ゲストブログとは、自分の運営するwebサイトと同じ分野を扱う別サイト(つまりライバルサイト)に記事を投稿することです。自分のサイトにトラフィックを集めることを考えると一見逆効果のように見えますが、実は海外では多くのサイト運営者がゲストブログを利用して自サイトへのトラフィックを増やしています。
一方、今の日本ではゲストブログという手法はあまり主流ではありません。しかし、上手に利用すればトラフィック集めに有効な施策の1つであることは間違いなく、SEO対策に熱心なあなたにとっても知っておいてきっと損はありません…
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ライバルサイトにゲストブログを投稿すると、なぜ自サイトのトラフィック増加が期待できるのでしょうか?その理由を3つあげると…
つまり、ライバルサイトのファンに対して自サイトの広告的な役割を果たすわけです。その上でライバルサイトから自然な形の被リンクを獲得できるので、Googleなど検索エンジンに向けてもあなたの専門性をアピールすることができるのです。
ゲストブログという手法は、相手サイトにとって必ずしも好ましいものではありません。掲載する記事の内容によっては、あなたがそれまで築いてきたブランドを一気に下げてしまうかもしれません。あなたがゲストブログを頼まれた方だとしたら、わざわざ自分のブランドを下げてまでライバルの記事をアップしようとは思いませんよね?
なので、ゲストブログをお願いする側としては、自分のことだけでなく相手サイトのユーザーや管理人のニーズにもマッチしたコンテンツを作成しなければなりません。最低限、自分のサイトと同等以上の品質の記事を書く必要があります。
海外ではゲストブログは一般的な手法なので、Googleで「guest blogging」「guest post」などのキーワードで検索するだけで投稿先が見つかったりします。でも日本ではゲストブログを受け入れているサイトはまだまだ少数なので、あなたからより積極的にアプローチしていかなければなりません。
まずは自サイトと同じトピックを扱うサイトを力業で探します。Googleでキーワード検索したり、FacebookやTwitterなどSNSで検索したりして、候補となるサイトをリストアップしましょう。
あくまで傾向ですが、企業が運営しているサイトよりも個人で運営しているサイトの方が、ゲストブログを受け入れてくれる可能性が高いと言えます。また、SNSで情報拡散を試みているサイトはそれだけトラフィック増加に熱心なので、検索上位にランキングされるような記事を書けるのであればゲストブログを歓迎してくれるかもしれません。
次に行うことは、ピックアップした相手サイトのコンテンツをくまなく精査することです。なぜ全部のコンテンツを調べなければならないのか?それは、相手サイトがまだ記事にしていないトピックを見つける必要があるからです。
特に個人で運営しているブログでは、管理人が記事を書きたいけれど時間的制約で放置されているトピックがあったりします。そんなトピックを見つけて、
時間が取れないあなたの代わりに、私がその記事を書きますよ…
と提案したら、その管理人にとっては願ったり叶ったりの提案になるかもしれません。
そのためにも、ゲストブログを提案する前にキーワードリサーチのスキルは身につけておく方が良いでしょう。キーワードの検索件数や難易度を把握した上で、相手サイトのトラフィック増加に効果のありそうなキーワードでゲストブログを提案することが、相手に受け入れてもらうための最大のポイントと言えます。
ゲストブログ用記事のトピックが見つかったら、実際に相手サイトにコンタクトを取ります。Webサイト内にあるEメールアドレスやお問い合わせフォーム、SNSアカウントなど、相手が公表している連絡先からアプローチしましょう。
もし相手サイトに連絡先が書かれていなかったり、サイトのかなり奥深いところ隠れているような場合は、もしかしたら相手が第三者からの連絡を好ましくないと思っているサインかもしれません。そんな場合は無理をせず、別のサイトを探す方が成功する可能性は高いです。
ゲストブログを受け入れている海外のサイトでは、外部のブロガーに対して投稿規定を明示しています。
日本ではゲストブログが一般的ではないので、投稿規定を設けているサイトはごく少数だと思われますが、相手のサイトに記事を載せてもらうのですから「こういう記事にしてほしい」「こんな記事はNG」など、相手の希望する条件はしっかり確認しておく必要があります。
もし相手があなたに対して締め切りを設定してくるのであれば、当たり前のことですが、その締め切りは絶対に守りましょう。
世界中のデジタルマーケターの大多数が、ゲストブログが被リンクを獲得するための有効な手段であることを認めています。
Airaという企業が行った2020年の調査によると、下のグラフのように専門家の半数以上がゲストブログの有効性について肯定的であることが示されました。
ゲストブログは自サイトにリンクを貼ってもらう前提で提案するものなので、あなたがその価値を相手にしっかり伝えることができれば、通常なかなか貼ってもらえない被リンクを素早く獲得できるという大きなメリットを持っています。
しかしその一方で、間違った手法でゲストブログに手を出すと身を滅ぼす可能性があることも知っておかなければなりません。ゲストブログは昔からブラックハットSEOの手法としても利用されてきたため、Googleにマークされて手動ペナルティを喰らってしまったケースも実際あるからです。
ゲストブログという手法自体はGoogleも公式に認めています。ただ、金品やそれに準ずるものを介しての被リンク獲得(あるいは、それを目的としたゲストブログ)は原則禁止です(というか、後述するようにそのようなゲストブログはSEO的に意味がありません)。あくまで純粋に相手にお願いして、相手にしっかり理解してもらった上でゲストブログを掲載してもらわなければならないのです。
また、ゲストブログに貼ってもらうリンクにはnofollow属性(rel=”nofollow”)またはsponsored属性(rel=”sponsored)をつけてもらわなければなりません。ゲストブログからのリンクは自然な形で獲得したリンクではないので、そのリンクを介してリンクジュースが移動しないようにnofollow属性をつけるよう、Googleが公式にアナウンスしています。
もしリンクを獲得するのに金品の授受があった場合、そのリンクにはsponsored属性をつけなければなりません。この属性がnofollow属性と違うのは、nofollow属性であればGoogleの判断でクローラーがそのリンクをたどる可能性があるのに対し、sponsored属性の場合はリンクジュースも渡さなければクローラーがリンクをたどることもありません。一言で言えば、sponsored属性つきのリンクはSEO的には全くの無価値です。
いかがでしたか?今回は被リンクを獲得のための有効な手段・ゲストブログについて解説しました。まだライバルがやっていない今こそ、あなたがゲストブログにトライする絶好のチャンスかもしれません。この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しく思います。
ちなみに当Super Clear Contentsでも、SEO対策やWordPressに関するゲストブログを受け付けています。ご希望の方はお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。