<初心者向け>検索順位が下がるリンクの貼り方:間違ったSEO対策
パソコンのディスプレイ上に浮かび上がる青い文字…今回はWebサイト作成・管理における「リンク」の重要性についてご説明します。もしあなたがWebサイト管理の初心者だとしたら…
リンク構築が重要なSEO対策の1つである
と言ったら驚くかもしれませんね。でも、これは本当です。確かにGoogleは、Webサイトの価値を評価する材料の1つにリンクを挙げています。なぜGoogleはWebサイトに貼ってあるリンクでWebサイトの価値を評価するのでしょうか?
目次
なぜリンクがSEO対策として重要なのか?
その理由を説明するために実社会を例にあげます。お客さんそれぞれに好きな商品があり、好きなブランドがありますよね。僕だったら、パソコンは絶対的にWindowsよりMacです。
Windowsファンには申し訳ないですが…僕は仕事でWindowsマシンを使わなければならない時に、ちょっと英語→日本語の変換に手間取っただけで「ああっ!もうこれだからWindowsは…」と心の中で思ってしまいますし、友人知人に「何を買ったらいい?」と聞かれれば、必ずMac製品を勧めます。
こんな僕みたいな人が世界中には何百万、何千万人といて、みんながMacを使っていて、新製品が出るたびにiPhoneを買い換えたりします。Appleが世界の一大ブランドになっている背景には、多くのファンがApple製品を気に入っているという事実があります。
これと同じ考えをGoogleはインターネットに当てはめているのです。あるWebサイト管理者Aさんが、自分の気に入った商品やサービス、記事などにリンクを貼ります。なぜリンクを貼るかというと、Aさんが他の人にもそのページを読んでもらいたいと思っているからですよね。つまり、Aさんご推薦のページです。
こうしたリンクがBさん、Cさん、その他多勢から特定のWebサイトに集まってくると、そのWebサイトはそれだけ信頼性が高い商品やサービスを売っているとか、良い情報を提供しているということになります。Googleはこれを評価の対象にしていて、リンクを貼られた数の多いWebサイトほど検索結果で上位にランキングされやすくなるのです。
やってはいけない悪いリンクの貼り方
でも、これをそのまま解釈すると、単にリンクをたくさん集めれば検索順位が上がるということになりますよね。実際、それを悪用して検索1位をとろうとする人が多く現れました。
例えば、自分で複数のWebサイトを作成して、お互いにリンクを張り合う人。こうすると、Webコンテンツの中身ではなく、単に多くのサイトを持っている人ほどSEOに強いということになってしまいます。
さらに、これを商売にしようとする業者も現れました。人からお金をもらって、その人のWebサイトにリンクを貼るのです。業者にとっては、ただ自分のWebサイトにリンク集を作って、そこから相手のページへリンクを貼るだけ…10分もあれば済む作業で、あとは放置していてもOK…それでお金がもらえてしまいます。お客さんにとっても、コンテンツの質を度外視して、ただ多くのお金を払ってたくさんリンクをもらえば、簡単に検索ランキングトップをとれてしまっていたのです。
今ではGoogleも、こうした不正を見つけることができて、度が過ぎて悪質なWebサイトを検索結果から外すことができます。あなたが知らずにこういったものに手を出してしまうと、そのWebサイトに対するGoogleの評価が悪くなって検索結果画面(SERPs)に載せてもらえなくなってしまうかもしれません。
悪質と判断されかねないリンクの例
- 自分の所有するWebサイト間での無意味なリンクの張り合い
- リンク集から貼るリンク
- お金を払って業者から買うリンク
他にもあるGoogleに評価されないリンク
あなたが避けなければいけないリンクの貼り方は、これだけではありません。Googleがスパム行為と認定しているリンクの貼り方は、他にもたくさんあります。とはいえ、こういった違反リンクが1つでもあればダメなのか?というと、そうでもなかったりします。Googleがスパム行為と認定していながらも、その部分を除いた残りのコンテンツ全体で質を判断できるようになったからです。
ではどこまでがOKで、どこからがダメなのか?となると、その基準は明らかにされていないので何とも言えません。以下にGoogleに評価されないリンクの例を挙げますが、少なくともこのようなリンクを意図的に貼っていくのは、今後避ける方がいいでしょう。
1. ゲストブログからのリンク
他人や別企業のWebサイトでブログ記事を書いて、そこから自分のWebサイトへリンクを貼る行為です。これは執筆者が意図的に自分のサイトへSEO効果を出そうというものなので、Googleがプラスの評価をすることはありません。
ただ…誤解が生じやすい部分ではあるのですが、ゲストブログ自体がすべてダメというわけではないのです。きちんとルールを守って他のWebサイトに寄稿するのはOKです。詳しくは今回のトピックとは離れるので、別の機会にお話できればと思います。
2. プレスリリースからのリンク
昔は企業のプレスリリースページからのリンクをGoogleが認めていたのもあって、複数のPRサイトから特定の商品ページへリンクを集めることが普通に行われてきました。PRサイトを多く作れば作るほど高いSEO効果が出ることになるので、悪用されかねないリンクの貼り方です。
今ではGoogleはこういった行為をスパムと認定していますが、現時点ではペナルティーの対象にはなっていないようです。プレスリリースを使ったリンクについては、過去の記事で詳しく説明しているので、合わせてご参照ください。
3. ブログコメントに貼り付けたリンク
もしかしたら、あなたの作ったブログ記事に、全く心当たりのない人からリンクつきのコメントをもらったことがあるかもしれません。これもコメント作成主が意図的に自分のWebサイトへSEO効果を出そうというもので、Googleは評価をしません。
でも、この問題はもうちょっと複雑です。というのは、この場合悪いのはあなたではないにも関わらず、このタイプのリンクがあなたのWebサイトにも悪影響を及ぼす可能性があるからです。なのでブログコメントのSEO対策も必要で、あなたはこのタイプのコメントを見つけ次第、積極的に削除していかなければなりません。
これらの例のように、Googleのペナルティーはスパム行為をした人だけでなく、その相手にも影響を与えることがあります。あなたが他のWebサイトのページにリンクを貼る時には、リンクを貼る相手に悪い影響を与えないように気をつけなければなりません。
Googleが評価するリンクとは?
では、どんなリンクならOKなのでしょうか?一言で言うなら「自然な流れで貼られたリンク」です。
例えば、あなたがある商品(仮に掃除機Aとします)を使って、すごく気に入ったとします。なので他の人にもAを勧めたくて、ブログ記事に体験談を書くことにします。
前から気になっていた掃除機Aを買っちゃいました。ちょっと高かったけど、すごくイイ!
本体が軽いからどこにでもコロコロ転がせるし、ノズルの形が絶妙で冷蔵庫の裏や下も簡単にお掃除できます。吸引力が強くて、その割に静かだし、ゴミ捨ても簡単!もしこれから掃除機を買うなら、掃除機Aが絶対オススメですよ〜!
あるいは、あなたがブログ記事を書いていて、理論武装のために専門家の知識を借りようと思いつきました。こんな時、その専門家の該当記事にリンクを貼って、
…専門医によると、インフルエンザの薬には我々が思っているような劇的な効果はないようだ。…
こんな感じで、自然な文章の流れの中に埋め込まれたリンクはGoogleに好評価されやすいです。こんな自然なリンクが集まれば、あなたのWebサイトの評価がグングンと高まっていきます。また、あなたのブログでこのようなリンクを貼れば、記事の紹介だけでなくリンク先にSEO効果も生まれ、相手は二重に喜んでくれるでしょう。
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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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