Googleがコアアップデートに関する最新のガイドラインを発表
Googleのアルゴリズムアップデートがどのくらいの頻度で行われているか、あなたはご存知ですか?
- 半年に1回
- 3ヶ月に1回
- 1ヶ月に1回
答えは、これらのどれでもありません。正解は…
英語で最後に「y」のつく日。
ちょっと冗談ぽく言われていますが、これが事実です。日本語に直すと、最後に「日」のつく日。月曜日、火曜日、水曜日…つまり、毎日です。
Googleは検索結果の改善に貪欲で、毎日1回以上アルゴリズムを変更しています。あなたも経験があるかもしれません。1日に時間をかえてエゴサーチをしてみたり、パソコンからスマホにデバイスを替えて検索してみたり…検索結果がまったく一緒になったことはないのではないでしょうか?その理由の1つはここにあります。
ほとんどのアップデートは小さな変更にとどまり、見た目にも大きな順位変動は起こりません。ただ、時には大きな影響が出ると思われる変更を行うことがあり、その時にはGoogleはWebサイト管理者やコンテンツ作成者に向けて情報を発信しています。
例えば、Googleは年に数回「コアアップデート」と呼ばれる、検索アルゴリズムとシステムの大幅な変更を行っています。アップデートが行われると通常Googleから公式アナウンスがあるので、僕たち一般のWebサイト管理者もちょっと注意していればアップデートがあったことを知ることができます。
そのコアアップデートは「検索者により関連性が高く、権威のあるコンテンツを提供する」ことを目的として行われるので、コアアップデート後に大幅に順位が下がってしまうと、専門家から「そのページには権威性が足りなかった」などという理由付けがされたりするのです。
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目次
コアアップデートで順位が下がった…コンテンツの見直しは必要?
今までGoogleがコアアップデートのアナウンスをした時、決まって「特別な対策は必要ない」という文言を添えて発表しています。一方のユーザー側は、アルゴリズムアップデートで順位を大幅に下げてしまったら、きっとそのサイトやページに何かしらの問題があって、早急に対策をとらなければ…と思うでしょう。
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ここにアルゴリズムアップデートに関するGoogle側とユーザー側の大きな認識の違いがあるわけですが…Googleの立場からすると、コアアップデートは特定のWebサイトやページをターゲットにして行うものではないのです。
では、Googleはコアアップデートで何をしているのかというと…例えば、5年前の流行曲を10曲リストアップしてみてください。それらを紙に書きだして、今度は現在流行中の曲を10曲、同じように紙に書きだして比較してみてください。当然、結果は大きく変わりますよね。Googleがコアアップデートで行っていることは、正にこれと同じです。
つまり、Googleの立場からすれば、コアアップデートで順位が大きく下がった理由は端的に言って「その情報が古くなったから」であって、そのページに何らかの問題があって下がったわけではないということになります。
だから、あなたがその当事者だった場合、コアアップデートで順位が下がったからといって、無理に権威性を追い求める必要はないのです(そもそもGoogleはWebサイト作成者やコンテンツ作成者の権威性を直接評価していません)。お客さんに提供できる新しい情報があるのなら、それを含めてコンテンツの見直しをすればいいですし、そのような情報がないのなら何か別のことを考える方が得策です。
Googleが定期的に行うコアアップデートに関する最新のガイドラインを発表
ところで、先日8月1日にGoogleは、一般のWebサイト管理者向けにコアアップデートに関する最新のガイドラインを発表しました。このガイドラインでは、あなた自身でコンテンツの質を評価できるように、4つの方向からのチェックポイントを提供しています。そのチェックポイントをこの記事でもシェアしますので、コンテンツの見直しの際にご利用ください。
コンテンツの質に関する質問
- そのコンテンツには、独自の情報や報告、調査、分析が含まれているか?
- そのコンテンツは、ターゲットのトピックについて実践的で完全かつ包括的な説明を提供しているか?
- そのコンテンツは、単なる観察を超えた洞察に満ちた分析や興味深い情報を提供しているか?
- そのコンテンツがほかの情報源を利用する場合、単なるコピペに終わらない付加価値や独創性を提供しているか?
- 見出しやページのタイトルは、コンテンツの理解に役立つ要約となっているか?
- そのコンテンツは、あなた自身が友人と共有したい、または推薦したいと思うか?
- あなたはそのコンテンツを雑誌や辞典、本の中でも見たいと思うか?
専門性に関する質問
- そのコンテンツは、情報源が明確で、専門家が関与した証拠があり、著者の自己紹介ページで経歴を紹介するなど、他の人が読んで信頼できる形で情報提供をしているか?
- あなたがそのコンテンツを提供しているWebサイトを調査をした時に、そのトピックを語る権威として十分に信頼され、広く認知されているか?
- そのコンテンツは、ターゲットのトピックについてよく知っている専門家や愛好家によって書かれたものか?
- そのコンテンツの中に、明らかに間違った記載がないか?
- 自分のお金や健康に関わるコンテンツを読んで、安心して信頼できるか?
表示方法に関する質問
- そのコンテンツに、つづりや文体的な問題はないか?
- そのコンテンツは、じっくり時間をかけて制作されたものか、あるいは急いで製作されたものか?
- そのコンテンツは大量生産されていたり、外注されたり、あるいは複数のサイトによる大きなネットワークで拡散されたりして、個々のページやサイトが十分な注目を集められないというようなことはないか?
- メインコンテンツから読み手の注目を妨げるような過剰な広告がないか?
- そのコンテンツは、モバイルデバイスで表示したときにもうまく表示されるか?
比較に関する質問
- そのコンテンツを検索結果に表示されている他のページと比較した場合、大きな価値をもたらしているか?
- そのコンテンツは、訪問者の本当の興味に貢献しているか、あるいはただ単に検索エンジンの順位づけのために存在しているように見えるか
Googleは第三者にあなたのコンテンツを評価してもらうことを推奨
これらの質問は、もちろんあなた自身で自分のコンテンツを評価するために使えます。でもGoogleはこのガイドライン上で、信頼できる第三者にあなたのコンテンツを評価してもらうことを推奨しています。
実際、Googleもアルゴリズム変更に伴う影響を第三者に評価を依頼しています。そして、その評価基準を示したものが検索品質評価ガイドラインです。つまり、検索品質評価ガイドラインは本来一般のサイト管理者に向けたものではなく、Googleが評価を依頼する第三者機関に向けたものです。
とは言っても、そうして行われたアルゴリズム・アップデートで僕たちのコンテンツやサイトが評価されるわけですから、余裕があれば検索品質評価ガイドラインにも目を通しておく方が良いでしょう。
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大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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