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ソーシャルメディアマーケティングのトレンド in 2017

ソーシャルメディアマーケティングのトレンド in 2017

あなたがビジネス用のWebサイトを作成したあと、どうやってそのサイトを宣伝しましょうか?まず思いつくのがGoogleに対するSEO対策と、Facebookを代表とするSNSですよね。ではこの2つのうち、どちらにより力を入れるべきか、あなたも気になりませんか?

Shareaholicというグループが行った最新の調査によると、2017年はWebサイトのトラフィック流入(お客さんがどこからあなたのWebサイトにやってくるか)に大きな変化があったようです。何が起こったのかというと…

ソーシャルメディアからのトラフィックが、数年ぶりに検索エンジンからのトラフィックを下回った

この調査は25万以上ものWebサイトを対象として、メジャーな検索エンジンのトップ6種と、同じくメジャーなソーシャルメディアのトップ13種類でトラフィックを比較しています。結果は下のグラフを見れば一目瞭然。2014年からしばらくサーチエンジンよりソーシャルメディアからのトラフィックが上回っていましたが、2017年に順位が逆転して、2017年12月の時点で検索エンジン由来が34.8%、ソーシャルメディア由来が25.6%と、10%近くもの差がついてしまっています。

Figure by Shareaholic

ソーシャルメディアが検索エンジンに抜かれた3つの理由

なぜこのような結果になったのか?この3年間にさまざまな世の中の変化が起こりましたが、その中でも次のような変化が特に大きく影響しているようです…

1. ソーシャルメディア疲れ

特にFacebookにおいて顕著ですが、ユーザーがSNSを以前ほど使わなくなってきたという背景があります。現在Facebookはソーシャルネットワークの中で圧倒的なシェアを占めていますので、Facebookの勢いが衰えることによりソーシャルメディア全体としてのトラフィックデータも大きく悪化しています。

2. 企業の投稿が表示されにくくなった

過去2年間でFacebookを始め、InstagramもTwitterもアルゴリズムを変更した結果、プラットフォーム上に企業の広告が表示されにくくなりました。このアルゴリズム変更にともなって友人知人の投稿がより表示されやすくなり、ユーザー側からすれば満足度が上がる結果になりました。一方企業側からすれば、その分広告媒体としてのFacebookの価値が下がってしまい、投稿の数が減っていくという事態になりました。

3. リンクつきの投稿の価値が下がった

これらソーシャルメディアのアルゴリズム変更で、画像やビデオなどのコンテンツが表示されやすくなった一方、他のウェブサイトへのリンクを貼って読者を誘導するような記事の優先順位が下がりました。その結果、ソーシャルメディアからのトラフィックがますます期待できない状況になっているのです。

SNSが変化する間に行われたGoogleの影の努力

これらの変化がソーシャルメディアで起こっている間、検索エンジンの代表格であるGoogleでもユーザーの使い勝手を改善するために改革が行われました。お客さんが何らかの情報を欲しがったときにGoogleで検索してもらえるかどうかが企業の生命線なので、それらの役割をSNSに取られてしまうことはGoogleにとっても死活問題なのです。

実際、最近のGoogleはSNSの投稿のインデックスにも力を入れていて、例えば検索結果のページ(SERPs)から、SNSの投稿を介さず直接リンク先のページにたどり着けるようになってきています。その結果、Facebook経由でのトラフィックが25%も低下したのに対し、Google経由のトラフィックは21%増加しています。

今後もGoogleは、自分たちの役割をSNSや他のプラットフォームに取られないように努力を続けていくはずです。そして、今後どんなにソーシャルメディアが発達しても、Googleからのトラフィックがなくなることは非常に考えにくいです。ある意味、

Googleがこの世に存在する限り、検索エンジンからある程度のトラフィックが期待できる

という言い方もできます。なぜなら、何らかの事情で困っているお客さんを適切な情報に誘導することがGoogleの使命であり、あなたの商品やサービスがお客さんの役に立つものであれば、Googleの方からすすんであなたのWebサイトにお客さんを誘導してくれるからです。

今後も多くのSNSが登場し、あるいは全く別のプラットフォームが現れることもあるでしょう。でも、あれこれ手を出さずにまずはGoogleから対策をしていく方が、長期的に見れば労力的にも費用的にも効率が良いと言えそうです。今後もずっとインターネットビジネスで生き残っていくためには、Googleに好まれるコンテンツを作るウェブコピーライティングのスキルと、その情報を適切にGoogleに伝えるSEOの知識は、あなたも身につけておいて決して損はありません。

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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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