GoogleのJohn MuellerがSEO対策専門家のwebサイトをいくつか訪れて、ある点に疑問を持ちました。それはどんな疑問かというと…
この疑問をTwitterにつぶやいたところ、SEO側から多くの反応がありました。それぞれの専門家の立場でいろいろな理由があったのですが、その中でも比較的多くの専門家で共通していた理由に、
事務所の住所をwebサイトに載せるとお客さんが減る
というものがあります。先日のブログ記事で「ローカルSEO( MEO対策)をやめたらお客さんが増えた」というSEO業者の例をご紹介しましたが、他にも同じように考えるSEOの専門家は多いようです。
これは、通常のSEO対策とMEO対策の間の微妙な関係を反映しています。SEO対策としてはwebサイトに多くの情報がある方が強いのですが、コンテンツのローカル色が強くなりすぎてしまうとGoogleがそのサイトをローカルビジネスのサイトだと判断してしまい、通常のグローバルな検索で検索順位が下がってしまう可能性が指摘されているのです。
ところが、これに対するJohnの反応は…
でも、そうするとローカルのお客さんを取れなくなってしまうよね?
by John Mueller
いや、そうですけど…地元のお客さんを多少失っても、それを超えるお客さんが全国から来てくれたら、そっちの方が売り上げ上がりますよね?
今回のJohnの疑問は、SEO対策に詳しい人にとっては少し驚きだったことでしょう。うがった見方をすれば、実際の検索環境で起こっていることにGoogleの方が気づいていないということがあるのかもしれません。
現実としては、通常のSEO対策とMEO対策はかなり異なった対策法を必要とします。通常のSEO対策は、日本全国どこで検索しても結果が上位になるような対策をしなければなりません。一方MEO対策では、大阪で検索してトップ3に入っていれば、東京で検索対象外でも全く問題ないのです。
今後のアルゴリズムの発達によって状況が変わってくるかもしれませんが、現時点では通常のSEO対策で検索上位をとりながら、同時にMEO対策でもトップ3に入る…という最高の結果を得るのは非常に困難と言えるでしょう(もしそんな状況になったら、きっとスタバのような超大手企業がMEO対策にも進出してきて、ほとんどのローカルサイトは検索順位で勝てなくなってしまうでしょうね…)。
もしあなたが何らかのビジネスを運営していて、webサイトにSEO対策を施そうと考えているなら、まずどちらのSEO対策で検索上位を狙うかをしっかり定めることが大切です。特に店舗を所有していながら通信販売にも対応しているようなビジネスでは悩ましい問題ですが、中途半端のままにしておくと結局どっちつかずで一番結果が悪いということにもなりかねません。
僕のやっているSEO対策は、パソコン1台あれば全世界どこにいても仕事ができます。ネットでつながってさえいれば、お客さんがどこにいても理論上問題ありません。そんな状況で、わざわざお客さんを地元の人に限定する理由はありませんよね。
ただ、最大の理由は別にあって…それは「副業でやっているから」です。僕はSEO対策とは別に仕事を持っていて、朝普通に出勤して日中を本業に費やしています。なので、住所をwebサイトに載せてお客さんがそこにやって来ても対応できませんし、電話番号を載せて電話がかかってきても十分に対応できません。
本業もいろいろ拘束が多いなど不満は多々ありますが、仕事自体はやりがいのあるので、今のところ辞めるつもりはありません。なので、今後もこのスタイルでSEO対策も続けていくことになります。
もしあなたがSEO対策の業者を探していて、僕のサイトにこのような不満をお持ちになったとしたら、ご不便をかけていることにお詫びいたします。でも、もちろん契約書には住所を記載しているので、僕のクライアントになっても住所を知らない…ということはあり得ません。そこはご安心を…
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。