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ホームページ作成業者とのトラブル例と、契約前のあなたに必要な対策

ホームページ作成業者とのトラブル例と、契約前のあなたに必要な対策

SEO対策を強化したホームページ作成をお願いしたのに、検索順位が上がらなくて期待はずれだった…

こんな声を多くの人から耳にします。あなたの希望通り、最低でも検索結果で10番以内に入っていれば、今より多くのお客さんにWebサイトを見つけてもらえるはずだし、もっと売上も上がっているはず。でも現実は…検索結果の40番台で、なかなかお客さんに見つけてもらえない。どうなっているんだ⁉︎と、ホームページ作成業者に問い合わせるわけです。

こんな不満が後を絶ちません。そして、実際に業者とのトラブルになったケースも少なくないはずです。その気持ちも理解できます。業者に何十万円と払っているのに、何一つ成果が出てないのですから…

でも、こんなトラブルを経験した人に、僕はあえて言います。多くの場合…

ホームページ作成業者とのトラブルは、あなたにも少なからず原因があります。

もちろん、業者に責任がないとは言いません。はっきり言ってSEO対策の知識や技術はピンキリだと思いますし、世の中にこんなに多くの作成業者が乱立している状況は異常です。正しい業者選びが困難な中で一社を選ばなければならない、あなたのストレスも少なくないでしょう。

でも、あなたの方も、

へぇ〜、SEO対策ってものがあるんだ…これをやると検索順位が上がるらしいね。何だかよくわからないけど、ホームページ作成業者で一緒にやってくれるならやってもらおう!

by あなたの心の声

みたいな感じで業者と契約していませんか?そんな人が、あなた以外にも大勢います。仮にライバルが50人いたとしましょう。それぞれの人が別々の業者と契約します。運良く検索結果トップ10入りできるWebサイトは10件です。残りのサイトは…もうお分かりですよね。

トラブル例0|期待したSEO効果が得られない

だから、SEO対策で必ず結果が出せる!と豪語している業者は危険です。それこそスーパーな実力を伴った業者がいる可能性を100%否定はできませんが、ほぼ詐欺と思って間違いないと思います。

そもそもSEO対策で結果が云々…とトラブルになるのは、業者もお客さんもSEO対策を行う理由を履き違えているからです。もちろん検索順位が売り上げに影響を与える事実は否定しませんが、本来SEO対策は順位を競うものではないのです。

対策|SEO対策が必要な本当の理由を理解する

SEO対策が必要な本当の理由は、あなたの商品やサービスと、それを必要としているお客さんを適切に結びつけることです。

例えば、日本全国にアクセサリーショップは数え切れないほどあるでしょう。でも、全く同じ店舗は1つとして存在しません。扱う商品が違えば、店長やスタッフ、ロケーション…その目で探せばいくつも違いは出てくるはずです。

お客さんも、誰1人として同じ人はいません。年齢や性別、好み、目的…このような幅広いお客さんの好みにすべて対応するのは、現実的にほぼ不可能ですよね。

なので、必然的にあなたもターゲットとするお客さんを絞っていく必要が出てきます。あなたに何ができて、どんなお客さんの希望に応えてあげられるのか、どんな問題を解決できるのか、そこをGoogleにわかってもらうための技術がSEO対策です。

言ってみれば、Googleなどの検索エンジンは、あなたとお客さんとの仲介役です。あなたが希望のお客さんを適切に伝えることができれば、Googleもそれに見合ったお客さんを連れてきてくれるでしょう。

逆に、Googleに「どんなお客さんでもいいから連れてきて!」と言ったとします。うまく行けば、Googleはその期待に応えてくれるでしょう。でもお客さんにしてみたら、あなたのサービスが期待と違って不満を持つかもしれません。中にはクレーマー気質の人もいることでしょう。そんなリスクを背負ってまで、あなたは検索順位1位を取りたいですか?正直、僕はそんな仕事をしたくありません。

さて、いつものクセでSEO対策の話から入ってしまいましたが、今回のトピックのメインはここではありません。今回のメイントピックは、ホームページ作成業者にWebサイト作成を依頼した時の代表的なトラブルについてです。

もしあなたが、これからホームページ作成を業者に頼もうとしているなら、これからお話する3つのトラブルについて知っておく方が良いのではないでしょうか。

この3つの良くあるトラブルを避けられるようにするだけで、あなたはより安心してホームページ作成業者と契約できるようになるはずです。過去に多くの人が経験したトラブルを学び、余計な手間と出費を未然に防ぎましょう。

トラブル1|出来上がったホームページが契約時に伝えた希望と違ったのに、修正にお金を要求される

あなたがホームページ作成業者と契約して2週間、そろそろWebサイトが出来上がる頃。予想通り業者から連絡が入って、ホームページが出来たので確認してほしいとURLが送られました。

期待を胸にメールに貼られたリンクをクリックすると…どうもピンときません。自分の要望は伝えたはずなのに、あまり聞き入れてもらえてないような気がするのです。

そこですかさず返信メール。「ここをもっとこんな感じにして欲しい」などなど、修正点をまとめて業者に送ります。しかし、しばらくして返ってきた業者からのメールを見て、あなたは机を蹴飛ばすほどの怒りを覚えることになるのです…

それらの修正は別料金になりますので、別途◯◯万円の追加料金がかかります。

by ホームページ作成業者

対策|とにかく具体的に、客観的な方法で要望を伝えること

この問題、相手が悪徳業者でないことを前提にすると、ほとんどが契約時のコミュニケーションに問題があります。なので、双方の問題…つまり、あなたにも問題があるということになります。

ちょっと思い起こしてください。あなたが業者にホームページ作りをお願いするときに、例えばこんな風に希望を伝えていませんでしたか?

  • 現代風のデザインにしてほしい
  • お客さんが見て親しみを持てるようにしてほしい
  • とにかく見た目のインパクトを強くしてほしい

などなど。もしあなたが仕事を依頼される立場だったとして、お客さんにこんな要望を出されたら、どう感じますか?お客さんの希望が曖昧すぎて、どうしたらいいのか分からなくなりませんか?主観的な表現を使って相手に仕事を依頼することは、社会人のマナーとして御法度です。

この状態で仕事を受けてしまう業者も業者ですが、あなたもこの手のトラブルを防ぐために、具体的かつ客観的な言葉で要望を伝える必要があります。例えば…

  • ホームページのファーストビューに、この画像を◯×△ピクセルで載せる
  • プライマリーメニューから自己紹介、FAQ、お問い合わせページへのリンクを貼る
  • ブログページではサイドバーを右側に配置して、検索ボックスとFacebookへのシェアボタンをつける

などといった感じです。使う色もHTMLカラーコードを参考に、この色をこの部分に使って…と説明すれば、デザイナーもあなたの要望がより確実に理解できるはずです。

もちろん、納期や費用についても具体的かつ客観的に決めることが望まれます。ただ「締め切りは2週間後」というのではなく「◇月◼️日の17時まで」と、お互い反論できないように客観的に決めます。費用も額面だけでなく、金額に含まれる契約内容を具体的かつ客観的に公式書類に残しましょう。そこに記載されていない内容についての修正は、追加料金を請求されても仕方ありません。

トラブル2|ホームページ作成業者の仕事内容について情報が共有されない

Webサイトは立ち上げが済んだらそれで終わり!というものではありません。インターネットの発達によって新しいものがどんどん出てきますし、年々パワーアップする悪意あるハッカー達からの攻撃にも対応しなければなりません。

関連記事:WordPressでwebサイト作成後も続けるべき5つのメンテナンス作業

でも、ホームページ作成業者に仕事を依頼する人のほとんどは、そこまで考えて契約を結びません。何年か使っているうちに内容が古くなってきたので、新しいものに更新したいなぁ…と思い始めた時に、次のようなトラブルが起こったりします…

あなたが数年前に仕事をお願いした業者に久しぶりにメールを送ります。当時の担当者はすでに退職したとのことで、別の人から返事が返ってきます。あなたはちょっと残念に思いつつも、他の人でも要望に応えてくれればいいので、その人に仕事をお願いします。

しばらくして新担当者からのメール…あなたのWebサイトに作成者独自の設定がされていて、今いるスタッフの誰も修正する方法を知らない、と…肝心の担当者はすでに退職していて、どこにいるか連絡もつかない状態。さて、あなたのWebサイトは一体どうなるのでしょう?

ここに挙げた例はちょっと極端なシナリオですが、実際ホームページ作成業者を途中で替えた場合に起こりうるトラブルの1つです。ホームページ作成者や業者が、あなたのWebサイトを自分たちしか修正できないような設定にしてしまっているのです。

世界中の他の業者が誰も手出しできないので、あなたはWebサイトのアップデートをその人たちにお願いするしかありません。そこで少なくないお金を払って修正をお願いする。またしばらく使って別の問題が出てきた時にも、その人たちに仕事をお願いするしかない。こんな感じで、業者にとって都合の良い課金ポイントにされてしまっていることがあるのです。

こうなると、あなたはサイトの修正をお願いするたびに高いお金を彼らに払わなければなりません。それが嫌になって「何か他に良い方法はないの?」と思っても、そのサイトを捨てて新たに作り直すくらいしか方法はないでしょう。

対策|将来的な担当者変更・業者変更の可能性も考慮して契約を結ぶ

まずは、こういった業者とのトラブルが少なくないことを、あなた自身が知っておかなければなりません。そして業者と契約を結ぶ前に、将来的に他の人や業者にメンテナンスをお願いする(あるいは自分でメンテナンスをする)可能性があることを伝えておく方がいいでしょう。

その前提で、あなたの納得がいく契約内容にしてもらえるかどうか、きちんと契約書にも記載してもらえるかどうかで業者を選んでみてはいかがでしょうか。あなたの希望を聴いてもらえず、ただ「大丈夫です!」を連呼するような業者は危険ですので、避ける方が無難です。

トラブル3|自社のホームページで使っている画像やロゴに使用権がない

あなたが業者にホームページとともにロゴや画像、その他のコンテンツも一緒に依頼したとします。ホームページの出来自体には非常に満足して、しばらくそのページを使って集客していました。

でも、やはり何年も使っているとデザインが古くなったり、コンテンツの内容も時代にそぐわなくなってきます。ここがよくあるWebサイトリニューアルのタイミングなのですが、特に新しいWebサイト作りを他の業者にお願いしようとすると、次のようなトラブルが起こります…

あなたは新しいホームページ作成を、最近評判の良い別の業者にお願いしようとしています。今のホームページで使っている画像やロゴはそのまま使えそうなので、前の業者に画像やロゴを送ってもらうようにメールします。ところが、業者の対応は…

これらの画像の著作権・使用権は弊社にありますので、ご要望にはお応えできません。

by ホームページ作成業者

こんな対応をされるなんて、きっとあなたは予想していなかったでしょう。自社のWebサイトで使っているものだから、当然今後も自由に使えるはずだ、と…

でも残念ながら、今の法律では「著作権は著作物を作った人に存在する」となっており、業者にお願いして作ってもらった画像やロゴはあなたのものにはなりません。また、それらのデータの使用権を事前にしっかり調整しておけば、「著作権は相手にあっても使用は自由」という契約も可能でしょう。でも、契約の時にその話が出ていないのであれば、あなたが業者に対して強く出れる根拠はないのです。

対策|Webサイトで使う画像その他のデータは、すべて自分で用意する+データのコピーを保存しておく

こんなトラブルを防ぐための最良の方法は、コンテンツや画像を含めた全てのデータを自分で用意することです。Webサイト上で使う画像は、極力自分で撮影したものを使うようにしましょう。もしイラストやロゴを外注するときには、できあがった作品の著作権と使用権について、しっかり話し合って合意を得る必要があります。

加えて、何年も前に作ったWebサイトの画像素材を業者が破棄してしまうことも考えられます。そうなると、あなたの欲しい画像データが二度と手に入らなくなるかもしれません。業者に渡すデータは必ずバックアップを取り、あなた自身でも保管しておくようにしましょう。

ホームページ作成業者との契約トラブルを100%防ぐ方法

ここまで読んでくれたあなたは、業者にホームページ作成を依頼するのも意外と面倒なことが多いんだな…と思っているのではないでしょうか。その通りです。特にビジネスで使うWebサイトは、一度作ってもらったらそれで終わり!というわけにはいきません。何年も使って古くなったら作り替える必要がありますし、サイバートラブルなどでWebサイトが停止しないように、日々メンテナンスを行わなければなりません。

ホームページ作成業者とのトラブルは、多くの場合あなたがそのような現実を知らないことによって起こります。世の中の悪徳業者は、そこにうまくつけ込んで自分たちが得をする契約を結ぼうとします。契約してしまった後で気づいても、その時にはすでに「進むも地獄、戻るも地獄」の状態になっていることもあるのです。

でも、たった1つだけ、こうしたトラブルと無縁でビジネス用ホームページを作る方法があるのです。それは、自分で作ること。自分自身で最初から最後まで作ってしまえば、業者とのトラブルなんて起きようがありませんよね。

「素人にそんなもん作れるか!」と思ったあなた、ちょっと考えてみてください。今まで説明してきたように、悪徳業者にだまされずに希望通りのWebサイトを作ってもらうためにも、それ相応の勉強が必要なのです。

あなたが何百万円もの大金を使っても痛くもかゆくもない大金持ちなら、何も考えずに業者任せでやっておけばいいでしょう。でも、もし30万円でギリギリで、それ以上追加で請求されるとキツすぎる…というのであれば、やはりホームページ作成についての勉強は避けられないのです。

だったら、その勉強の労力をWebサイト自作の方向に向けてみませんか?どちらにしろ勉強しなければならないのなら、よりレバレッジが効くものを勉強する方が賢くないでしょうか。

自分でWebサイトの作り方を学べば、業者との厄介なトラブルなく自分のWebサイトを持つことができます。さらに、その知識を元に今度はあなたが人のためにホームページを作ってあげられます。もちろんお金ももらえます。

実は、もうプログラミングの専門家でなくても簡単にWebサイトを作れる時代なんですよ。作業のほとんどはクリックやドラックアンドドロップといったマウス操作。一度作ったものが気に入らなければ、いつでも無料で修正できるのです。

これを機会に、あなたも自分のWebサイトを持ってみませんか?

関連記事:副業や個人事業主のホームページ制作にWordPressがおすすめの理由

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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