あなたも自分のWebサイトをお持ちなら、きっとできるだけ多くの人に訪問してもらいたいと思っていることでしょう。ならば、Googleなどの検索エンジンに対する対策(SEO)は、決して避けて通れない道の1つです。適切に対策がとれていれば、あなたのWebサイトに関連したキーワードをお客さんが検索したときに、あなたのホームページを見つけてもらえる可能性がぐっと高まります。では…
誰でも簡単にできて、その上即効性のあるSEO対策はあるのでしょうか?もしそんな秘密のテクニックがあれば、あなたもぜひやってみたいと思っているかもしれません。しかし、本来SEOは長期的な成果を期待して行うものです。もし「すぐにサーチエンジンで1位をとれます!」という謳い文句を掲げる業者があったとしたら、その業者を疑ってかかる方がいいかもしれません。
では、Googleランキングが実際に上がるまで一体どのくらいの時間が必要なのか?その間に何かできることはないのか?そんな疑問が、あなたの頭に浮かんでくることでしょう。今回の記事では、これらの疑問のうち4つのポイントに絞って、順にお答えしていきます…
目次
適切に対策がされたWebサイトを作成してから検索結果のページ(SERPs)に反映されるまで、どのくらいの時間が必要なのでしょうか?はっきり言って答えはケースバイケースです。これを聞いてあなたはがっかりするかもしれませんが、残念ながられっきとした事実です。Googleランキングを決定するためのポイントは何百とあり、僕たちが対策できること以外にも多くの要素が絡んでいるからです。
実際、先月のGoogle Webmaster Central Office HoursでJohn Muellerがこの質問に答えています。この中で彼は、ある日あなたが徹底的に検索エンジン対策を施したページに改善したとしても、それがSERPsに結果として現れるのに数ヶ月から1年以上かかると認めています。GoogleはあなたのWebサイトの評価をたった1回のクロールで決めているわけではなく、時をかえて何回もクロールすることにより決めていきます。そのため、あなたが行った改善策が1〜2週間程度で検索結果に反映されるようなことは起こりにくいのです。
その中で、僕たちができることに目を向けると…
などを参考に、あなたのサイトの現在地をしっかり把握した上で対策をしていくことです。もしあなたにできることがたくさん思い当たるなら、1つ1つしっかり対策していけばいいでしょう。もしかしたら意外と早くランキングが上昇して、今までより多くのお客さんがあなたのところに集まって売り上げが増加するかもしれません。
また、SEOの効果がすぐに表れないことを理由に、Johnはただ「改善して結果を待つ」ことを勧めていません。逆に細かいことでも随時改善していく方が、最終的に効果が早くSERPsに反映される可能性が高くなります。実際、こまめに変更していくことでGooglebotのクロール頻度が増える期待が持てるので、その分Googleにコンテンツをきちんと評価されるのが早くなります。
一方、クロール頻度の少ないページを削除するという考えもありますが、これもあまりお勧めできません。クロール頻度の少ないサイトの評価はどうしても遅くなりますが、それは必ずしもページ自体に価値がないことを意味しているわけではないからです。そのページを残しておけば、いつかGoogleに評価されて重要なキーワードでランクインする可能性は残ります。あなた自身がそのページの価値を信じているなら、削除せずに正当な評価がおりるのを待ちましょう。
Ahrefsというグループが2017年に行ったリサーチ(How long does it take to rank in Google?)で、ランダムに選んだ200万ものキーワードでトップ10にランクインされたサイトの、初クロールからの期間をまとめています。
要点をまとめると、200万のキーワードで現在トップ10入りしているページは…
次に、ランダムに選んだ初クロール後1年以上のページに200万ページおいて…
以上の結果から、Googleの検索結果でトップ10入りするには、ある程度の時間が必要ということが明らかです。これはある意味、「短期間で急激にGoogleランキングを上げるような魔法は存在しない」ということの証明でもあります。
このように、Googleランキングのトップ10にランクインするためには、基本的には最低1年かかります。たまに例外的に1年以内でランクインするページもありますが、それはたいてい検索ボリュームの少ないキーワードに対してであり、多くのトラフィックを集められるメジャーなキーワードでの1年以内のランキングは非常に厳しいと言えるでしょう。
それでもめげずに日々Webサイトのメンテナンスを行い、かつお客さんに価値のあるコンテンツを提供できる人だけが、やがてメジャーなキーワードでもトップ10にランクインできるのです。もしあなたにその努力を惜しまない覚悟があるなら、以下に述べる5つの対策法を参考に、あなたのWebサイトの価値をどんどん高めていってください。
もしあなたのウェブサイトに…
などといった問題点があるなら、何よりもまずここから手をつけなければなりません。構造のわかりにくいWebサイトは、お客さんにとっても使いにくいだけでなく、Googleによるサイトのクロールもされにくくなるので、どんなにいいコンテンツを持っていたとしても必然的にランキングが低くなってしまいます。
たとえば文字の大きさ(フォントサイズ)や行間のスペースは文章の読みやすさに大きく影響します。実際Googleは、読みやすいフォントサイズの基準として16px、行間スペースを1.2emにすることを推奨しています。もしあなたのサイトの文字が小さすぎて文字が見にくかったり、行間スペースが狭すぎて文章を読みにくかったりするようなら、それを根拠にGoogleはあなたのサイトの検索順位を大きく下げる可能性があるのです。
また、文字だけでなくページ全体のレイアウトも調整する必要があります。特にデスクトップで大画面にコンテンツを表示させる場合、1行の文章が長すぎると非常に読みにくくなってしまいます。一般的には文章の幅が半角文字で80字(全角文字で40字)を超えない程度が推奨されています。なので、メインコンテンツの幅をだいたい全角で35〜40文字くらいに設定しておけば、まずは問題ないでしょう。
近年、デスクトップよりモバイル端末からの検索件数が増加していることを受けて、2016年11月にGoogleは“モバイルファーストインデックス”の適用を発表しました。今まではデスクトップ用につくられたWebサイトをランキングの評価対象としていたのですが、今後はスマホなどのモバイル向けWebサイトがランキング評価の対象になります。
古いWebサイトの中に、モバイルで表示させるとデザインが崩れてしまうものがあります。このようなサイトはどんどんランキングが下がっていくことになりますので、万が一こんなサイトをお持ちなら、早急にレスポンシブ対応にするか、モバイル用サイトを作成することをおすすめします。
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デスクトップでもモバイルでも、お客さんがあなたのページへのリンクをクリックしてから実際にページが表示されるまでの時間は、WebサイトのパフォーマンスとしてGoogleは非常に重視しています。
では、実際どうやってそのパフォーマンスを測るのか?というと、PageSpeed Insightsというサイトを使います。目的のWebサイトURLを入力して分析ボタンを押すだけで、100点満点でそのサイトのパフォーマンススコアが表示されます。80点以上が目標で、それ以下のスコアだと何らかの改善が必要になります。
そしてスコアが低かった場合…下に示すように、プログラミングができない人でもできる対策法がいくつかあります。まずはこちらから試してみて再分析しながら、スコアアップを目指してください。
Yahoo!のBest Practices for Speeding Up Your Web Siteによると、Webサイト表示時間の80%は、画像やFlashなどページを構成するパーツをダウンロードするのに使われているようです。ということは、ページの構成要素が多いほどダウンロードに時間がかかり、確実にパフォーマンスは下がります。もしあなたのサイトが多機能すぎる場合は、構造をシンプルにすることでダウンロードするパーツが減って、読み込み時間が短縮されます。
特にページに何枚もの画像を貼りつけている場合、その画像がコンテンツ作成上本当に必要不可欠なものか、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。適切な図表は幾千もの言葉より説得力を持ちますが、単に読み込み速度のことだけを考えれば画像よりテキストの方がいいのです。
画像ファイルが大きければ、画像を大きく引きのばしても綺麗な画質が保たれます。しかしその分データ量が多くなるので、スマホやタブレットがデータを読み込む時間はどうしても長くなります。
データをアップロードする前に表示する画像のサイズを確認し、それに必要最小限のサイズの画像ファイルを用意しましょう。あらかじめトリミングをして画像の形を整えておけば、Webサイト上の目的の場所にカチッとはまって、デザイン的に非常に洗練された印象を訪問者に与えることができます。また、すでにアップロードしてしまった大容量画像ファイルは、ファイル圧縮用のプラグインを使ってデータを小さくすることもできます。
ワードプレスのプラグインには魅力的な機能をもったものが多いので、ついついあれこれとアップロードして使いたくなってしまいますよね。でもプラグインが多すぎると、Webサイトの表示速度はどうしても落ちてしまいます。逆に言えば、使っていないプラグインを停止ないしは削除するだけで、あなたのサイトの表示速度を大幅に改善できる可能性があります。
まずは今使っていないもの、あるいは重要性の低いものから1つずつプラグインを停止してみましょう。1つ停止したらPageSpeed Insightsで表示速度を再評価します。たった1つのプラグインが大幅に表示スピードを下げていることもよくあります。うまくいけば、あなたのWebサイト全体の構造や機能にほとんど影響を与えることなく、スピードだけを増加することもできるかもしれません。
同じWebサイト内のページからのリンクを内部リンク、他のWebサイトからのリンクを外部リンクと呼びますが、どちらのリンクもGoogleランキングには少なからぬ影響があります。リンクの貼られている回数が多いページは、それだけ重要なことが書いてあるページだとGoogleに判断され、検索上位に表示されやすくなるのです。
その際、リンク先のコンテンツ内容がわかりやすいようにアンカーテキスト(他のページに行くときにクリックする文字列)を設定しておくと、お客さんだけでなくGoogleにも理解されやすくなり評価が上がります。特に内部リンクを増やすときには、倫理的に問題ない限りアンカーテキストにリンク先のキーワードなどを含めておくのがコツです。
一方で、特に外部リンクを貼っている場合、作ったコンテンツをしばらく放置しておくと、知らないうちにリンク先のページがなくなっていることがままあります(リンク切れ)。お客さんもGoogleも、そこからリンク先のページには行けなくなってしまい、欲しい情報が十分に得られなくなってしまいます。
リンク切れがあるサイトはGoogleに「使い勝手が悪いサイト」と判断され、Googleランキングが知らないうちに下がってしまう原因となります。そんな結末を避けるためにも、定期的にリンクチェッカーなどを使ってあなたのWebサイト全体をチェックし、リンク切れの早期発見に努めましょう。
まずはお客さんにとって価値のあるコンテンツを作るのが大前提(でなければ、あなたのWebサイトの存在意義が疑われます)。その上で「コンテンツを最適化する」とは、次の2つの意味を含みます。
いくら素晴らしいコンテンツを作ったとしても、お客さんが読んでくれなければ全く意味がありません。Googleであなたのページを見つけたお客さんがクリックして中身を確認したくなるように、そのページを読めばどんな情報が得られるのかを明確にして、お客さんをページへ誘導する必要があるのです。
そのコンテンツの内容を最も適切に表すキーワードを1つ選び、それをタイトルに含めます。そのキーワードはコンテンツ本文の中でも多く出現しているはずで、Googleはこのタイトルとコンテンツ内容を判断して、そのキーワードを入力したときの検索結果に反映させます。
このとき2つの注意点があって、
ルール違反というわけではありませんが、あまり長すぎるタイトル(35文字以上は要注意)はSERPに表示されるときに後半が省略されてしまいます。その結果、パッと見てキーワードが表示されていなかったり、どんな内容のコンテンツなのかがお客さんに理解されずにスルーされてしまう原因となりうるからです。
メタディスクリプションとは、タイトルの下に現れる、最大で全角160文字程度のサイト説明文のことです。実際のところ、この部分は必ずしもあなたの書いたものが表示されるとは限りませんし、Googleランキングの判定基準には含まれていないことも知られています。
しかしお客さんの立場では、ページの内容が問題点の解決に役立ちそうかどうかを判断する大事な基準の1つです。お客さんにあなたのWebサイトに来てもらうという意味で、メタディスクリプションもSEOの重要な対策部位の1つです。160文字でコンテンツ内容を要約するとともに、お客さんがクリックしたくなるようなメタディスクリプションを作りましょう。
それでは、今回の記事のまとめです。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。