Google+の閉鎖から僕たちは何を学ぶべきか？

Google+って知っていますか？GoogleがFacebookに対抗して始めたSNSで、まあGoogleもFacebookと同じものを提供していたんだなぁ…くらいに思ってもらえれば大丈夫です。「そんなのあったのか！」とあわてて勉強する必要はありません。なぜなら…

先日、Google+の閉鎖が正式にアナウンスされたからです。

おそらくあなたは、そして日本に住む多くの人も、このニュースを聞いてもさほど驚かないと思います。日本でSNSと言えばFacebookやTwitterがメジャーですよね。最近はInstagramが有名ですが、これはFacebookに買収されてしまいました。Google+はSNSの世界でマイナーな存在から脱出することができませんでした。Googleほどの大企業が運営しているSNSでも、時代の波に乗れずに閉鎖してしまうことがあるのです。

もちろん、Google+がFacebookに劣っていたというわけではありません。僕もあまり使ったことはありませんが、Google+にはFacebookにない便利な機能もついていました。例えば、フォロワーをセグメントして、そのセグメントに属する人にだけコンテンツを提供するとか…

さらに一部では、Google+とWebサイトを連動させておくとSEO対策になるという妙な噂もありました。そんなわけで、一部の人はGoogle+に一生懸命コンテンツを投稿していたのです。

そのGoogle+ですが、この度正式に閉鎖が決定しました。そこに投稿されたすべてのコンテンツは、これから10ヶ月以内にすべて消失するということです。Google+へ集中的にコンテンツを投稿していた人は、このニュースを聞いて愕然としていることでしょう…

Google+の閉鎖からすべてのコンテンツマーケッターが学ぶべきこと

もしあなたがビジネスをしていて、FacebookやTwitterに頑張って投稿を続けているとしたら、この件を対岸の火事で済ませてしまってはいけません。

いつかFacebookやTwitterが使いものにならなくなる…そんな時代をあなたは考えたことがありますか？

にわかには信じられないかもしれません。FacebookもTwitterも、すでに膨大な数のユーザーを抱えています。そう簡単に潰れるようには思えません。

でも、Facebookは最近アルゴリズムを頻回に更新していて、そのおかげでユーザーのウォールに企業の広告が表示されにくくなっています。これは今実際に起こっていることで、Facebook広告に集客を頼っていた企業にとっては大打撃です。

あなたが企業の社長さんだったら、Facebookからの売り上げが激減したのを見て焦ります。こんなんじゃ困るからと「昔のようにもっと広告を載せろ！」とFacebookに文句を言っても、きっと状況は変わりません。

もしかしたら、今後もFacebookがアルゴリズムを変更して、あなたのコンテンツがユーザーに届きにくくなっていく時が来るかもしれません。ソーシャルメディアマーケティングという手法が、だんだん時代遅れになってくるかもしれません。その時になって慌てても遅いのです。

でも、勘違いしないでください。僕はFacebookやTwitter、その他のSNSを全否定しているわけではありません。上手に使えば広告媒体として優れたツールですし、実際大きな売り上げを上げている人もたくさんいるでしょう。

僕があなたに言いたいのは…

情報発信をSNSに依存しすぎないようにすべき

ということ。なぜなら、それらのプラットフォームは自分の意図でコントロールできるものではないからです。

仮にあなたがひたすらFacebookでライブ動画を発信していたとします。ある日突然…

Facebookが投稿規定を変えてしまい、あなたのコンテンツが規定違反になってしまったら、どうしますか？

あるいは、

Facebookがまたアルゴリズムを大きく変更してしまって、あなたのコンテンツがまったく表示されなくなってしまったら？

さらに、

Facebook離れが加速して、誰もFacebookを開かなくなってしまったら？

もしこういった状況が起こったとしても、あなたのビジネスは継続していけますか？あなたが100％自分でコントロールできるメディアを持っていれば…そしてFacebookだけでなく、それらのメディアも使ってバランスよく情報発信をしていれば、いつか本当にFacebookが使えなくなっても大したダメージにはならないでしょう。

FacebookやTwitterでいくら情報発信しても構いません。InstagramもOKです。でも、あなたにとって本当に信頼できるメディアは他にあります。そのメディアを育てていくことこそ、変化の激しいインターネットビジネスで生き残っていくための、最大級の保険になるのです。

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