あなたが新しくWebサイトを作成するとき、希望していたドメイン名を取得できないこともあると思います。そのドメイン名がすでに他の人に使われてしまっていれば、あなたは諦めざるを得ません。でも…
目次
以前他の人に使われていたドメイン名が、サイト閉鎖などの理由で現在使われていなければ、国内・海外の中古ドメインの販売業者から購入して使うことも可能です(中古ドメインとは言え、値段が安くなるわけではありません)。
ただ、あなたの前に使われていたときのドメインの評判をいっしょに引き継ぐことになります。もし前の所有者が良いビジネスをしていて、Webサイトの評判が良かったとしたら、新しく作るWebサイトもその評判のおかげで予期せぬメリットを得られるかもしれません。でも常識的に考えて、そんな評判のいいWebサイトがそのドメインを売却するようなことって、あまりなさそうですよね。
逆にアフィリエイトでいかがわしい物を売っていたり、信憑性に乏しい情報ばかりを発信していたとすると、あなたのビジネスもその悪評を引き継いだところから始まるのです。
そうした中古ドメインサイトは、ただでさえサイトを始めたばかりでインデックスされない状態から始まるのに、その悪評のせいでさらに検索結果画面に表示されず、お客さんに見つけてもらえなくなってしまいます。言ってみれば、検索順位アップどころか逆のSEO効果が発生するわけです。なのでSuper Clear Contentsでは、あなたのようなWebサイト作成者に中古ドメインを買取って使うことをオススメしていません。
関連記事:ドメインオーソリティとは何か?SEO対策における役割と使い方を解説
それでも、どうしてもあなたがそのドメインを使いたくて、あるいは何かの間違いで中古ドメインを買ってしまって…そしてそれが、ブラックリストに載ってしまっているものだったとしたら、一体どうなるのでしょうね?
1つ安心材料があります。それは、最初の悪評が原因でずっとSERPsに表示されない…つまり、Googleにペナルティーを食らったままで回復しないということはありません。なので、あなたが良質なコンテンツを作り続けて、ひたすら待つことができれば、いずれはあなたの作った記事がSERPsに表示されるようになるでしょう。
問題は、評判が回復されるまでどのくらい待たなければいけないのか?そして、その悪評をリセット・更新する方法はないか?ということです。ここが先日のGoogle English Webmaster Central hangoutで議題に上がりました…
関連記事:ドメイン年齢(ドメインエイジ)にSEO効果って、本当にあるの?
この問題について、GoogleのJohn Muellerはまず「時間をかけて解決すべき問題だ」と状況の複雑さを認めています。たしかに、簡単に中古ドメインの評判を回復する方法があったら、それこそ悪徳業者にうまく使われてしまいそうです。そういう意味で、Googleとしても簡単にドメインの評判を更新することはできないのでしょう。
Johnは続けます。評判が回復するまでの期間は、前の所有者がやってきたことの悪質さと、その行為を続けてきた期間による…と。なので、些細なスパム行為ですぐに閉鎖してしまったようなドメインであれば、比較的速やかにドメインの評判は回復するでしょう。でも、すごく悪質なことを10年もやってきたドメインなら、運悪くそれを手にしてしまったあなたにとって重大な問題になります。
というわけで、Johnも中古ドメイン購入前に、そのドメインの評判をチェックすることを勧めています。どのようにチェックするかというと…
Googleの検索ボックスに「site:ドメイン名」を入力して検索してみてください。これでSERPsにそのドメイン名のサイトが紹介されたら、そのドメインは少なくとも以前誰かに使われたことがある(あるいは現在使われている)ということです。
もしSERPsに「ペナルティーの警告」が表示されるようなら、そのドメイン名は避ける方が無難です。
また、そこに表示されたタイトルやメタディスクリプションも確認しましょう。読んでみて何となく怪しい記載があるようなら、やはりそのドメイン名を避けておく方が良いでしょう。
ドメイン名の評判をチェックするための無料サイトを利用するのも重要です。Johnはビデオの中でArchive.orgというサイトを紹介していますが、海外のサイトなので日本人にとっては少し使いにくい面があります。
日本語のブラックリストチェックツールなら、例えばaguseというサイトがあります。中央のボックスにドメイン名を入力してクリック…次の画面を下にスクロールしていくと、「ブラックリスト判定結果」という項目があります(下の画像はSuper Clear Contentsのドメイン名をチェックした結果です)。ここの判定結果を参考にして、その中古ドメインの安全性を推測することができます。
繰り返しますが、Super Clear Contentsは中古ドメインによるWebサイト作成を推奨していません。ですが、比較的安全に中古ドメインを購入するという意味では、こんな方法もあります…
中古ドメインを売買する業者の中には、ペナルティーチェックをパスした安全性の高い中古ドメインを売っているところもあるようです。もしあなたがどうしても中古ドメインを欲しいのであれば、オークションや格安の業者ではなくこういった業者から購入するというのも、業者の選び方として重要でしょう。
ただ、事前にペナルティーチェックを受けている分、値段の相場も高くはなるのでしょう。その覚悟は必要ですが、何も知らずに買って無駄にする時間を考えれば、そのような選択もありなのかもしれません。
中古ドメインの購入後も、あなたがやるべき作業は残っています。納品後のwhios情報の変更、ネームサーバーの設定(そもそも中古ドメイン使用を推奨していないので、この手順は省略します)だけでなく、Google Search Consoleにドメインを登録して、手動ペナルティーの警告の有無を確認することです。
もしここで引っかかってしまったら、購入したドメインを使用するのは危険です。スクリーンショットで証拠を残して、速やかに購入業者に連絡をとりましょう。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
View Comments
こんにちは、みけねこ屋ともうします。
本日は、中古ドメインの記事を拝見させて頂きました。
私も中古ドメインで運用していてその恩恵を受けています。
アフィリエイトやってるので参考になりました。
ありがとうございます(^^)/
みけねこ屋さま
ご丁寧にメッセージを残してくださり、ありがとうございます。
当ブログが少しでもみけねこ屋さまのお役に立てるようであれば、とても嬉しく思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
大堀僚介