パーマリンクとは何か?
パーマリンクとは、それぞれのwebページに与えられた個別のURLのことです。パーマリンクはそのページのコンテンツにたどり着くための住所のような存在で、そのページが削除されない限り変更されることがない(と期待されている)ものです。そのような背景から、個々のページに与えられたURLをパーマリンクと呼ぶようになりました。
目次
パーマリンクの構造
パーマリンクは構造上2つの構成成分からなります。このページのパーマリンクであるhttps://superclearcontents.com/permalink/を例に挙げると、このURLは前半部分のhttps://superclearcontents.comと、スラッシュで区切られた後半部分のpermalinkに分かれます。前半はドメイン、後半はスラッグと呼びますので、
パーマリンク=ドメイン+スラッグ
という式が成り立ちます。パーマリンクは最大で半角英字2083文字まで許容されるようですが、普通に考えればそんなに長いパーマリンクを作ることはまずないので、事実上パーマリンクの長さは無制限と考えても良さそうです。
SEOフレンドリーなパーマリンクの決め方
とは言え、あなたのブログや商品ページで何も考えずにパーマリンクを設定していると、後になって痛い目をみることもあります。ムチャクチャ長いパーマリンクを手打ち入力してまで、あなたのページにやって来ようというユーザーがどれだけいるでしょうか?あるいは、文字や記号の羅列だけのパーマリンクを見て、ユーザーがそこをクリックしたいと思うでしょうか?
というわけで、SEO対策の一環としてパーマリンクの最適化も重要な施策の1つです。これをやれば検索順位がめちゃ上がる!ということはありませんが、検索エンジンでユーザーがあなたのページを見つけた時に、リンクをクリックしてコンテンツを読んでくれるかどうかには、少なからぬ影響があるのです。
1.WebサイトをSSL化する
まずはパーマリンクをhttpsから始められるように、あなたのwebサイトをSSL化します。SSL化を行う本来の目的は、ネット上での情報のやり取りを暗号化して、個人情報などが第三者に伝わらないようにすることです。
そのため、特にユーザーの個人情報入力が必要なサイトでは、httpにsがついているかどうかでユーザーが受ける安心度が格段に違います。SSL化が終わっていてhttpsで始まるwebサイトなら安心して商品やサービスを購入できるものが、sのないサイトでは安全性の問題からユーザーがライバル社へ逃げてしまうことになるのです。
実は、SSL化にはセキュリティーの問題以外にも、Googleがランキングファクターの1つとして扱っていたり、ページ読み込みスピードの改善効果があったりと、使い勝手の良いwebサイトを作っていく上で無視できないメリットが存在しています。詳しくはHTTPとHTTPSの違い|SSL化のメリットとデメリットという記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。
2.キーワードを含めてコンテンツの内容が伝わりやすい内容にする
パーマリンクは検索エンジンで表示されるスニペットの一部として、ページタイトルとメタディスクリプションの間に表示されることが多いです。
この時、最適化されたパーマリンクはクリック率を上げるのに確実に役に立ちます。例として、次の2つのパーマリンクを比較してみてください。
- https://superclearcontents.com/permalink/
- https://superclearcontents.com/%ghie$f3_j#34
1つ目のパーマリンクでは、パーマリンクを見るだけでも中にどんな情報が書いてあるのかがユーザーに伝わります。これに対して2つ目のパーマリンクは単なる数字と記号の羅列に過ぎません。
こんな感じで、タイトルやメタディスクリプションとともに、ユーザーにコンテンツの内容を伝えられるようなパーマリンクにすることが望ましいです。そのためにも、特別な事情がない限りパーマリンクにキーワードを含めるようにしましょう。
3.できるだけ短くする
一方で、パーマリンクをできるだけ短くする努力も必要です。ユーザーは常に検索エンジンからやって来るとは限らず、時にはURL手入力でやってくる場合もあるからです。
例えば、雑誌などの広告にURLを載せている場合。読者はそのページに書かれているURLを手入力しなければなりません。もしパーマリンクが無駄に長かったら、それに嫌気がさしてページを開いてくれる人が少なくなってしまいます。こんな状況も考えて、常日頃からブログ記事などでパーマリンクをできるだけ短くするように癖をつけておきましょう。
4.パーマリンクに使ってはいけない文字を避ける
今や日本語のドメインがOKなように、パーマリンクで「日本語禁止」というルールはありません。WordPressで固定ページや投稿で新ページを作った時に、デフォルトで日本語で入力したタイトル(投稿名)をスラッグにするように設定することもできます。
日本語と英語のパーマリンク、根本的な部分ではSEO効果に差はありませんし、日本語のパーマリンクは検索上位に載りにくいという事実もありません。でも一部の状況で404エラーの原因になったり、コピーペーストの時にエンコードされたURLとなってしまったり…などのトラブルを起こし得ます。
というわけで、いずれ解決される問題だと思いますが、今のところは英語のパーマリンクにしておくのをおすすめします。
一方の英語の場合、WordPressでは大文字が小文字に自動変換され、単語と単語の間はダッシュ(-)でつながれます。アンダーバーなど、一部パーマリンクに使用できない文字があるので、そこはご注意ください。
一応コードをいじればパーマリンクに大文字を含めることもできるようになるのですが、今度はサーバーが混乱してしまってトラブルの元になるので、そのままにしておく方がいいでしょう。
WordPressでのおすすめパーマリンク設定方法
パーマリンクのうちドメイン部分は変更できませんが、スラッグ部分はWordPressでも自分の好きなようにカスタマイズできます。
管理画面を開いて、「設定 >> パーマリンク設定」とクリックします。すると、共通設定のセクションに…
- デフォルト
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
の6つの選択肢が出てきます。
このうち、パーマリンクをできるだけ短く、かつ意味の通じるように設定するという観点から、僕がおすすめするのは5番目の「投稿名」です。この設定にしておけば年月日などの余計な情報がスラッグに入りませんし、ページの作成後に編集もできます。もちろん、ユーザーにとってメリットがあるのであれば、後で説明するような日付入りやカテゴリー名入りのパーマリンクもOKです。
一方、デフォルトや数字ベースを選んでしまうと、後でスラッグ部分のカスタマイズも許してくれなくなってしまいます。6番目のカスタム構造は、間にカテゴリースラッグなどを入れてスラッグを複数にしたいときに使います。
SEO効果を損なわずにパーマリンクを変更する方法
パーマリンクは本来「絶対に変更しないこと」が前提になっているので、僕たちも後々になって変更することがないように、最初から気をつけて設定をしなければなりません。でも、現実どうしても後になってパーマリンクを変更したくなる時があります。
パーマリンクの変更自体は簡単です。固定ページあるいは投稿ページの編集画面を開けて、右側にあるサイドバーの「パーマリンク」で何回でも編集は可能です。
でも、それをやってしまうと…
- 検索エンジンが全く別のページが作られたものと判断して、検索結果に表示されなくなる
- そのページに貼られていた外部リンクの効果が消失する
- SNSのシェア数もリセットされる
など、あなたが受ける被害が並大抵のものではなくなってしまいます。
こうした被害を受けることなくパーマリンクを変更するには…
- 新しいページを作ってそのページのコンテンツをコピー
- 新ページに新しいパーマリンクを設定
- 元ページから新ページに301リダイレクトを設定
という方法が有効です。301リダイレクトはRedirectionというプラグインをインストールすれば簡単に設定できます。もしプラグインを入れたくないのであれば、こちらのページでリダイレクトの設定方法を解説していますのでご参照ください。
パーマリンクについてのFAQ:これってどんな意味があるの?
この記事の最後に、パーマリンクについてのよくある質問とその回答をまとめておきます。
1.パーマリンクに日付を含めるメリットは?
パーマリンクに投稿日の日付を入れるメリットは、ユーザーに最新の情報であることをアピールできることです。あなたがブログで主にニュース的なコンテンツを発信するのであれば、パーマリンクに日付を入れる設定をしておくのも1つの手です。
一方で、過去に投稿したコンテンツが必ずしも時代遅れとは限りませんし、Googleもパーマリンクの日付を検索順位決定に使うことはありません。
2.パーマリンクにカテゴリー名を含めるべき?
日付と同じように、ある特定のカテゴリー名を入れることでユーザーのメリットになるのであれば、パーマリンクにカテゴリー名を入れてもOKです。その分パーマリンクが長くなるので、そのデメリットとユーザーにとってのメリットを天秤にかけて決めたらいいと思います。
この時、各投稿記事が属するカテゴリーを複数使わないように注意が必要です。これをやってしまうと重複コンテンツの問題が出てくるので、「絶対にカテゴリーは1つだけ」と肝に銘じておきましょう。
参考記事:ほとんど知られていないURLのSEO対策
3.パーマリンクの最後に.htmlや.phpなど拡張子を付け加える方が良い?
WordPressでwebサイトを作成しているなら、パーマリンクの最後に.htmlや.phpなどの拡張子はつかない設定になっています。でも、他のサイトを見るとこうした拡張子がついているページがあって、あなたも「つけた方がいいのでは?」と思ったことがあるかもしれません。
結論を言うと、SEO対策としてパーマリンクの最後に拡張子をつける意味はありません。Googleが検索順位を優遇してくれるわけではありませんし、パーマリンクが長くなって手入力が面倒になるだけです。
逆に、今あなたが拡張子なしのサイトを運営しているならば、各ページに新しく拡張子をつけることは絶対にやってはいけません。コンテンツがまったく同じ内容でも、パーマリンクが1字違うだけで検索エンジンはまったく別のページと認識します。その結果、重複コンテンツと判断されたり、それまで稼いだ被リンクやSNSのシェア数がリセットされてしまったりと、かなり痛い被害を受けてしまいます。
もしどうしても拡張子をつけたいならば、適切に301リダイレクトを設定して、GoogleにページのURLが変わったことを確実に伝えるようにしましょう。
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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