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発リンクはSEOにどう影響する?

発リンクはSEOにどう影響する?

SEO対策における被リンクの重要性については、今や多くの専門家や企業のサイトで詳しく説明されています。でも、自分のサイトから外部のサイトへ貼る発リンクについては、SEO対策における役割や最適化についてほとんど説明されていません。

「発リンクはランキングファクターの1つなのか?」という話になると…

Googleが情報を非公表にしているので何とも言えません。でも、発リンクで検索順位が変わる可能性があるという証拠を示せば、あなたも発リンクの最適化について真剣に考えてくれるのではないでしょうか?

というわけで、今回は発リンクがどのように検索ランキングに影響を与えうるのか、その影響を信じる僕の立場から情報提供をしたいと思います…

発リンクとは何か?

発リンクとは、あるページから別のページへ向けて貼られるリンクのことです。同じwebサイト内のページに貼る発リンクと外部サイトのページに貼る発リンクがありますが、ここでは外部ページに向けて貼るリンクを発リンクとして話を進めます。

こう定義すると、発リンクと被リンクが1対1に対応して、話が理解しやすくなるのではないでしょうか?ある2つのページAとBがあって、AからBにリンクが貼られていたとします。この時ページAはページBに発リンクを貼っていて、逆にページBはページAから被リンクをもらった形になります。

発リンク数はSEOに影響する?

結論を言えば、発リンク数の大小がSEOに影響することはありません。その理由は、Googleが今でもランキングファクターの1つとして使っているPageRankの概念と矛盾するからです。

仮に1つのページに複数の発リンクを貼り付けたとしても、そのページからリンク先へ流れるリンクジュースは発リンクの数で分割されます。発リンクが1個だけだろうと、100個の発リンクがあろうと、元のページから外に流れるリンクジュースの総量は変わらないのです。

ただ、一応1ページに貼れる発リンクの上限はGoogleで定められているようです。実際、ウェブマスター向けガイドラインには…

1ページのリンクを妥当な数に抑えます。(最大で数千個)

と記載されています。まあ意図的にやらない限り、1ページで何千個も発リンクを貼る状況は考えにくく、発リンク数でペナルティーを受ける可能性はほぼゼロと言えます。

発リンクの最適化を行うべき3つの理由

僕も含めて「SEO対策として発リンクの最適化が必要だ」と考える専門家は、主にこれから挙げる3つの理由を根拠にしています…

1.そのページで扱うトピックについての関連性を強める

そのページのコンテンツと関連性の強いページへ発リンクを貼ることで、コンテンツと扱うトピックとの関連性を強めるという考え方です。関連性の高いコンテンツへの発リンクがシグナルとなって、ユーザーが同じトピックのキーワードで検索をかけた時に、そのページがより上位に表示される可能性が高まると信じられています。

2.コンテンツの価値を高める

GoogleのJohn Muellerが、発リンクについてこんなコメントを残しています…

Linking to other websites is a great way to provide value to your users. Often, links help users to find out more, to check out your sources and to better understand how your content is relevant to the questions that they have.

Johnいわく、コンテンツを見てくれているユーザーに追加の情報を提供することで、そのページの存在価値を高めることができるというのです。また、信頼できるソースからの出典をもとにコンテンツを作成すれば、ユーザーにとってその情報が信用できるものと判断する手助けにもなります。

3.コンテンツ作成者の専門性をアピールする

実はGoogleは、コンテンツを作成するすべての人に向けて、コンテンツの専門性に関するこんな質問を残しています…

コンテンツは、明確な情報源、関係する専門知識の証明、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(著者ページへのリンクやサイトの概要ページなど)など、掲載されている情報が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供しているか?

この質問、ちょっと言葉は難しいですが…平たく言うと、コンテンツから貼る発リンクにも専門性が求められていて、信頼できるソースからの情報を参照すべきということです。

専門家と素人では、頼りにしている情報源が違います。同じトピックについて記事を書くにしても、参照として貼る発リンクも違ってきます。

例えば、専門家はオリジナルの一次情報を探し出してリンクを貼るのに対して、素人はオリジナルな情報ではなく二次情報、三次情報…でも平気でリンクを貼ってしまいます。

そう考えると、Googleが発リンクを介して発信者の専門性を判断しているとしても不思議ではありません。Googleが求めるE-A-Tを高める手段の1つとして、発リンクの最適化もSEO対策の一環として重要な施策と僕は考えています。

発リンクは原則dofollowで…その理由は?

SEO対策の専門家の中には、外部サイトへの発リンクを極力貼らない、または全てnofollowリンクにしている人もいます。発リンクを減らしたり、nofollowリンクを使ったりすることで、自サイトのPageRank低下を防げると考えているからです。

Googleがほとんどのランキングファクターを非公表にしている以上、僕もそのような対策の効果を否定することはできません。でも、僕は外部サイトへ発リンクを貼る時には原則dofollowリンクを貼る方が良いと考えています。

NofollowリンクではGoogleのクローラーがリンク先をクロールしない

その理由は、nofollowリンクで発リンクを貼ってしまうと、Googleのクローラーがリンク先をクロールできなくなってしまうからです。するとリンク先のコンテンツがどれだけ信頼性の高いものだろうと、Googleはその価値を認識できません。結果として、僕たちがGoogleの推奨する方法で適切にリンクを貼っていることがGoogleに伝わらなくなってしまいます。

発リンクの有無でGoogleの検索順位を比較した結果…

これについては、海外で1つ興味深い調査結果があります。Reboot Onlineという企業が新しいサイトを立ち上げて、内容的に似通ったコンテンツを発リンクの有無で比較したところ、発リンクありのコンテンツの方がGoogleの検索順位で上位になったというのです。

この結果を真摯に受け止めれば、発リンクにはPageRankの喪失を補って余りあるプラスのSEO効果があるということになりますよね。リンク先が信用できないなど特別な理由がない限りは、発リンクをdofollow設定にしておく方が良いように思います。

競合サイトの発リンクをチェックする方法

この記事の最後に、競合サイトの発リンクをチェックする方法をご紹介します。なぜ競合サイトの発リンクを検証・調査する必要があるかというと、検索上位を獲っているページの発リンクを調べることで、Googleに信頼されやすいリンク先を見つけることができるからです。

無料で使える発リンクチェックツールとしては、SEOチェキ!が有名です。上のタブから「発リンク」を選び、ページのURLを入力するだけで、そのページから貼られている発リンク数やその詳細が一気に表示されます。この情報を元にして、あなたのページから貼り付ける発リンク先を選んでみてはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?今回は発リンクのSEO効果についてまとめてみました。今まで発リンクについて気にして来なかった人にとっては、意外な情報もあったのではないでしょうか?

この記事を読んでの感想、発リンクについてのコメントなどがありましたら、ぜひ下のコメント欄にシェアをお願いします。

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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