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2018年版:Google Search Quality Rater Guidelinesの変更点

2018年版:Google Search Quality Rater Guidelinesの変更点

Googleが2018年に発表した新しいSearch Quality Rater Guidelines(検索品質評価ガイドライン)では、新しく「作成者の評判」をコンテンツの質の判断に用いることが明記されました。

  • その人は周りから良い評価を得ているか?
  • その人はその分野でよく知られているか?
  • その人はその分野についてのトピックを語るだけの十分な経験を持っているか?

などなど…今後、Webサイト作成者はサイトだけでなく、コンテンツの作成者に対しても注意を払わなければならなくなったのです。

新しいSearch Quality Rater Guidelinesの重要な変更点

今までGoogleは、Webコンテンツの質を判断する要素として、主にWebサイトの信頼性を評価の対象にしていました。具体的には…

  • そのサイトは周りから良い評価を得ているか?
  • そのサイトのコンテンツは正確か?
  • そのサイトに十分な量のコンテンツがあるか?
  • そのサイトは専門性、権威性、信頼性を示しているか?

といった感じです。一方、コンテンツの作成者に関しては直接評価していなかったので、多くのWebサイトでは企業紹介ページ、FAQページ、お問い合わせページなどをつけておけば、十分Googleの要求に対応できたのです。

ところが今回、ガイドラインに「コンテンツ作成者の評判」という言葉が追加されました。これからは単にWebサイト自体の信頼性だけでなく、誰がその記事を書いたのか、その人はそれを語るだけの十分な知識や経験を持っているのかを、Googleは今まで以上に重視するということです。

今後、コンテンツ作成者の元々の評判が悪かったり、作成者の情報が手に入らない場合、Googleはそのサイトに「最も質が低い」という評価を下すことになります。これは、いわゆる「Your Money or your life」と呼ばれる、金融・医療・法律といったトピックを扱うWebサイトでは特に重要です。これらの専門分野では、間違った情報がユーザーの命取りになり得るからです。

インターネット上であなたの評判を高め検索順位を上げる方法

というわけで、今後はすべてのWebサイトでコンテンツ作成者の詳細な情報が必要になります。自己紹介サイトであなたの今までの経歴や資格などを提示して、なぜあなたがそのテーマを語るのにふさわしいのか?を存分にアピールしましょう(複数の人数でWebサイトを運営しているのであれば、その全員※の紹介が必要です)。過去に本を出版したことがあれば、そういったキャリアがあなたの評価を大きく高めてくれるでしょう。

そして、ブログをはじめとするWebサイト上のあらゆる投稿・ページに、その記事の作成者と経歴を載せるようにするのです。

もしあなたのWebサイトをFacebookやTwitterなどのSNSとリンクさせているなら、それらの自己紹介も最適化しておく必要があります。限られた字数制限の中で、あなたの専門性を存分にアピールしましょう。そして、信頼できるコンテンツを作り続け、SNSで評価されるようになれば、その分あなたの信頼性・権威性も高まっていくことになります。

※これはあくまで「Webサイトの管理・作成に関わる全員」という意味です。Webサイト作成・管理に関わらない一般の従業員の氏名や経歴も必要という意味ではありません。ご注意ください。

もしあなたにアピールできる専門性がなかったら…

では、もしあなたがアピールする専門性を持っていなかった場合、あるいはこれからWebサイトを作成する場合、どうすればGoogleの信頼を高めていけるのでしょうか?免許や資格、認定、受賞歴など、他の人に業績として認めてもらえる客観的な指標が何もない場合、普通にブログ記事を書き続けてもあなたの評価を高めていくことは難しいでしょう。

実はたった1つだけ方法があります。この方法は時間がかかりますが、特別な資格や認定がなくても、あらゆる分野で専門家になれます。何をすればいいか?と言うと…

1つのニッチを決めて、それに関する良質なコンテンツをひたすら作り続ける

ことです。こうすると、あなたがそのWebサイトにかけた年月とコンテンツの数が、あなたの専門をアピールする指標になるのです。例えば「世界のワインを飲み続けて30余年」と言われると、その人が一般のサラリーマンだったとしても、ワインにはかなり詳しい人という印象を受けますよね。

2018/8/25追記:本日入手した情報を追加します。

このSearch Quality Rater Guidelinesの解釈について、世界中のSEOの専門家の間でも様々な意見や憶測が飛び交っています。そんな中、今月のEnglish Google Webmaster Central office-hours hangoutで、GoogleのJohn Muellerが、

コンテンツ作成者の評判をそのまま検索ランキングに反映させるようなことはしない

と発言しました(下のビデオの28:00くらいから始まります)。このことから、現時点ではあなたの評判が検索結果に影響するということを心配しなくても良さそうです。

ただ、これが今後もずっと続くか?といえば、あまり期待しないほうがいいと僕は思っています。というのは、

ある日突然、Googleがそれまでのやり方を勝手に変える

ようなことが、これまでにたびたび起こっているからです。ガイドラインに明記されている以上、将来に備えて今からでもしっかり対策をしておくべきというのが、この件についてのSuper Clear Contentsの結論です。

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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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