あなたのWebサイトが突然Googleにインデックスされなくなったら?
GoogleがあなたのWebサイトをインデックスしなくなる…そんなことは、予告なくある日突然起こります。
すべてが順調だった…数日前までは。でも今日たまたまチェックしたら、オーガニック検索からのトラフィックがごっそりなくなっていた…一体何が起こったのでしょうか?そして、あなたは何をすべきなのでしょうか?
まず最初にするべきことは、深呼吸。気持ちを落ち着けましょう。少なくとも、この世の終わりではありません。時間はかかるかもしれませんが、元のポジションへの復活も十分あり得ます。
では、そのための順位回復プロセスを一緒に見ていきましょう…
目次
なぜGoogleはあなたのWebサイトをインデックスから外したのか?
一般的に、突然Googleの評価がランク外になったときの原因として、次の3つの理由が挙げられます。
- Googleのウェブマスター向けガイドラインに準拠していないページがある
- あなたの手違いでGoogleにインデックスされなくなってしまった
- Googleやレンタルサーバーの問題
1. よくあるガイドライン違反とその対処法
もしGoogle Search Consoleの検索トラフィック >> 手動による対策に警告メッセージが届いていたら、もう一度ガイドラインを見直しましょう。ひょっとして、あなたのWebサイトでこんなことしていませんか?
1-1 不自然なリンクを貼っている or 貼られている
「不自然なリンク」とは何でしょう?いくつか例を挙げると…
- 外部リンクを業者から買っている
- 外部サイトのリンク集からリンクを貼られている
- 自分のWebサイトにリンク集を作っている
- 短期間で多くの内部リンクを貼る
- ブログのコメント欄にリンクつきのスパムコメントがある
といったものです。あなたが意図的にこれらのことをやっているのなら論外ですが、もし知らずにそんなことになっていたのなら、以下のプロセスで解決を試みましょう。
まずは、あなたのWebサイトにリンクを貼っているサイトを調べます。Google Search Consoleの検索トラフィック >> サイトへのリンクに進めば、あなたのWebサイトにリンクを貼っているリンク元ドメインがわかります。それらを1つ1つ調べて、そのリンクが問題のないリンクかスパムかを判断してリストアップしましょう。
スパムサイトをリストアップしましたか?そしたらGoogleにスパムレポートを送って対応を待ちます。Googleへの報告についてはこちらに詳しく書いてありますので、ご参照ください。
1-2 重複コンテンツ、内容のないコンテンツ、自動作成コンテンツなど
これらはすべてGoogleのガイドラインに違反しています。ただ、重複コンテンツの判断は少し難しいです。あなたが良心に基づいてコンテンツを作成していたとしても、いつの間にか他の記事と内容がかぶっていたりすることがあるからです。
では、どうやって重複コンテンツをチェックしましょう?世界中に何十億とあるWebサイトの中から、どうやってあなたの作ったページと酷似しているものを見つければよいのでしょう?そう思ったあなた、ご安心を。実は簡単に重複コンテンツを探せるサービスがあるのです。
例えばDeep Crawl。名前やメアドなどを登録すれば、2週間無料でクロールが自動で重複コンテンツを探してくれます。こうして重複コンテンツを見つけたら、選択肢は2つ。価値の高いオリジナルコンテンツに書き換えるか、そのページを削除するかです。
1-3 隠しコンテンツや隠しリンク
これも明らかにGoogleのガイドライン違反ですが、あなたに悪意がないのにそう判定されてしまうことがあります。例えば、有料会員のみが読めるコンテンツを用意している場合。この場合はWebサイトをschema.orgで構造化して、非表示コンテンツの部分を特定しておかなければなりません。詳細はGoogleの定期購入とペイウォールコンテンツをご参照ください。
あるいは、あなたのWebサイトのどこかのページがハッキングされてしまった場合。あなた自身が問題のあるページを見つけ出して対処するか、Sucuriのようなサービスを利用してマルウェアの除去を試みましょう。
1-4 構造化データのマークアップミス
構造化データのマークアップにもガイドラインがあり、Webサイト管理者はこれに従わなければなりません。もしこのガイドラインに外れたページがあると、GoogleはSearch Consoleで警告を発し、そのサイトを検索結果から外してしまう可能性があります。
あなたのWebサイトに構造化データをマークアップしたら、ぜひ一度Googleの構造化データテストツールでエラーが出ないかチェックすることをおすすめします。どのページにどんなエラーがあるのかを教えてくれるので、事前に対応しておけばGoogleにペナルティーを食らうリスクを減らせます。
修正後はGoogleに再評価リクエストを送りましょう
もしこれらの問題を発見して修正したら、Googleに再審査リクエストを忘れずに送信しましょう。送信したリクエスとが承認されれば、Search Consoleに表示されているエラーは削除されます。ただ、再審査リクエストの申請方法にもちょっとしたコツがあります。もし必要な状況になったら上のリンクをクリックして、詳細をご確認ください。
さて、ここまではガイドライン違反による検索順位低下の対応についてお話ししました。でも実はこれ以外にも、あなたのWebサイトに対するGoogleの評価が大きく下がる要因がいくつかあります。例えば…
2. あなた自らGoogleの評価を邪魔していませんか?
実は、あなた自身が原因でGoogleランキングが急降下していることがあります。その原因を3つ挙げると…
2-1 ドメイン使用期限が切れてしまった
あなたがしばらくWebサイトの管理を怠ると、知らないうちにレンタルサーバーとの契約が切れてしまったりします。するとその時点からドメイン名が使用不能となり、やがてGoogleのインデックスからあなたのWebサイトは削除されてしまいます。
こうならないためにも、レンタルサーバーの契約更新日の数日前にはアラートをかけておき、契約更新を忘れないようにしましょう。もし残念ながら契約更新日を過ぎてしまったら、レンタルサーバーに直接連絡をして対応を相談するしかありません。
2-2 ページにnoindexタグがついている
あなたの知らないうちに、ページにnoindexタグがついていることがあります。これはあなたからGoogleに「そのページをインデックスしないでくれ(検索結果に出さないでくれ)」と伝えるメッセージです。こんなタグがついていては、当然そのページはランキングに反映されません。
もしあなたのWebサイトにAll in One SEO PackやYoast SEOなどのプラグインが入っているなら、それぞれのページにnoindexタグをつけるかどうかのチェック項目があるはずです。知らずにチェックを入れているページがあれば、チェックを外しましょう。
2-3 検索エンジンのインデックスを拒否している
もしあなたがWord PressでWebサイトを作成しているなら、もう1つ気をつけなければならないところがあります。管理画面の設定 >> 表示設定へと進んでください。画面を下にスクロールすると、「検索エンジンでの表示」という項目のチェックボックスがあります。ここにチェックが入っていませんか?
ここにチェックが入っていると、Googleなどの検索エンジンは、あなたのWebサイト全ページをインデックス対象から外してしまいます。つまり、ここにチェックがある限り、あなたのWebサイトが検索エンジンに表示されることはないということです。
このチェック項目は、作りたてのWebサイトをまだ人に見せたくない時などに入れておくと便利です。でもその後、だんだんWebサイトが形になってきて、人に見せられるような状態になって…ただ、このチェックを外すのを忘れてしまったために、Googleの検索でずっと表示されないという悲しい事故はよく起こっています。
幸いこれらの状況では、あなたはGoogleにペナルティーを食らったわけではありません。きちんと対応できれば、いずれはあなたのコンテンツが検索エンジンにお目見えすることになるでしょう。
3. Googleランキング急降下のその他の原因
その他、あなたがコントロールできない要因によってランキングが下がることもあります。例えば…
3-1 レンタルサーバーがクラッシュした
レンタルサーバーが何らかの原因でクラッシュし、回復に時間がかかると検索順位が下がる or 消失する可能性があります。こんな時はサーバー管理会社と連絡を取りながら、サーバーの復旧を待ちましょう。
3-2 Googleがアルゴリズムをアップデートした
Googleはユーザーに最適な検索体験を提供するために、今後もアルゴリズムを変えていくでしょう。その度に世界中の全Webサイトで検索順位の変動が起こります。あなたのWebサイトもそのとばっちりを食らう可能性は十分にあります。
これはWebサイトを公開している以上、仕方のないことです。新しいアルゴリズムを研究して、それに合わせていくしかありません。ただ、この変化に早く対応した人ほど新たに検索上位を勝ち取る可能性が高くなるので、今までSEO対策をしていても思った効果が出なかった人にとっては大きなチャンスでもあります。
もしどうしてもランキングが回復しなかったら…
これらの対策を行なっても、どうしても検索順位が回復しなかったらどうしましょう?その時はGoogleだけに頼らず、他の方法でトラフィックを集めることを考えてもいいかもしれません。
例えばFacebookなどのSNS。広告などを上手に使いながら情報を拡散することで、SEOに頼らなくても多くのお客さんを呼び込む効果が期待できます。その結果多くのお客さんから高い評価を得られれば、それがGoogleの評価にも反映されて、遅れて検索順位が回復してくることもあり得ます。
関連記事:
クローラビリティとインデクサビリティ|検索順位upのためにどう対策する?
Googleのクロール頻度ってどれくらい?
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
コメントを残す