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画像ファイルの存在はGoogleのランキングファクターではない

突然ですが、今回僕はこのブログ記事のアイキャッチ画像に、SEO対策とまったく関係のない三輪車の画像をあえて選びました。別にこの三輪車が特別なものというわけではありません。でも僕は今回、この記事で画像ファイルのSEO効果を説明するために、この三輪車にある重要な役割を与えています。

この三輪車の画像が一体どういう意味を持つのでしょうか?気になったらそのまま本文をお読みください…

画像コンテンツの活用はSEO対策ではもはや常識

SEO対策でオーガニック検索上位を狙うときに、webコンテンツ内で静止画や動画などの画像コンテンツを使うことは、もはや常識とも言える手法の1つですよね。ブログ内で画像を使うと記事がより充実して価値が上がるし、Googleの画像検索でも引っかかってくれる可能性が出てくるし…

でも、実はこうした画像コンテンツにSEO効果はないとしたら、今まで必死にコンテンツ用の画像を探してきたあなたはどう思いますか?今回はそんな話をしたいと思います。気になる情報源はおなじみ、GoogleのJohn Muellerです。

画像ファイルの存在そのものはGoogleのランキングファクターではない

事の発端は2021年5月のTwitter。あるwebサイトオーナーがJohnに次のような質問をしました…

もし僕のブログがすでにGoogleでランクインしているとして、そこからブログに画像を追加したら、そのページの評価にプラス or マイナスのどちらの影響がありますか?

これに対して、John Muellerはあっさり一言…

画像をつけても自動的に何らかの影響を受けることはないよ。

このJohnの言葉をそのまま解釈すれば…

静止画や動画の存在はGoogleのランキングファクターではない

ということになりますね。この一言を聞いて、あなたはどう思いましたか?「そんなの当たり前じゃん!」と思いましたか?それとも、「えっ、どういうこと?じゃあ今まで無理やりブログに画像を貼り付けてきたのは何だったの?」と思いましたか?

SEO対策における画像コンテンツの本当の効果

誤解しないで欲しいのですが、今回の僕の主張は「webコンテンツに画像を付け加える意味が全くない」ということではありません。コンテンツに画像をつけ加えることで、間接的にではありますが、そのブログがSEO的に恩恵を受ける可能性は今も昔も十分にあるのです。

では、なぜランキングファクターでも何でもない画像ファイルの存在が「SEOで検索順位を上げるのに必要」と言われ続けているのでしょうか?

それはこういうことです。あなたがアクション映画の最新情報を調べるために専門サイトを訪れるとき、文字だけでぎっしり書かれたサイトと適度に画像が入ったサイトではどちらを読みたいと思いますか?普通は後者ですよね。でも、例えばその画像が映画とはまったく関係のない三輪車の画像だったりしたら、あなたはそのサイトの情報を信用しようと思いますか?

何が問題なのかというと、「その静止画や動画はコンテンツの価値を高めるために役に立っていますか?」ということです。もしそのページに最新映画のスクリーンキャプチャや放映スケジュールなど、本題に関連していてユーザーにとって役に立つ画像コンテンツが含まれているなら、そのページをユーザーは信頼できると判断して友人に紹介したり、自分のSNSやブログにリンクを貼ったりしてくれるかもしれません。こうしたユーザーのリアクションが積み上がって、次第にサイトのドメインパワーが上がっていき、ある時Googleのオーガニック検索で以前より上位を獲得していた…という話は十分に起こり得ます。

ただ、コンテンツの価値を高めるために役立っていない画像コンテンツを添付しても、SEO的にはまったく意味がありません。現時点では、Googleのアルゴリズムは画像の内容を人間と同じように判断できないと言われています(将来的にMUMが導入されたら、この弱点も解決されるかもしれません)。なので、三輪車の画像を添付しても代替テキストの細工でGoogleの目はごまかせるかもしれません。でも、実際のユーザーの目はごまかせません。ユーザーが多く閲覧しているサイト、SNSやブログで多く紹介されているサイトを見ていれば、どのサイトを信用すべきかがGoogleにもわかるというわけです。

まとめ:オーガニック検索でトラフィック増加を狙うなら、適切な画像ファイルの使用が必須

世の中には、クリック率を高めるためにインパクト勝負のアイキャッチ画像を使うように勧めてくる人がいます。確かに、インパクトが強くて興味をそそられるアイキャッチ画像があれば、その記事のクリック率は上がるでしょう。また、その画像がコンテンツの内容と関係がなくても、法に触れるなど問題となるようなものでなければ、そのことでGoogleからペナルティーをくらったりすることはありません。

でも、もしあなたがオーガニック検索で上位を獲得してトラフィックを増やそうと思っているなら、webコンテンツに画像を使う意義を正しく理解していなければなりません。画像そのものにSEO効果があるのではなく、画像を使ってコンテンツをより魅力的にすることで、それを認めてくれたユーザーがSNSで記事を紹介してくれたり、ブログにリンクを貼ってくれたり…その結果として、あなたのブログの検索順位が高まっていく。これが画像の持つ本当のSEO効果です。

最後にまとめると、今回の僕の記事のように、ただ読者の目を引くためだけのために、SEO対策とまったく関係のない三輪車の画像を使ってはいけないということですね。

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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