ブログ記事の下についているFacebookやTwitterなどのソーシャルボタン、あなたも見たことありますよね。ソーシャルボタンとは、ボタンをクリックすると、それぞれのSNSにも記事がシェアされるやつです。
ソーシャルボタンをあなたのブログにつけておけば、きっとSNSを通じて多くの人にコンテンツを読んでもらえるようになると思いますよね。実はこれ、Buzzsumoが昨年報告した調査によると、3年前の2015年に比べて記事の拡散効果が半分に低下しているそうです…
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近年はソーシャルボタンがその役割を果たさなくなってきていると…では、そんな無駄なことはもうやめるべきなのでしょうか?いやいや、その判断は早すぎます。というのは、ソーシャルボタンが正しく設置されていないことが意外に多いからです。
まずあなたが確認をしなければならないのは…
ソーシャルボタンで記事を拡散してもらうには、まずお客さんにその記事を読んでもらわなければなりませんよね。そもそも、お客さんが読んでもいないページにアイコンをつけても意味ありません。
あなたがSNSで拡散を望んでいる記事は、十分な数のトラフィックを得ていますか?Google Search Consoleなどで分析してみましょう。もしトラフィック自体が十分でないなら、ソーシャルボタン以前にSEO対策からしっかりやらなければなりません。
たまに商品・サービス販売用のWebサイト(ECサイト)の売り込みページ(ランディングページ)にソーシャルボタンがついているものを見かけます。これって、普通に考えたらおかしくありませんか?
よっぽど良い商品やサービスでもなければ、あなたならそんな売り込みのページを家族や友達に推薦しますか?また、そんなページのシェアカウントって、何となくサクラの印象を与えて怪しく思えないでしょうか?
実際、VWOというグループが行った調査によると、ECサイトの商品ページからソーシャルボタンを外しただけで、成約率が11.9%も上がったというのです。もしあなたのWebサイトでランディングページにソーシャルボタンを貼りつけていたら、今すぐ取り除く方がいいかもしれません。
では、コンテンツのどこにソーシャルボタンを設置すればいいのか?という話になりますね。まず前提として、そのページにお客さんの役に立つ情報が含まれていなければなりません。
記事をSNSでシェアするという行為は、お客さんが自分の思想や興味を友達に広めることでもあります。なので、シェアすることでお客さんが恥ずかしい思いをするようなコンテンツには、絶対にソーシャルボタンをつけてはいけません(間違ってボタンに触ってしまうこともありますので)。
もし、あなたがそのコンテンツの質に絶対の自信を持っているなら、遠慮なくそのページにソーシャルボタンをつけてください。でもせっかくなら何となくつけるのではなく、こんな感じで戦略的にボタンを設置するようにしましょう…
なぜでしょうか?まずは、そもそもコンテンツを読んですらいない人がボタンをクリックするなんてあり得ないからです。
もう1つ。仮にお客さんがその後コンテンツを読みきって、あなたの記事に共感したとします。そこでFacebookであなたの記事をシェアしたいと思った時に、わざわざページのトップまで戻らなければなりません。そんな面倒なことをしなければならないと分かったら、お客さんはそのせいで記事の拡散をやめてしまうかもしれません。
なので、ソーシャルボタンはできるだけ記事の下の方に設置するのが基本です。さらに、最後に記事のシェアをお願いするCall To Actionをつけておく方がいいでしょう。
でも、この原則には例外もあります。次のような目的で使うなら、ページ上部のソーシャルボタンもありです…
「社会的証明」ってちょっと難しい言葉ですが、こういうことです。もしあなたのWebサイトがすでに多くの人の支持を得ているなら…つまりここでは、数多くのいいね!やシェアを獲得しているなら、その数を最初に見せることで新しいお客さんに信頼性をアピールするために使える、ということです。
あなたがお客さんの立場で、何か調べ物をしていて某ブログをクリックしました。そのページが開いたら、記事のタイトルがあって、そのすぐ下にFacebookのシェアボタンがあったとします。
この時、Facebookでのシェア数が500件くらいあったら、あなたはその記事の内容に期待感が高まりませんか?記事の続きを読もう!という気が強くなりますよね。
こういう使い方をするなら、きっとページ上部のソーシャルボタンも大きく役に立ってくれるでしょう。その場合にも、コンテンツ最後のソーシャルボタンを忘れてはいけません。お客さんに少しでも面倒なことをさせないように配慮しましょう。
一方、まだあなたがWebサイトを立ち上げたばかりで、お客さんから多くのシェアを得られていないとします。ならば、このやり方はまだ時期尚早です。将来この手法が使えるように、地道にシェア数獲得を狙いましょう。
WordPressのテーマによっては、ソーシャルボタンがデフォルトでついてくるものもあります。そういったテーマを使えば、簡単な設定だけですぐにでもソーシャルボタンが使えるようになります。
テーマに付属していなくても、WordPressならプラグインを使ってソーシャルボタンを簡単につけ加えることができます。プラグインの種類によって使える機能がさまざまなので、事前によく調べてから1つを選ぶようにしましょう。
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あとは、コードを書き換える方法。WordPressで使うプログラミング言語(HTMLやcssなど)がわかる人なら、ソーシャルボタンを自作できます。プラグインの入れすぎを嫌う人にとっては魅力的な選択肢ですが、残念ながら高度なコードの知識を必要とするので、プログラマーでなければ敷居が非常に高いです。
WordPress用のプラグインはたくさん出ていて、それぞれでデザインやシェアできるSNSの種類、カスタマイズ機能が違いますので、詳しくはググってみてください。僕が使ったことがあるやつで、比較的使いやすかったのはAddToAny Share Buttonsというプラグインですかね。FacebookやTwitterだけでなく、Lineのアイコンがあるのが日本人としては便利です。
ちょっと変わった位置にボタンを設置するプラグインもご紹介します。僕は使ったことがありませんが、WWM Social Share On Image Hoverというプラグインを使えば、コンテンツ中の画像にもソーシャルボタンをつけられるようです。
あとは、記事の一部をハイライトしてシェアボタンを表示させるという方法もあります。下の動画をご覧ください…
これはHighlight and Shareというプラグインを使っています。このように、記事の特定の場所を選択すると、その上に各種ソーシャルボタンが出現するようになっています。その結果ページ全体だけでなく、コンテンツの一部だけを引用して拡散できるようになり、お客さんにとっても格段に利便性が上がります。
いずれのプラグインも無料でダウンロードできるので、もしご興味があれば試してみてください。
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AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。