前回の「質の低いコンテンツ」についての考察に関連して、先月のGoogle Webmaster Central Hangoutでのやりとりを1つご紹介します。
例えば、あなたのWebサイトにGoogleの検索結果画面(SERPs)に載せてもらえないブログ記事があるとします。ユーザーが特定のキーワードで検索しても、その記事を見つけることができません。当然、そのページからの売り上げはありません。
こんなページを見つけたら、あなたも「Googleに価値が低いと判定されているんじゃないか?」と思ってしまいますよね。もしそうだとすると、そのページの低評価に引っ張られて、Webサイト全体へのGoogleの評価が下がってしまうことになります。
こんな場合、SEO対策の一環としてWebサイト全体の評価を守るためにそのページを削除すべきでしょうか?
どうせ売り上げに貢献していないページだし、サイト全体に悪影響を及ぼすくらいなら、いっそのこと削除する方が得なんじゃないか?
あなたがそう思っても、全く不思議じゃありません。
この疑問に対してJohn Muellerは、トラフィック数だけをコンテンツの質の判断材料にしてはいけないと警告しています。トラフィック数は、Webサイト管理者にとっては「コンテンツの質が低い」可能性を疑うきっかけに使えますが、Googleにとっては質を測る判断材料ではないというのです。
このディスカッションの中で、Johnは
Googleはトラフィック数ではなくコンテンツそのもので質の判断をしているし、何よりも作成者自身がそのコンテンツの良し悪しを判断できるはずだ
と述べています。おそらく、たとえSERPsに載らなくても、そのトピックの専門家であるあなたが高品質と考えるコンテンツはGoogleも高品質と判断している、ということなのでしょう。
このやりとりが、下のビデオの46分くらいから始まります。ディスカッションの内容を深く知りたければ、下のビデオを一度ご確認ください。
僕たちがこのやりとりから学べることは、
GoogleがSERPsに載せてくれないからといって、必ずしもそのコンテンツが低評価というわけではない
ということでしょう。実際、コンテンツの質が高くてもSERPsに表示されないということは、理論上ごく普通に起こり得ます。なにせ何百万、何千万とある関連ページの中から、せいぜい200件そこそこしかSERPsに載せてくれないのですから。そう考えると、あなたのコンテンツがSERPsに載るだけでもスゴいことだと思いませんか?
実際のところは、僕たちにコンテンツの質を測る信頼できる指標はありません。ななので、その記事が本当に質が低いのかどうか、判断に困るところではあります。
でも、もしあなたがその記事の質に自信を持っているなら、それを削除せずに残しておく方がいいでしょう。もしかしたら、今後Googleがアルゴリズムを変更することで価値が再評価され、SERPsに載るようになるかもしれません。
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AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。