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キーワード詰め込みコンテンツ:Googleは時に検索順位を…

キーワード詰め込みコンテンツ:Googleは時に検索順位を…

Googleの現在のアルゴリズムでは、意図的にキーワードを詰め込んだ不自然なコンテンツを高く評価しないようになっています。これを人間ではなくコンピューターが判断するので、その仕事ぶりは完璧…と思いきや、時に奇妙なことが起こるようです。それは…

キーワード詰め込みコンテンツがGoogleの検索順位トップ10に残り続ける

これは、日々良質なコンテンツを生み出す真っ当なWebコピーライターが聞いたら、かなりガッカリするニュースです。なぜこんなことが起こるのでしょうか?裏でお金が動いているとか、Googleがまた方針をかえてキーワード出現率を重視するようになったとか、そういうことではありません。

この点について、ユーザーからの質問に対するJohn Muellerの回答をTwitterで見ることができます。Johnの回答によると、「キーワード詰め込みコンテンツでも、そこに残る価値があるものは検索順位に残る」のです。

どうやらGoogleはキーワード詰め込みコンテンツを見つけた時、そのコンテンツにペナルティーを与えるのではなく、キーワード詰め込み部分を無視して残りのコンテンツを判断するようです。その残りの部分に良質な情報が含まれていれば、Googleはそのページの検索順位を下げずにそのまま残すということです。このやりとりがSearch Engine RoundtableのGoogle John Mueller: Keyword Stuffing Should Not Warrant Removal From Indexという投稿に詳しく載っているので、合わせてご参照ください。

Googleはキーワード詰め込みコンテンツをスパムと判断する

とは言え、キーワード詰め込み行為自体をGoogleが認めたわけではありません。依然としてGoogleは「キーワード詰め込みはスパム行為である」と明言しています。ただ、Webサイト管理者が間違ったSEO対策をしていても、そのコンテンツにマイナス面を上回る価値があれば、Googleはそれを残す判断ができるということです。

なんだかGoogleの主張に一貫性がないように感じられるかもしれません。スパム行為と明言していながら、そのページを検索上位に残すという矛盾…あなたのライバルサイトでそんなページを見つけたら、きっと頭の上にヤカンをのせてお湯が沸かせるような状態になるのではないでしょうか。

でも、ここは怒りをグッとこらえて、一段上の高さからこの問題を見ていきましょう…

これからのコンテンツライティングであなたがすべきこと

この問題で明らかになったことが2つあります。まずは「Googleはスパム行為の中でも重大な違反と軽いものを分けている」こと。サッカーでいうレッドカードとイエローカードのような感じでしょうか。

もう1つは「Googleはコンテンツのプラス面とマイナス面の両方を参考にして、総合的にその価値を判断できる」ということです。Googleは200項目以上の基準を用いて、コンテンツの価値を判断していると言われています。軽度の違反であればそれをあえて見逃して、コンテンツの総合力で判断する能力をGoogleは持っているのです。

ならばコンテンツが良質である限り、ちょっとくらい何かをミスっても、あるいは将来的にGoogleのアルゴリズムが変わっても、そのせいで大きく検索順位を落とすことはなさそうだと言えるのではないでしょうか。

ということで、僕が勧めるのは「このまま良質なコンテンツを作り続ける」ことです。どうせ僕たちが文句を言ってもGoogleは方針を変えません。また、検索順位に関してGoogleは「小手先のSEOテクニックを不要にする」ことを目指しているので、今ここで細かいことにこだわっても長期的にはあまり意味がないのです。

もしあなたがキーワード詰め込みコンテンツを持っていたら?

では、もしあなたがすでにこのようなコンテンツを持っていたら…つまり、あなたが以前キーワード詰め込みコンテンツを作って、それが今検索順位の上位をキープしていたとしたら、どうしましょう?

これはあなたの考え次第です。コンテンツをそのまま残すか、書き換えるか…ただ、僕があなたの立場だったら、コンテンツの大筋を変えずにキーワード出現率を減らします

もしかしたら、そのままにしておいても大丈夫かもしれません。でも、キーワード詰め込みをスパム行為とする主張をGoogleが変えない限り、いずれそのサイトが大きく評判を落とす可能性はずっと付きまといます。

キーワード出現率を減らして検索順位が下がらないか?結果はやってみないとわかりません。しかし、キーワード詰め込みがわかっていても検索上位に残っているなら、キーワードを省いた残りのコンテンツが評価されている可能性があります。ならば、キーワード出現率を減らしたくらいで大きく順位変動はおこらないでしょう。

もしそれで検索順位が大きく下がってしまったら…それはコンテンツ自体に価値がなかったということです。仕方ありません。でも、その時は新しく価値のあるコンテンツを生み出せばいいですし、将来Googleにスパムサイトだと認定されるよりはずっとマシです。

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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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