GoogleのE-A-T対策:ネット上での専門性・権威性・信頼性を高めて検索順位を改善するには?
今回の記事は、この前のGoogle Webmaster Central Hangoutでの議論をもとに、Googleの大規模なアルゴリズム・アップデートに強いWebサイトを作る方法について考察していきます…
今年6/11のHangoutで、あるWebサイト管理者からWebサイトの権威性を高めるためにはどうしたらいいか?という質問がありました。この管理者によると、今月初めのアルゴリズム・アップデートで大きくオーガニック・トラフィックを落としてしまい、その原因としてサイトの権威性不足を考えているようでした。
目次
Googleは個別にWebサイトのE-A-Tを評価していない
この質問に対するJohn Muellerの回答は、もしかしたらあなたを驚かすことになるかもしれません…
GoogleではWebサイトの権威性を測定するようなことはしていない
by John Mueller
言い換えると、Googleは個別のサイトに権威性のスコアを割り当てるようなことはしていない、ということです。Webサイトの権威性評価というと、何となくMozのドメインオーソリティのようなスコアリングを思い浮かべてしまいがちですが、そういうことではないようですね。
Johnはこの質問に対する明確な回答をしていませんが、信頼性・権威性については実際のユーザーや潜在的ユーザーに意見を聞くように質問者に勧めています。もしかしたらGoogleの機密に触れるところで回答を避けているだけかもしれませんが、Googleが本当に個々のWebサイトを直接評価していないのなら、Johnとしてもこれ以上具体的な回答をするのは難しいでしょう。
GoogleのE-A-T評価方法に関する仮説
ここからは完全に僕の勝手な推測にすぎませんので、以下の話を信用するかどうかはあなたの責任の上で行ってください。もしこの仮説が間違っていて、その結果あなたに何らかの不利益が生じたとしても、僕は一切責任を負いませんので、そこをご理解の上でここから先をお読みください。
おそらくGoogleは、ネット上でのユーザーの動向を見てE-A-Tを評価しているのではないか?と僕は思います。
専門性(E)が上がるメカニズム(仮説)
専門性(E)・権威性(A)・信頼性(T)…このうち、もっとも評価しやすいのはEの専門性でしょう。これはある意味「長くやっていればいい」わけで、あなたのサイトを使って特定の分野についての情報発信を続けていくだけで、自然と経験が積まれ、専門性が表れていくことになります。
信頼性(T)が上がるメカニズム(仮説)
こうして長い時間をかけて作り上げて来たコンテンツがGoogleの検索ランキングに載るようになると、次第にお客さんの目にも留まってクリック数が増えるようになります。実際コンテンツを目にしたお客さんが、自分の欲しかった情報と違うと思えばすぐに他のページに行ってしまうでしょうし、正に自分の欲しかった情報であればコンテンツをじっくりと読むでしょう。
その結果、あなたのサイトへの滞在時間が長くなったり、短時間での直帰率が低くなったりすれば、そのコンテンツの内容は信頼できると判断しても問題ないでしょうね。より多くのお客さんで長い滞在時間、低い直帰率が認められることで、そのページの信頼性が高まっていくことになるのではないでしょうか。もちろん、その記事に対するお客さんのコメントも評価の対象になっていて、良いコメントなら信頼性が高まり、悪いコメントだと信頼性は下がっていきます。
権威性(A)が上がるメカニズム(仮説)
信頼性の高いコンテンツが集まると、それだけ多くのお客さんがあなたのサイトにやって来るようになります。その分お客さんのコメントも増えていくでしょうし、SNSでの記事のシェアも増えていくでしょうし、同じお客さんが何度もあなたのサイトにやって来てくれるようになります。
この状態になると、お客さんはGoogleでキーワードを検索してやって来るのではなく、直接あなたのサイトへ訪問しようとするはずです。お客さんは完全にあなたのWebサイトを信頼しているので、わざわざ検索エンジンでキーワード検索するような面倒なことをせずに、直接あなたのサイトから情報を得ようとするのです。
車に例えるなら、「新しい車が欲しいな。何にしようかな…」ではなく、「次は絶対にベンツを買う!」という状態です。これが権威性の高い状態で、あなたのWebサイトが1つのブランドとして社会に認知された状況と言えるでしょう。
GoogleのE-A-T評価を高める唯一確実な対策
上の議論はあくまで現時点での僕の仮説にすぎませんが、もしこれに近い方法でGoogleがE-A-Tを評価しているとすると、E-A-Tが理由でアルゴリズム・アップデートの度に順位が乱高下することは考えられません。
アルゴリズムを更新してもそれまでのお客さんの評価は変わりませんし、アルゴリズムの変更でその評価を覆してしまったら、それこそ一大事です。なので、アップデート直後の順位下落の原因はE-A-T不足ではないと言えますし、逆にE-A-Tの評価が高いサイトは大規模なアルゴリズムの変更に強いとも言えます。
では、どうすればあなたのWebサイトのE-A-Tを高めることができるのでしょう?もう僕の回答はおわかりですね。
- ある特定のトピックについて
- お客さんの役に立つ情報を
- ずっと発信し続ける
これしかありません。まずコンテンツを作り、検索エンジンに載せてもらえるように適切なSEO対策を行い、お客さんからの評価をもらう。これをPDCAサイクルのようにひたすら回し続けて、少しずつでもお客さんに良い評価をしてもらう…これがWebサイトのE-A-Tを高めていく唯一確実な道で、E-A-Tが高まることで将来作成するコンテンツも検索ランキングで有利になると僕は考えています。
関連記事: サイトの質評価でGoogleが重視するE-A-T…改善のためにあなたにできることは?
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。
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