近年、多くのSEO対策の専門家から推奨されているロングテールSEO。ロングテールSEOとは、検索数の少ないロングテールキーワードをターゲットにしてコンテンツを作成していく戦略のことを言います。一般的に、検索数の多いヘッドキーワードよりも、ロングテールキーワードの方が検索上位を獲りやすく、コンバージョン率も高くなると言われていますが…
じゃあ、実際どのくらいコンバージョン率が上がるでしょうか?今回の記事では、その疑問についてデータを示しながら回答したいと思います。
出典はConductorというマーケティングカンパニーのThe Long Tail of Search: Why the Fastest Path to More Traffic Might Not Be Where You are Lookingというレポートです。3つの大きなオンラインショップを調査の対象に選び、700万件のトラフィックを分析して、ヘッドキーワード(1-2単語)とロングテールキーワード(3単語以上)でコンバージョン率を比較しました。その結果…
ロングテールキーワードの方が、ヘッドキーワードの約2.5倍もコンバージョン率が高かったということが示されました。
続いてSeer Interactiveという会社によるShort tail keywords vs long tail keywords, which gets a better conversion rate?という記事。12件のクライアントのデータを用いて、ショートテールキーワード(2単語以下)とロングテールキーワード(3単語以上)でコンバージョン率を比較したところ…
コンバージョン率がロングテールキーワードで4.15%高かったと。グラフで見る限り、コンバージョン率が約2倍になっていますね。
同様のリサーチはネットで探すと数多く引っかかりますが、概ねヘッドキーワードと比較して2〜2.5倍コンバージョン率が高いと報告しています。
それは、ロングテールキーワードを検索するお客さんは、商品やサービスを購入するつもりで検索していることが多いからです。
例えば「カラーシャンプー」という単語…ユーザーの検索意図って、どんなものでしょうか?言い換えると、ユーザーはどんな時にGoogle検索するでしょうか?ユーザーの気持ちになって想像してみてください。おそらく…
カラーシャンプーって何?
とか、
何色のカラーシャンプーがあるの?
というような、調べ物感覚の検索が多いのではないでしょうか。実際そうなのです。カラーシャンプーを買う気持ちができていないお客さんをたくさん集めても、それだけでカラーシャンプーを買ってはくれません。なので、そのページに来てくれたお客さんに買う気を起こさせるために、追加で何か対策を打たなければなりません。
一方、もうカラーシャンプーを買うつもりでネット検索するお客さんは、どのようなキーワードで検索するでしょうか?
アッシュ系のカラーシャンプーで、予算は2000円以内、容量は…
と、欲しいものが具体的にイメージできていればいるほど、検索クエリは
「カラーシャンプー アッシュ 2000円…」
と、1つずつ単語が増えていきますよね。どうでしょう。自然にロングテールキーワードになっていませんか?
これで検索をかけて、ランキング1位のページを開いて、お客さんの望み通りの商品が出てきたら…他に理由がない限りそこで購入をストップする方が難しいのです。
たとえ検索数が少なくても、こうした買う気満々のお客さんを根こそぎあなたのサイトに引っ張ってこれたら、そのページはどれだけ売り上げに貢献してくれることになるでしょう?多くのSEO専門家がロングテールキーワード戦略を推奨している理由の1つは、こういうところにあるのです。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。