今回の記事はフリーランサー向けではなく、企業のSEO担当者向けになっています。でも、もしあなたがSEOについて真剣に取り組む気持ちをお持ちなら、これからのお話は決して知っておいて損はないでしょう。
今日のお話は企業のプレスリリースとSEOとの関連についてです。プレスリリースとは企業などの団体が行う広報、あるいはその発表で用いる資料を指します。主に企業の経営に関わるニュースや新商品・新サービスの発表などに使われます。昔は主に文書など紙媒体で発行されましたが、インターネットの普及によりWebサイト上で行われることが多くなりました。
このプレスリリースについてGoogleのとらえ方が、昔と今では大きく変わりました。その結果、SEO対策としてのプレスリリースの効果も大きく変化しています。最近のhangoutで、John Muellerが現在のGoogleの考え方について話しています。35:30頃から始まりますので、まずは下のビデオをご覧ください。
このトピックについて、少し歴史的な背景を含めて解説します。昔はインターネットを介したプレスリリースは、企業が作成したWebサイトに大きなSEO効果をもたらす対策法の1つだったのです。
通常、企業は広告のために複数バージョンのプレスリリースを作り、プレスリリースサービスを通じでインターネット上に発信します。これらのプレスリリースサイトに自社サイトへのリンクを貼っておけば、発信したプレスリリースの数だけ自社サイトは被リンク数(他のページからリンクを貼られた数)を稼げるというわけです。
Webコンテンツの価値をはかる1つの指標として、Googleは被リンク数を採用しています。被リンク数が多ければ多いほど、リンクを貼られた自社ページのSEO効果が高まっていくということです。この手法を使うことで、自社サイトを検索結果のトップ10に表示させるようなことが結構簡単にできたようです。
Googleは以前、この手法を認めていました。なので昔のSEO担当者は、新しい商品やサービスに対する多くのプレスリリースサイトを作って発信しました。そしてそれぞれのページにSEO効果を上げたい自社サイト内へのページにリンクを貼っていたのです。
時が経って2013年、Googleはプレスリリースからのリンクについての考えを改めました。これらSEO効果を上げるためのリンクを不自然なリンクと認定したのです。当時のビデオでは、Johnはプレスリリースサイトには“nofollowタグ(Googleにそのページに来てほしくないときにつけるタグ)”をつけるように伝えています。つまり、以前のプレスリリースページを放置していたら、そのWebサイトが何らかのペナルティーを食らってしまう可能性があったということです。
2018年現在、Googleはこれらのリンクについての考えを再度改めています。スパムリンクであるというGoogleの認識は変わりません。しかし、今Googleはこれらのリンクを無視してページの評価ができるようになりました。
なので、昔のページでこれらのリンクを残したままになっていても、急いでリンクを削除したりnofollowタグをつけたりする必要はありません。また、プレスリリース自体の価値をGoogleが適切に判断できるようになったので、スパム行為をしない限りWebサイト上でプレスリリースを出しても、そのWebサイトの評価が下がるということもありません。
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AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。