクが持つ役割の1つ。権威性が高かったり、トラフィックが多い外部のサイトから被リンクを獲得していると、そのサイトを経由してクローラーがやってきます。その結果、新しいコンテンツがインデックスされ、検索順位に反映されるまでのスピードが速くなるのです。
被リンクで権威性や信頼性を獲得できるのは、何もネットの世界だけではありません。
例えば、あなたが何か新しい事業を始めたばかりだとします。この時点では、ほとんどの人はあなたの事業に注目をしていません。
ところが、ある時あなたの事業がYahoo!ニュースで紹介されたとします。すると多くのネットユーザーがあなたの事業を知ることになりますし、Yahoo!という超有名企業に紹介されたことでユーザーもあなたのことを信用してくれます。
たとえ被リンクはnofollowだったとしても、ある特定の業界で有名なwebサイトで紹介してもらえれば、あなたのビジネスの認知度を大きく高めてくれます。その結果得られるものは、dofollowリンクでもらえるPageRankよりもはるかに価値が高いものかもしれません。
本来リンクとは、あるページから別のページへの移動をスムーズに行うための機能です。ある時からGoogleが被リンクをランキングファクターとして使うようになってから話がこじれていますが、Googleがリンクをどう扱おうとリンクの最も重要な役割は変わりません。
外部のwebサイトから被リンクを貼られた場合、たとえそれがnofollowであろうと、そのページからの新しいトラフィックが期待できます。その新しいトラフィックの中から、将来のあなたのお客さんが生まれるかもしれません。被リンクの数を増やすことは、将来のお客さんを開拓していく行為でもあるのです。
被リンクの内容について詳しく調べるには、Ahrefsなど有料のSEOツールを使ってチェックするのが一般的です。ただ、あなたのサイトをGoogle Search Consoleに接続すれば、情報は少ないながらも無料で被リンクの調査ができます。
Google Search Console左上のメニューから「リンク」をクリックすると、あなたのサイトに貼られている外部リンクの概要を知ることができます。
この無料ツールでわかること
これらの情報は、右上のボタンをクリックするとcsvファイルでエクスポートできます。
では、どうやってあなたのサイトに被リンクをもらいましょうか?実は、これがメチャクチャ難しいのです。というか、普通は被リンクなどないのが当たり前と言っても過言ではありません。実際、先にご紹介したBacklinkoの報告では、調査したページ全体の約95%に1つも被リンクが貼られていなかったとのこと。被リンク獲得はFacebookでのいいね!獲得とはわけが違います。
でも、そんな中でも被リンクを増やしていかなければ、それ以上の検索順位上昇も見込めません。困難な道ではありますが、やるしかないのです。
まずは単純に、あなたの身の回りの人に外部リンクをお願いします。友人知人から始まり、同業者や関連業者の人達…協力してくれそうな人に片っ端から頼んでみましょう。上手くいけば、無料でいくつかの被リンクを獲得できます。
あなたと同じ分野を扱っていて、影響力の強いサイトにゲストブログを寄稿します。あなたの書いた記事が相手方の読者を喜ばせるものであれば、あなたの記事が外部リンク付きで掲載される可能性も少なくありません。
どの企業も新商品や新サービスの開始とともに、メディアを使ったPRを考えるはずです。それがネット上でのPRであれば、被リンク獲得はすごく簡単。あなたの企業名などが出てくるところで外部リンクを貼ってもらいましょう。
被リンクをもらいやすいコンテンツの1つに、まだ誰も知らないことについての調査結果のレポートが挙げられます。この記事で僕がBacklinkoのページにリンクを貼ったように、何らかの調査結果をあなたのサイトで公表すると、同業者などから被リンクをもらう可能性が高まります。
先にご紹介したAhrefsなどの有料SEOツールには、競合他社サイトが獲得している被リンクの種類を調べるツールが入っています。それを使って、相手が持っている被リンクのリンク元をリストアップしましょう。ここであぶり出されたリンク元は、あなたの扱っているトピックに関心を持っている可能性が高いと言えるので、あなたが優れたコンテンツを持っていれば、そのページにもリンクを貼ってくれる可能性が見込まれます。
P.S. 被リンクだけでなく、発リンクにもSEO効果があるって知ってますか?詳しくはリンク先の記事をご覧ください…
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。