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Webサイトを作ったあとで後悔しないドメイン名決定の7つのポイント

Webサイトを作ったあとで後悔しないドメイン名決定の7つのポイント

あなたがホームページを作成するときに、絶対にしくじってはいけない部分の1つがドメイン名の決定です。ドメイン名は実社会の住所のようなものですので、間違ったドメイン名をつけてしまうとお客さんも困りますし、あなたもコンテンツとの不一致を感じて後悔することがあるからです。

後になってドメイン名を変更することも可能ですが、その時にはかなり大きなダメージも覚悟しなければなりません。同じドメイン名をしばらく使っていると、そのWebサイトは多少なりともGoogleに評価され、適切なキーワードが入力された時に検索エンジンがあなたのところにお客さんを誘導してくれるようになります。それを捨てて新しいドメイン名に変えるということは、あなたはその評価も一緒に失うということを意味します。新しいドメインで再スタートすると、また長い時間をかけてゼロからGoogleの評価を取り戻さなければならなくなるのです。

ざっくりとした例えでこれを説明します。あなたが作って2年たったWebサイトのドメイン名を変えたくなったとしましょう。その時点でのGoogleの評価が30点だったとします。その30点分だけ、あなたのWebサイトはGoogleの検索結果に表示されやすくなっています。でもそこで新しいドメイン名に変えてしまうと、Webサイトの中身は一緒でもGoogleの評価は一旦ゼロになってしまいます。つまり、お客さんが適切な検索キーワードを入力しても、あなたのWebサイト名は全く表示されなくなってしまうのです。

その状態から前の30点の状態まで戻すのに、一体どれくらいの時間が必要でしょうか?おそらく同じ2年ということはないでしょうが、どんなに頑張っても最低数ヶ月〜1年程度はかかるはずです。そんな時間の無駄づかいは絶対に避けなければなりません。その時間を新しいコンテンツ作成に費やすほうが、あなたにとってもずっと価値あることのはずですよね。

というわけで今回のトピックは、あなたがドメイン名を決める前に考えておくべきチェック項目を7つ(+1つ)リストアップして解説します。

1. あなたの提供する商品やサービスと一致しているか?

これは冒頭に説明した通りで、もしあなたの提供するものとドメイン名が一致していなかったら…例えば本を売るのにURLが(http://)petfood.comだったりしたら、お客さんも混乱するし、あなたもきっとハッピーではないでしょう。あくまでこれは極端な例ですが、実際何も考えずに新商品を追加したり、ブログ記事を追加していくと、いつの間にかWebコンテンツとドメイン名との間にズレが出てくる可能性があります。そうならないためにも、今後あなたがWebサイトで何を提供していくのか、1本の太い柱を立てておく必要があります。

当然ながら、ドメイン名があなたの提供するものと一致、あるいは強く関連している方が、お客さんに名前を覚えてもらいやすくなります。その分インターネットでもあなたのWebサイトを簡単に見つけてもらえるようになりますし、ブランド力も一層強くなっていきます。

2. 覚えやすいか?

究極な話、cocacola.jpのようにお客さんが簡単に覚えられるドメイン名を持っていたら、SEO対策なんかいらないと思いませんか?そうなのです。理想的にはこのようなドメイン名を目指すべきなのです。すでに無数のWebサイトがあるので、これからインターネットビジネスを始める人にとっては厳しい条件ではあります。だからといって、最初から諦めてしまうのはもったいないです。

では、どうやったら覚えやすいドメイン名を作れるのでしょうか?以下に7つのチェック項目をリストアップしますので、ぜひ参考にしながらオリジナルのドメイン名を作ってみてください。

  1. ユニークか?
  2. わかりやすいか?
  3. 長すぎないか?
  4. 言葉に意味があるか?
  5. 口に出した時に耳触りがいいか?
  6. タイプした時に違和感がないか?
  7. 言葉に隠れた別の意味がないか?

3. Googleで検索した時にライバルがどれくらいいるか?

あなたのお客さんが検索するであろうキーワードをドメイン名に含めるべきというSEOの専門家がいます。実は、このテクニックにもうSEO効果はほとんど認められていませんが、お客さんが覚えやすい or 検索しやすいドメイン名をつくる意味では依然有効なテクニックだと思います。

でも問題もあります。このテクニックは、確かに以前は検索エンジンへの対策として有効でした。ということは、昔あなたと同じことを考えてドメイン名を決めた人が大勢いる可能性があるのです。

試しにあなたが使おうとしているキーワードをGoogleの検索ボックスに入力してみてください。もしその検索ワードを含むWebサイト名が多数出てきたら、それだけ競合の数が多いということです。ライバルが多ければ多いほど、自分のWebサイトを見つけてもらう確率を上げるために強力な対策をとらなければならなくなります。

4. キーワードの詰め込みすぎではないか?

特に上記テクニックが有効とされていた時代に、ドメイン名に標的キーワードを詰め込んだWebサイトが多く作られました。今はもうこのテクニックは通用しないことは上に述べた通りですが、さらに悪いことに度が過ぎるとGoogleに悪質サイトと認定されてしまう危険性すらあるのです。

その証拠に2012年、当時Googleの幹部だったMatt CuttsがTwitterでこうつぶやいています…

今度のGoogleアルゴリズムのマイナーチェンジによって、質の低い「完全一致ドメイン」を持つWebサイトは検索結果ページから少なくなるだろう。

Googleは質の高いコンテンツを求めているので、ドメイン名にキーワードを含んでいたとしても、提供する情報の質が高ければ悪質サイトとされる可能性は低いとは思います。しかし、もし他にお客さんに覚えられやすい名前の候補があるなら、あえてリスクをとってキーワード入りのドメイン名にする必要はないのではないでしょうか。

5. ハイフン(-)やアンダーバー(_)は原則不可

なぜハイフンやアンダーバーは原則不可なのでしょうか?実際Googleで検索すれば、これらを含むドメイン名のサイトは山ほど存在します。確かにハイフンやアンダーバーがあってもGoogleが文句を言うわけではありません。でもお客さんにとっては…

  • ドメイン名が長くなって、入力する手間が増える
  • 口でドメイン名を伝えるときに耳触りが悪くなる

など、これらの数が増えるほど不便になっていくからです。

また、途中にハイフンが入ったドメイン名を見ると、何だか同じドメイン名を持った別サイトの「二番煎じ」のような気がしませんか?お客さんもきっとそう思います。これはあなたのビジネスにとって不利な条件でしかありません。

なので、少なくともwww.◯◯.comまでは、極力記号を入れないドメイン名にすることをお勧めします。競争が激しい分野だと厳しいかもしれませんが、それでもせいぜい1回までの使用にする方が良いです。

6. Top-level domain (TLD)の選び方

TLDとはwww.◯◯.comの“.com“の部分を言います。TLDには.comの他にも.co.jp、.ac.jp、.org、.net、.biz、.jp、.eduなど、様々な種類があります。

では、これら多くの選択肢のうち、あなたのWebサイト用に何を購入すればいいでしょうか?この問題は、専門家の間でも意見が分かれるところです。見方を変えると、どれを選んでも大きな違いはないということにもなるのですが…

ここでは.comと.jpを例にとって、あえて両者を比較してみます。

.comを選ぶメリット

  • ドメイン取得料が格安
  • お客さんにグローバルな印象や権威のあるイメージを与える

.jpを選ぶメリット

  • Webサイト作成者が日本人だということがお客さんにわかる
  • 日本語の検索エンジン(google.co.jpやyahoo.co.jpなど)で検索したときに、若干検索順位が上がるという説がある(真偽は定かではありません)

SEOの観点から言えば、国内の法人でしか取得できないごく一部のTLD(.co.jpや.or.jp)以外にはどれも一緒と言われています。なので、個人でWebサイトを作る場合には、どれを選んでも大きな影響はありません。個人的な好みとかWebサイトの維持費用やお客さんに与えるイメージを考慮して、個別に考えていくことになります。

また、TLDに関連した問題として、TLDだけ異なったドメイン名があるかどうかのチェックもしておく方がいいでしょう。どういうことかと言うと、例えばあなたがwww.×××.jpを使いたいと思った時に、www.×××.comというURLのWebサイトがすでに存在していて、あなたのWebサイトと紛らわしくなってしまう可能性を考えておくということです。

一見大したことのない問題のようにも思えますが、もしそのサイトがいかがわしい内容のWebサイトだったりすると、お客さんに誤解されて関係のないあなたのサイトがとばっちりを喰ってしまうということがあります。いわれのない誹謗中傷を避ける意味で、ドメインを手に入れる前に軽くチェックしておく方が望ましいです。

7. ドメインが商標登録されていないかどうか

確かまだインターネットが始まったばかりのころ、誰かが“nissan”を含んだドメイン名(nissan.comやnissan.jpなど)を先に買いまくって商標登録しておき、後になって日産が自社Webサイトを立ち上げる時に不当に高い金額でドメインを売るというきわどいビジネス(?)がありました。同じように、あなたが使おうとしたドメインの名前がすでに商標登録されてしまっていると、あなたがそれを使ってWebサイトを構築した時に思わぬ法的トラブルに発展してしまう可能性が否定できません。

こんなトラブルを未然に防ぐ意味で、実際に申し込む前にドメイン名が商標登録されていないかどうかを確認する方が無難です。登録の有無は特許情報プラットフォームなどでチェックできるので、ぜひ参考にしてください。

8. おまけ:中古ドメインを買わないようにしましょう!

中古ドメインとは、以前別の誰かが使っていたけれど、何らかの事情で今は使われていないドメインのことです。今使われていないのですから、もしあなたが使おうと思えば使えますし、実際それを販売している会社も存在します。

でも、いくら気に入ったドメインがあったからといって、何も考えずに使うのはお勧めできません。というのは、昔Googleをだまして検索順位トップを取ろうとした悪徳業者がたくさんあったのですが、そういった業者に使われていたドメインの可能性があるからです。

過去にもGoogleは、ルール違反をして検索順位を上げようとしたWebサイトを取り締まって来ましたし、今後もその対策は続きます。一度取り締まりに引っかかったWebサイトは重大なペナルティーを喰らってしまい、下手をするともう二度と検索エンジンに表示されなくなったりするのです。

そういったWebサイトのドメインを知らずに購入して使ってしまったら、あなたがどんなに頑張ってもお客さんにWebサイトを見つけてもらえないということが起こってしまいます。そんなリスクを負ってまで特定のドメイン名にこだわるよりは、新しくキャッチーなドメイン名を考えて使う方がはるかに楽にビジネスを進められるのではないでしょうか?

あなたの考えたドメイン名が取得可能かどうかは、さくらインターネットやロリポップなど各レンタルサーバーのサイト内で調べることができます。サーバーと契約しなくても無料で調べることができますので、大いに活用して後悔しないように独自のドメインを作りましょう。

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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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