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文法ミスやスペルミスは検索順位に影響するのか?

パソコンを使って文章を書いている以上、どんなに注意を払っていても漢字の変換ミスやタイプミスは発生しますよね。僕もできるだけチェックしているつもりですが、記事の公開前に見つけられず、公開してしばらくしてから気づいで慌てて修正する…なんてことが度々起こります。もしかしたら、まだ僕が気づいていない漢字の変換ミスやタイプミス、さらには文法のミスなどが、このサイトの至る所に残っているのかもしれません。

さて、こうしたミスがwebコンテンツ内に残っている場合、Googleのオーガニック検索結果にどのような影響が出るのでしょうか?SEO対策として大して影響が出ないならそのまま放っておいても良いことになりますし、けっこう影響大なら急いで修正しなければなりません。あなたも気になりませんか?もし気になるならば、このまま最後まで記事をお読みください…

スペルミスや文法ミスはGoogleのランキングファクターなのか?

さて、おそらくあなたが一番気になるのは「スペルミスや文法ミスはGoogleのランキングファクターなのか?」というところではないかと思います。実際ランキングファクターは公表されていないので、この問いに対する明確な答えはありません。でも、今まで世に出回っている情報から推察する限り、軽度のものならスペルミスや文法ミスがダイレクトに検索結果に影響する可能性は低そうです。

その根拠として、スペルミスや文法ミスによるSEOへの影響についての、過去のGoogle側の回答をご紹介しましょう。まずはMatt Cuttsが登場するYouTubeビデオ。2011年に公開された“Do spelling and grammar matter when evaluating content and site quality?”という題名のビデオの中で、彼は「スペルミスや文法ミスはGoogleの直接的なランキングファクターではない」と述べています。

その後時が経って2017年、今度はJohn Muellerが、English Google Webmaster Central office-hours hangoutの中で「自分の知る限り、文法の誤りをチェックするようなアルゴリズムは存在しない」と発言しています。僕が知る限り、それ以降に彼らの発言を覆すようなGoogleの公式な発表はありません。

別の視点からいえば、Google側はある程度のスペルミスについて対応済みであるという事実もあります。“The ABCs of spelling in Google Search”というタイトルのコンテンツの中でGoogleのスペルミスに対する取り組みが紹介されているのですが、今のGoogleはディープラーニング等の手法を用いてスペルミスを正しいスペルを推測して直すことができ、実際僕らも日頃の検索活動でその効果を体感することができます。

Googleはスペルミスや文法ミスの多いコンテンツを「質の低いコンテンツ」と判断する

でも、ここで安心してはいけません。Mutt CuttsもJohn Muellerも、これらのミスを放っておいても良いとは一言も言っていないのです。

まず1つ確実に言えることは、Googleはコンテンツ内の文法ミスやスペルミスを問題視しているということです。その証拠に、Googleの検索品質評価ガイドライン(2022年12月15日版)の54ページ、Examples of Low Quality Pagesの所にこんな記載があります…

The writing of this article is unprofessional, including many grammar and punctuation errors. 

つまり、これらのミスの有無がGoogleの直接的なランキングファクターではないとしても、質の低いコンテンツと判断される基準の1つにはなっているということです。程度の問題だとは思いますが、これらのミスによりSEO的に不利な扱いを受ける可能性もなくはない…ということでしょう。

コンテンツ内のスペルミスや文法ミスを残しておくと、こんなことが起こりうる…

では、コンテンツ内に残っているスペルミスや文法ミスをそのまま残しておくと、一体どうなるのでしょうか?

これば単なる僕の推測に過ぎませんが、スペルミスや漢字の変換ミスに関しては、Googleが修正できる程度のものが少しある程度なら、おそらくGoogleの検索順位には大きな影響はないと僕は思います。

ただ、Matt CuttsもJohn Muellerも、ユーザーエクスペリエンスの観点からは好ましくないと断言していますし、中には見られると恥ずかしい漢字変換ミスもあるかもしれません。業界によっては、スペルミスや漢字変換ミスを根拠にあなたのことを「信頼できない」と判断され、検索順位は変わらなくても、成約率の低下という形でビジネスに悪影響が出る可能性も考えられます。

さらに言えば、Google以外の検索エンジンへの影響はどうなの?という心配もあります。例えば、Microsoft Bing blogの2014年の投稿では「検索者に役立つエラーのないコンテンツが他に存在するのに、誤字脱字があるコンテンツをわざわざ検索上位に表示する理由がありますか?」と、たとえ良質なコンテンツでもスペルミスなどで検索順位が下がる可能性を示唆しています。Google以外の検索エンジンからのトラフィックも考えるなら、やはり速やかにこれらのミスを修正する必要がありそうです。

一方の文法ミスは、ある意味スペルミスや漢字変換ミスよりも事は重大です。というのは、文法ミスが頻発のサイトを見つけたら、ユーザーだけでなくgoogleも「外国人が機械翻訳を使って作ったスパミーなコンテンツ」と判断する可能性が生じ、そのページだけでなくサイト全体のE-A-Tにも悪影響を与えかねないからです。

さらに言うと、文法ミスにより検索エンジン側がコンテンツの内容を正確に把握できず、インデックスすらされないという可能性も考えられます。スペルミスとは違って、文法ミスはタイピングの問題ではなく、普段僕たちが使っている言葉の正確性の問題だと思います。なので、web上に記事を書くすべての人は、普段から正確な文法で言葉を発するように努めなければなりません(自戒を込めて…)。

まとめ

いかがでしたか?今回はコンテンツ上のスペルミスや文法ミスの影響についてのお話でした。この記事が少しでもあなたのSEO対策のお役に立てたのであれば、嬉しく思います。

Webコンテンツライティングについて、他に聞きたいことはありませんか?今後の記事作成の参考にさせていただきますので、何かあれば下のコメント欄にお気軽に書き残していってください。

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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