ブログへのコメントや口コミ、星評価…こうしたUser Generated Contents(UGC:ユーザー生成コンテンツ)と言われるものが、実はGoogleのランキングファクターの1つなんじゃないか?という人がいます。確かに、口コミが多く集まるAmazonのようなサイトは、多くの場合検索結果1ページ目の上位に表示されますよね。
でも、「ランキングファクターなのかどうか?」と聞かれた場合、その答えは「わからない」となります。Googleの設定するランキングファクターは全部で200種類以上あると言われており、そのほとんどが非公表となっているからです。少なくとも現時点では、UGCがGoogleのランキングファクターであるという公式な発表はありません。
一方で、「UGCは検索順位に影響するのか?」という聞き方をされた場合には、僕は明確に回答をすることができます。もしあなたがUCGのSEOへの影響について確かな情報が欲しいと思っているなら、このまま最後まで記事をお読みください…
目次
User Generated Contents(UGC)は検索順位に影響します。その根拠は…
まず結論を言ってしまいましょう。User Generated Contents(UGC)はGoogleの検索順位に影響します。ただ、それは良い方向での影響ばかりではありません。逆に悪い方向へも影響することがあります。
なぜそんなことが言えるのか?その強い根拠は、2020年にJohn MuellerがYouTubeで発信した次の一言にあります…
Overall, Google doesn’t differentiate between content you wrote and content your users wrote. If you publish it on your site, we’ll see it as the content that you want to have published, and that’s what we’ll use for ranking.
by John Mueller
日本語に翻訳すと…
Googleはあなた自身が書いたコンテンツとユーザーが書いたコンテンツを区別していない。もしあなたがユーザーの書いたコンテンツを掲載すれば、Googleはそれを「あなたが掲載したくて載せたもの」と判断し、それもランキング評価のために使うことになる。
となります。
つまり、UCGを含めた全体のコンテンツがGoogleの評価対象になるわけで、それが高品質と判断されれば検索上位に表示され、低品質と判断されれば検索順位が下がります。
UGCによってあなたのサイトに起こりうる悪影響
あなたのサイトに良質なUGCが集まるのであれば、あなたのサイトにとって好都合。でも、ほとんどの場合は海外から送られてくるスパムコメントじゃないでしょうか?
もしそれらのスパムコメントを放置して掲載し続けた場合、どのようなことが起こるのか?Googleの公式アナウンス(Google検索セントラル)によると…
- Googleのガイドラインに違反するようなUGCがあった場合、ウェブマスター(サイト管理者)に警告のメッセージが発せられる
- あまりにもたくさんのユーザー生成スパムがある場合には、最悪サイト全体に対して手動による対策を課すこともある
ということで、スパム的なUGCを放置しておくと最悪ペナルティーの対象になるようです。また、別のページには…
Googleは、検索結果の品質を保護するため、ユーザー生成スパムが多数あるページを削除したり、ページの順位を下げたりすることがあります。
との記載もあります。これらの記載からも、UGCが検索結果に影響しうることは間違いないと言い切っても良いのではないでしょうか。
こんな感じで、Googleのスタンスとしては「UGCの管理は100%サイト管理者の責任」という感じになっています。なので、僕たちは定期的にUGCをチェックして、スパム要素のあるものを削除していかなければなりません。
WordPressサイトでUGCを適切に管理する方法
というわけで、webサイトを管理していく中でUGCの管理も管理者の大切な仕事になってきます。では、実際にどうすれば良いのか?WordPressサイトを例にして説明していきます。
UGCを非表示または許可制にする
まず大切なのは、スパム系コンテンツが自動的に表示されるのを防ぐことです。スパム系UGCはいつ、どこからやって来るかわかりません。あなたの知らないうちに勝手にUGCが表示されないように、はじめからUGCにチェックを入れられる体制を作っておく必要があるのです。
そのやり方は2通りあります。UGCを非表示にするか、表示を許可制にするか。どちらでも構いませんが、UGCが検索結果に好影響を与える可能性を考えると、許可制にしておくのを僕はおすすめします。
WordPressの管理画面から「設定 >> ディスカッション」とクリックしましょう。この画面で「新しい投稿へのコメントを許可」にチェックを入れるとUGCの投稿が許可された状態になり、チェックを外すとUGCは非表示になります。
また、同じ画面のコメント表示条件の欄にある「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れると、すべてのUGCがあなたの承認を受けるまで非表示の状態となります。あるいは、その下の「すでに承認されたコメントの投稿者のコメントを許可し、それ以外のコメントを承認待ちにする」にチェックを入れれば、一度あなたが承認したユーザーのコメントは承認を経ずにサイト上に表示されるようになります。このどちらにもチェックが入っていない場合、UGCが無条件でサイト内に表示されてしまうので注意しましょう。
スパムコメントを削除する
コメントを許可制にした上で届いたすべてのコメントは、管理画面の「コメント」タブを開くと管理できます。
ここでは本物のユーザーからの質の高いUGCも、スパム業者からの怪しいUGCもごっちゃになって表示されるので、それらのUGCを1つ1つあなたが目で確認して「承認」または「削除」のどちらかを選んでいかなければなりません。
投稿されたコメントをUGCとして表示させるためには、そのコメントの下にある「承認」をクリックします。逆に削除したい場合は「スパム」または「ゴミ箱へ移動」をクリックすれば削除されます。
管理すべきスパムコメント数を減らす
こうして定期的にUGCをチェックして承認または削除を選んでいくわけですが、スパムUGCが多いとその作業すら億劫になって管理不十分になる可能性があります。
そんな事態を防ぐために、そもそもチェックしなければならないUGC数を減らすための対策もしておきましょう。Akismet anti-spamのような専用プラグインを導入しても良いですし、プラグインを使用したくない場合にはWordPressの設定でスパムコメントを減らす方法もあります。それぞれリンク先に設定方法を詳しく説明しているので、スパムコメント管理に苦労している方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?今回はUser Generated Contents(UGC)がSEO的にどのような影響があるのか、そして検索結果に悪影響を及ぼすUGCに対してどう対処すれば良いのかを解説しました。少しでもあなたのSEO対策のお役に立てるのであれば嬉しいです。
UGCについて、他にも知りたいことはありませんか?今後のコンテンツ作成の参考にさせていただきますので、お気軽に下のコメント欄にメッセージを残していってください。
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
コメントを残す