Googleのペンギンアップデート導入以来、低品質な被リンクを大量に集めて検索順位を上げようとしたwebサイトが、軒並み奈落の底へ突き落とされました。
一方で、これを逆手にとってライバル他社のサイトに大量のスパムリンクを貼り付けて検索順位を落とそうとする「逆SEO(ネガティブSEO)」と呼ばれる手法がみられるようになりました。もしあなたの知らないうちに、ライバルの誰かが嫌がらせでスパムリンクを大量にあなたのサイトに貼り付けていたら…今回はそんなお話です。
目次
スパムリンクとは、Googleの検索順位を操作する目的で意図的に作成された被リンクの総称です。詳しくはGoogleのウェブマスターガイドラインに書かれていますが、いくつか例を挙げると…
などがスパムリンクとして認識されます。
ここで、急激なランキング低下をきっかけに大量のスパムリンクを発見したという、とある外国人のケースをご紹介しましょう。
今年(2020年)6月12日のGoogle Webmaster Central hangoutで紹介されたケースで、webサイトを立ち上げてしばらくは順調に検索順位が上がっていたものの、立ち上げてから8ヶ月目に急激に検索順位が下がっていて、調べたら1500個以上ものスパムリンクが確認されたということです。
実はこのケース、GoogleのJohn Muellerはこのwebサイトオーナーに「それって普通じゃん?」と回答しています。Webサイト立ち上げ後8ヶ月だとまだ検索順位確定していないし、その間に大きく順位が変わるのは想定範囲内だよ、と。
このやりとりについては下にビデオを貼っておくので、気になった方はご覧ください。
ただ、大事なのはこの後です。大量のスパムリンク貼り付けに対するGoogleの反応について、このビデオでJohnが放ったコメントには要注目です。
That’s something that we see all the time. It’s really easy for people to run a script and to drop thousands and millions of links on the internet and we ignore it. That’s something where people get really busy, and they do all this crazy stuff, but our algorithms have seen it so often they’re used to just ignoring it …
This kind of things is really easy where you can take 5 dollars and send it to someone and they’ll put thousands of links up on the web. People have been doing this for years and years.
by John Mueller
要約すると、大量のスパムリンクを購入する手法はずっと昔から世に蔓延っていて、Googleのアルゴリズムはそんなスパムリンクの効果を100%無効化できる…Johnはこのビデオでそんなことを言っています。
確かに昔はスパムリンクを勝手に貼られて問題があったかもしれないが、今はもう気にしなくて大丈夫だよ!
ということですね。
もう1つ、手動ペナルティに対するGoogleからの言質をご紹介しましょう。下に2020年8月4日のEnglish Google Webmaster Central office-hoursのビデオを貼り付けておきます。このビデオの55:00くらいのところから、Johnは…
A lot of these manual actions have evolved over time. Where we would say well we need to do this manually and at some point we figure out how to do it algorithmically.
by John Mueller
と、もう手動ペナルティは必要なくなったと参加者に回答しています。このGoogleの回答を信じれば、もう今後…
などというスパム行為を行っても、Googleから手動ペナルティは発動されないということになります。
このように、現在のGoogleの公式見解によれば、僕たちはもうスパムリンクで検索順位を落とす心配をしなくても良いということになります。でも仮にそうだとしても、海外からのスパムリンクを大量に見つけたら「あなたを敵視している人がどこかにいる」ということがわかるので、スパムリンクの確認方法を知っておくことは意味があると僕は思います。
スパムリンクの有無はGoogle Search Consoleで確認できます。Google Search Consoleにログインして、左のメニューから「リンク」をクリックします。
ここで少し下にスクロールして「上位のリンク元サイト」を詳細にみていくと、それぞれのページが獲得した被リンクの総数や、そのURLがわかるようになっています。あとは目視でリンク元ページを確認していき、あなたのサイトと関連性のない被リンクをピックアップしていけばOKです。
こうしてスパムリンクを発見したら、リンクを貼った相手にまずはリンクの削除依頼をする、それでダメならGoogle Search Consoleを使ってスパムリンクの否認を申請する、というのが僕たちがやるべき手順とされています。
ただ、当のGoogleはスパムリンク否認の効果については「ほとんど役に立たない」というスタンスをとっています。もうアルゴリズムで自動的に無効化されるので、わざわざそんなことをする必要ないんじゃない?ということです。
こうしたGoogleの公式見解をあなたが信じない、あるいは判っちゃいるけどやらないと気持ちが悪い、という場合には、こちらのページからスパムリンク否認ができます。あまり喜ばしいことではありませんが、ご参考になれば幸いです。
いかがでしたか?昔は逆SEOの手法としてスパムリンクに気をつけなければなりませんでしたが、今はもう何もしなくても大丈夫!というGoogleの見解をご紹介しました。とは言え、現実に検索順位が下がった時に大量にスパムリンクを見つけたら、ほとんどの人はそれらを一斉に否認したくなるのではないでしょうか?
もしかしたら、あなたも大量のスパムリンクを貼られた経験がありますか?もしそうなら、ぜひしたのコメント欄にあなたの体験談をシェアしていただけると嬉しいです。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。