本店と支店に対するローカルSEOを、1つのWebサイトでまかなう方法
インターネット上であなたのビジネスを露出させようと思うなら、あなたにとってSEO対策は必須です。ただ、ビジネスの内容によって、あなたに必要な対策が変わってきます。特に実店舗を構えている地域に密着したビジネスを行なっている場合は、その地域名を含んだ検索で検索上位を取れるような対策が望まれます(ローカルSEO)。
さて…
もしあなたがいくつか異なった地域で同じビジネスを展開していたら、どのようにWebサイトを作ればいいでしょうか?それぞれに別のドメインでWebサイトを立ち上げるのは、お金もかかるし管理も大変そう。できれば同じドメインで全部のエリアをカバーしたいけれど、そんなことできるのだろうか?そんな事をお考えなら、続けてこの記事をお読みください。
目次
ステップ1:それぞれの地域に合わせた子ページを作成し、親ページでまとめる
1つのドメインで複数のエリアのローカルSEOを行うことはできますが、その地域名を含んだ検索語できちんと効果を上げるには、ちょっとしたコツがあります。
よくやってしまう間違いは、メインのページ(通常はホームページ)に全ての支店とその地域名を載せてしまうこと。こうすると、どの地域の名前で検索されてもメインのページに誘導されるように思えますが、実際やってみるとそんなにうまくいきません。
ではどうすればいいか?1つの解決法は、それぞれの支店ごとに別々のページ(子ページ)を作り、親ページ(ホームページ)からリンクを貼ることです。それぞれの子ページには支店ごとにビジネス名、住所、電話番号(NAP)等を記載する一方、親ページからはそれらの情報を除きます。
それぞれの子ページは、その地域特有の情報(スタッフ紹介や取り扱い商品、お客様の声など)でコンテンツを作成します。ページの最後に支店の位置情報をGoogleマップと一緒に掲載すると、お客さんにもGoogleにも、あなたがその場所でビジネスをしていることが伝わりやすくなります。
子ページのコンテンツが完成したら、ページのタイトルとメタディスクリプションを作成します。どちらにも忘れずにビジネス名と地域名を入れておきましょう。全ての子ページでここまで完成したら、あとはGoogleに認識してもらえるようにXMLサイトマップを送信するだけです。
一方、本店・支店の情報を省く親ページはどうすればいいか?というと、例えばあなたの事業のコンセプトやお客さんへの価値提案など、よりコアな部分の情報を提供するといいでしょう。あなたがどんなことを提供していて、どんなお客さんの助けになれるのかを提示して、そこから各支店へのリンクを貼ることで、ホームページに来てくれたお客さんを違和感なく子ページに誘導することができます。
ステップ2:Googleマイビジネスを設定する
次のステップは、上で作った地域のページをGoogleマイビジネスとつなげることです。Googleマイビジネスでは、異なった地域で個別にリスティングを作ることができて、特定の地域名で検索されたときに最も関連性の高い地域のページを表示することができます。
1つ気をつけておかなければならないのは、すべての情報を正確に、かつWebサイトや他のプラットフォームと統一することです。例えば、あなたのビジネス名の表記法…
Webサイトでは:(株)Super Clear Contents
Googleマイビジネスでは:Super Clear Contents
こんな些細な、かつお客さんにとって重要ではない程度の違いが、Googleの評価に大きく関わってしまうのです。このようなミスがないように、WebサイトやFacebookページなど、あなたのビジネス情報をしっかりチェックしましょう。
ステップ3:それそれの地域で別々にカスタマーレビューを集める
Googleマイビジネスの管理で重要なステップの1つに、お客さんからの口コミの管理があります。複数の場所でGoogleマイビジネスをリスティングしている場合は、それぞれの場所で別々にカスタマーレビューを管理しなければなりません。
レビューの管理って、何をすればいいの?と思われるかもしれませんが、別に難しいことをする必要はありません。ただ、お客さんのコメントに対して忘れずにコメント返しをすればいいのです。
良いレビューに対しては感謝の気持ちを表し、悪いレビューに対してはお詫びとともに問題解決のための具体的な道筋を提案します。決して反論しようとしたり、相手に失礼な態度をとってはいけません。その様子をどこかで次のお客さんが見ているからです。
「悪い評価があってはいけない」というわけではありません。それは僕たちでコントロールできないところなので、悪評を気にしすぎるのも良くありません。
でも、その悪評にどう対応するかは、完全に僕たち次第ですよね。この対応の仕方で次のお客さんに対する印象が変わります。次のお客さんに少しでも好印象を持ってもらえるように、悪いコメントに対するコメント返しは冷静に、かつ戦略的に行うようにしましょう。
ステップ4:地域別に被リンクを集める
あなたのWebサイトに外部サイトからのリンクを集めることは、SEO対策として重要な施策の1つです。これがローカルSEOになると、あなたの地元で活動をしている企業や団体から被リンクを集めることになります。
もうお察しのことと思いますが、複数の場所でビジネスをする場合は、それそれの土地で別々に被リンクを集めるわけです。こうすると、純粋に被リンクによるSEO効果を得られるだけでなく、Googleにその地域との関連性を一緒に伝えることができるのです。
特定の地域で被リンクを集める方法はいくつかあります。例えば、地域の企業の社長さんと仲良くなった後に被リンクをお願いする。あるいは、地域のイベントにスポンサーとして出資して、その見返りとして被リンクをもらう。あなた自身でイベントを企画してWebサイト内で宣伝し、そこに協賛社のリンクをを集めるという方法もあります。
ステップ5:データを分析して改善点を探る
ここまでの準備を整えたら、一旦作業から離れてお客さんの動向を分析しましょう。Googleマイビジネスでは、一定期間内にどれくらいのトラフィックを得られたか、あなたのビジネスをクリックしてくれたお客さんがその後どのような行動をとったのかを、データとして提供してくれます。
このデータを見ながら、あなたのこれまでの戦略が思った通りの効果が出ているか?どこに弱点がありそうか?などなど、いろいろ分析してみてください。もし効果が物足りなければ、導き出した弱点をしっかり改善し、しばらく経ってから再評価してみましょう。
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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