Googleトレンドの使い方:プロのSEOコンテンツライターがやっていること
あなたはブログを書く時にGoogleトレンドを使っていますか?もし使っていないなら、今後はぜひ使ってみてください。これから説明するように、あなたの作る記事がより多くのユーザーに見てもらえるための、多くのヒントをくれるのです…
目次
1. 複数のキーワードで、得られるトラフィック数を予測・比較する
Googleトレンドでは、キーワード候補となる複数の単語やフレーズをユーザーが入力した頻度を比較できます。指定期間内でユーザーに最も検索された時点を100点として、それを基準にした相対的な数字で現在のトラフィック量とその検索動向がグラフで表示されます。これを見て僕たちは、キーワード候補の中から最もトラフィックを集められそうな言葉をキーワードに選べます。
調べ方は簡単です。例えば、「SEO対策」という言葉の類義語に「検索エンジン最適化」という言葉があります。この2つのキーワードの使用頻度をGoogleトレンドで比較すると…
青:「SEO対策」、赤:「検索エンジン最適化」で比較
上の結果で一目瞭然。「SEO対策」の方が「検索エンジン最適化」より圧倒的に検索頻度が高いことがわかります(検索数が減少傾向にありますが…)。このことから、もしあなたがSEO対策についてのコンテンツを作るなら、「検索エンジン最適化」よりも「SEO対策」という言葉を使う方が、ユーザーからそのページへアクセスされやすいことになります。こうして、ユーザーがよく使っている検索語を採用するのが、SEOを意識したコンテンツ作成の基本ロジックです。
ここでちょっと上級テクニックのご紹介。Googleトレンドで表示される数値はトラフィック数そのものを反映しているわけではない(グラフに単位が表示されていないので、データの見方に注意してください)のですが、ちょっと一手間加えることで、そのキーワードで得られるトラフィック数を推測することができるようになります。どうするかというと…
キーワードプランナーなどのキーワードリサーチツールを使ったことがありますか?これらのツールを使って、あるキーワードのトラフィック数をあらかじめ調べておくのです。例えば、キーワードプランナーで「Webサイト 作成」というキーフレーズを入力すると…
「Webサイト 作成」というキーワードは、1カ月間で2.8万回の表示回数が見込めます
このように、予想される1カ月間の検索ボリューム(2.8万回)が表示されます。あとはGoogleトレンドに戻って、「Webサイト 作成」と本来調べたいキーワードを比較するのです。こうすることで間接的にですが、特定のキーワードやキーフレーズに対する大まかなトラフィック数を予測することができるのです。
2. ブログ記事を公開すべき日を知る
Googleトレンドには、キーワードの短期的・長期的な検索結果がグラフで表示されるという、とっても便利な機能があります。最短で1時間から、最長過去5年間にわたる検索データをグラフで知ることができます。
この機能を使って、いつブログ記事を投稿すればより多くのお客さんに見てもらえるか?が高い確率でわかるのです。例えば、「温泉」という検索ワードの検索トレンドを調べます。期間を90日に設定すると…
「温泉」という検索ワードは周期的に検索数が伸びています
こんな感じで、ある一定の間隔で検索数が増えているのがわかります。もしあなたがあるキーワードでブログ記事を書こうとしていて、そのキーワードに周期的な傾向が見られたら、あなたはとてもラッキーです。周期的に訪れる検索数が増える日にあわせてコンテンツを作って公開する日付を設定しておけば、その分多くのユーザーがあなたのコンテンツを見つけてくれる可能性が高まるということです。
3. コンテンツマーケティングの将来を予測する
今度は逆に、検索期間を最長の5年間にしてみましょう。例として「インターネットビジネス」という検索キーワードを使ってみます。すると…
徐々にですが、検索数の減少傾向が認められます
このように、過去5年間で少しずつユーザーの検索数が下がってきているのがわかります。もしこのように右肩下がりのグラフになったら、その言葉をキーワードにしたコンテンツを書き続けても、将来ビジネスチャンスは少なくなって厳しいのではないか?と予測できますよね。
一方、「副業」という検索語で過去5年間のトレンドを調べてみると…
明らかに検索数の増加傾向が認められます
今度は右肩上がりのグラフになりました。ということは、今後も「副業」とGoogleで検索する人の数は増えていくだろうことが予想されるので、このトピックの未来は明るいと考えられます。なので今後も安心して「副業」をキーワードにしたコンテンツを作り続けられるということになります。
4. 特定のジャンルにおけるキーワードの需要を知る
「副業」というキーワードはユーザーによる検索数が今後も増えていくだろう…ということがわかりました。でも、一言で副業といってもいろいろな種類がありますよね。インターネットショップを開く人もいれば、直接お客さんに会ってコンサルティングをしたり、楽器の演奏をしたり…副業全般の中でも、副業の分野によって需要が増えそうなところもあれば、逆に流行らないものもあるはずです。
Googleトレンドでは、こうしたカテゴリー別のキーワード検索データも表示できるようになっています。例えば、カテゴリーを「ショッピング」、検索期間を過去5年間にすると…
緩やかに増加傾向が認められますよね。続いて、カテゴリーを「書籍、文学」にすると…
検索頻度は減ってはいませんが、はっきりした増加傾向もありませんよね。こうして、あなたが文章を書こうとしているジャンルについてさらに詳細なデータが手に入るので、原稿を書きはじめる前にその記事の需要が予測できるようになるのです。
5. エリア別のキーワードの需要を知る
Googleトレンドでは、検索キーワードの地域別の検索頻度を知ることもできます。あなたが使おうとしているキーワードがそのエリアで多く検索されているかどうかがわかるので、あなたが地元や特定の地域でビジネスをしようと考えているなら、Googleトレンドを使って事前にそのキーワードの需要を把握しておくことが重要になってきます。
あるいは、あなたが売っている商品の検索状況をGoogleトレンドで調べて、検索の多い地域に集中的にその商品を売り込む…という使い方もできます。お金をかけて全国一律にFacebook広告を出すよりも、一部の住所にフォーカスして広告を出す方が、広告費も節約できて効率よくマーケティングができますよね。
6. 地域限定で検索結果を改善する
Googleトレンドに表示される地域別データは、MEO対策(ローカルSEO)と呼ばれる領域にも活用することができます。
地域によって呼び方が違うものってありますよね。関東の「マック」に対して、関西の「マクド」みたいなものです。一般的には馴染みの薄い言葉でも、その地域で実際使われている言葉を使う方が、その地域に住む人が検索した時に上位表示される可能性が高くなります。
例えば、あなたがWebサイトで「上履き」を売っているとします。上履きには他にも「上靴」、「ズック」…といった呼び方がありますよね。これらの呼び名、どれがいちばんポピュラーだと思いますか?
実際、「上履き」と「上靴」をGoogleトレンドで比較してみましょう。結果はご覧の通り。日本全国で考えると「上履き」の方が一般的ですが、一部の地域では「上靴」の方がポピュラーな名前だということがわかります。このことから、もしあなたが北海道の人に上履きを売ろうとしているなら、Webサイトにも「上履き」より「上靴」と書く方が、ターゲットに検索されやすいということになります。
北海道や近畿、九州などの一部の地域では「上靴」の方がよく使われることがわかります
7. 新しいコンテンツのアイデアを得る
あなたが検索キーワードを入力するたびに、Googleトレンドはその領域で検索数増加中の関連キーワードを、最大で25件まで表示してくれます。これはコンテンツマーケティングをしている人にとって、喉から手が出るほど欲しい機能かもしれません。
検索ワード「コンテンツマーケティング 」は、まだそれほどユーザーに検索されていないようです
ここに出てくるデータは、今まさに多くのユーザーが情報を必要としてGoogleで検索しているホットなキーワードです。あなたがこの波に乗って次のコンテンツをサイトに公開すれば、最高のタイミングで多くのお客さんにあなたの記事を読んでもらうことができるのです。
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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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