Categories: ブログ

検索件数ゼロのキーワードをターゲットにコンテンツを作る理由

新しいコンテンツ作成のネタを探してキーワードリサーチをしていると、どうしても検索件数の多いキーワードに目が向きがちですよね?それは僕も同じです。もし検索件数が多いキーワードにチャンスがあるなら、それに対策したコンテンツを作成すればGoogleのオーガニック検索での露出度が大きく高まるわけで、そのチャンスを逃さないためにキーワードリサーチはしっかり行わなければなりません。

その一方で、リサーチの過程で山ほど出てくる検索件数ゼロのキーワード…あなたはどうしていますか?あっさりスルー?もしあなたが外部にコンテンツ作成を依頼する立場なら、お金がかかりますのでそれは仕方がないことでしょう。でも、自分でコンテンツを作成する立場なら、実はそれはかなりもったいないことなのです。

今回のトピックは、検索件数ゼロのキーワードにも対策するメリットについての話。もしあなたが日々ウェブコンテンツを作成する立場にいて、「検索件数ゼロのキーワードに何で対策しなきゃいけないの?」と思ったら、ぜひ最後までこの記事をお読みください…

検索件数ゼロキーワードの特徴

検索件数ゼロキーワードの特徴は、一言で言えばロングテールキーワードの特徴を極端にした感じです。つまり、そのキーワードで検索をしている人がほとんどいない代わりに、より検索上位を獲りやすく、よりクリック率が高く、ハマればより読者の共感を得られやすいという特徴があります。

例として、ある日に僕が使っているツールでキーワード「国会議員」をリサーチしたときの結果を出しますね…

これによると、ビッグキーワードの「国会議員」は月間検索件数 14,800件と、かなりの検索ボリュームがあります。このキーワードで検索結果の1ページ目を獲得できれば、きっとあなたのサイトには多くのトラフィックが集まることでしょう。

一方で、今回のテーマである検索件数ゼロのキーワードを一部お見せすると…

こんな感じ。いわゆるロングテールキーワードの形になっていますが、ツール上検索件数がゼロであれば、必ずしもロングテールである必要はありません。

ちなみに、今回は政治的なキーワードを例に挙げましたが、僕がこれを通じて政治的に何かを訴えるような意図は全くありません。そこだけは誤解のないようにお願いしますね。

検索件数ゼロキーワードに対策を施す5つのメリット

では、なんでわざわざ検索件数ゼロのキーワードにも対策を施すと良いのでしょうか?これからそのメリットを挙げていきますが、その前に1つだけ前提となる事実があります。この前提を確実に押さえた上で、この続きをお読みください。その前提とは…

検索件数ゼロキーワードとは言っても、世界のどこかで誰かが実際に検索をしたキーワードである

ということ。つまり、少ないながらも世界のどこかで確実に需要はあるということです。今までに誰も検索したことがない、自分で勝手に作り出したようなキーワードとは全然違うということは認識しておいてくださいね。

メリット1:圧倒的にオーガニック検索上位を獲りやすい

まず、検索件数ゼロキーワードをターゲットにすると、ビッグキーワードに向けて対策するよりも圧倒的にオーガニック検索上位を獲りやすいという事実があります。

先ほどのキーワード「国会議員」を例に挙げると、ビッグキーワードの「国会議員」は検索ボリュームが多い一方、難易度が非常に高くなっています(KD %の61というのが難易度で、この値ではいくらコンテンツが優れていても、それだけで検索上位獲得は厳しそうです)。

一方で、検索件数ゼロキーワードの方は、KD%の欄がN/Aとなっています。このN/Aは厳密にいうと「簡単」を意味するわけではありませんが、月間検索件数どころかそこをターゲットにしたコンテンツも少なくて評価不能ということであれば、実質「めっちゃ簡単」と言っているのと同じようなものですよね。

メリット2:コンテンツを作りやすい

メリットの2つ目には、ビッグキーワードよりもコンテンツを作りやすいという点があります。

あなたがターゲットキーワード「国会議員」でコンテンツを作ろうと思ったとき、どんな内容のコンテンツを作りますか?オーガニック検索で上位を獲るためには、ユーザーの検索意図をしっかり押さえてコンテンツを作成しなければなりません。

でも、「国会議員」でGoogle検索をする人って、国会議員の何についての情報を知りたいんでしょうね?きっと検索意図は1つではないでしょうし、そんな数々のユーザーの疑問を1つのコンテンツで全て解決するってものすごい労力と技術が必要になるだろう…ということは想像に難くないはずです。

一方、例えば検索件数ゼロキーワードのうち「ir 汚職 5人の国会議員」をターゲットにしたらどうでしょう?もう、ユーザーが何を知りたいか一目瞭然じゃないですか?ここまで検索意図がわかりやすければ、一晩あれば質の高い記事をサクサク書けるはずです。

メリット3:複数のキーワードについてまとめて対策できる

3つ目のメリットとしては、複数のキーワードについてまとめて対策できるという点があります。

上の画像にお示ししている検索件数ゼロキーワードの例の中で、検索意図が同じと考えられるキーワードが複数ありますよね?先ほどあげた「ir 汚職 5人の国会議員」の他にも…

  • ir 汚職 国会 議員 誰
  • ir 国会議員 5人 誰だ
  • ir カジノ 誘致 国会議員
  • ir カジノ 利権 国会議員

これら5つのキーワード、Googleなどの検索エンジンは個別のキーワードとして扱います。なので、実際にこれらのキーワードでそれぞれ検索してみると、検索結果は微妙にですが変わってきます。

でも、これら5つのキーワードについてまとめて対策するって難しいことではないですよね?上手くいけば、この5つのキーワードでまとめてオーガニック検索1位を獲れるかもしれないのです。

1つ1つのキーワードとしては検索件数が少ないとしても、まとめて検索上位を獲得できれば「下手な鉄砲も数撃ちゃ…」と同じで、それなりのトラフィックが得られる可能性が十分に考えられます。たった1つのコンテンツでキーワード5つをカバーするって、結構美味しいと思いませんか?

メリット4:被リンクを獲得しやすい

4つ目のメリットとして、被リンクを獲得しやすいという点があります。

検索件数ゼロキーワードをターゲットにしたコンテンツをweb上で公開している人なんて、現実ほとんどいませんよね?ということは、あなたがそこでSEOに最適化した記事を書ければ、あなたがその分野でのオピニオンリーダーになれるのです。

そしてその記事が読者にとって十分有益であれば、その記事にリンクを貼ってくれたり、SNSで紹介してくれたりするかもしれません。それが積み重なればあなたのサイトの権威性も上がっていきますし、Googleによるサイト全体の評価も上がっていって、長い目で見れば他の記事の検索結果にも好影響を与えます。

メリット5:将来検索件数が伸びてくる可能性がある

最後のメリットとして、今は検索件数が少なくても、近い将来伸びてくる可能性があるということを挙げておきます。

キーワードリサーチで得られるデータって、あくまで過去のユーザーの検索に基づいて出されるものに過ぎないんですよね。そのキーワードに将来どのくらい需要があるかどうかは、その時点では誰にも分からないわけです。

例えば、上で挙げた国会議員関連のキーワードの場合、マスコミが思いっきりニュースで煽って世の中の関心を強く引けたら、今後ものすごい数の検索件数が期待できるようになりますよね。そんな状況も見越して先手を打ってコンテンツを作っておくのも、より多くのトラフィックを得るために有効だったりします。

ところで、キーワードリサーチツールって本当に信用できるの?

ところで、同じ日に同じキーワードについてリサーチしたとしても、ツールによって表示する結果が変わるってご存知ですか?例えば…

Ahrefsでのキーワードリサーチ結果はこんな感じ…
一方、Ubersuggestでのキーワードリサーチ結果はこんな感じ…

これらは共に有名なキーワードリサーチツールであるAhrefsとUbersuggestで、同時にキーワード「東京リベンジャーズ」をリサーチした結果です。Ahrefsによれば月間検索件数が290万件と表示されているのに対し、Ubersuggestではそれより多い335万件と表示されています。

この例のように、キーワードリサーチツールが変わるとリサーチ結果が異なることはよくあります。それはツールが個別のキーワードについて検索件数を1から数えているわけではなく、それぞれ独自のアルゴリズムに従って検索ボリュームを推測しているに過ぎないからです。極端な場合、ツールAでは1000以上の検索件数があると報告しているのに対し、ツールBではリサーチ結果に引っかからないということもあるのです。

逆に言えば、仮にあなたの使っているツールで調べてみて検索件数がゼロに近かったとしても、別のツールで調べればそれなりにボリュームがある…ということもあるかもしれません。そう考えると、検索件数ゼロのキーワードを機械的に視界から排除するのって、何かもったいなく感じませんか?

そんな機会喪失を防ぐためには、キーワードリサーチツールを100%信頼せず、まずは世の中のリアルな声を聞くこと、そして可能であれば複数のキーワードリサーチツールを使ってデータを比較してみることを僕はおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?今回は検索件数ゼロのキーワードについて対策するメリットについてのお話でした。検索ボリュームが少ないからって、そのキーワードを機械的に無視するのが機会喪失につながる可能性があるとご理解いただけたでしょうか?この記事が今後のあなたのコンテンツ作りの参考になれば嬉しいです。

キーワードリサーチについて、何かご質問はありませんか?今後の記事作成の参考にさせていただきますので、下のコメント欄にお気軽にメッセージを残していってください。

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

>> Facebookのプロフィールページへ

大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

Recent Posts

CheiRankとは何か?

突然ですが、CheiRankと…

10か月 ago

文法ミスやスペルミスは検索順位に影響するのか?

パソコンを使って文章を書いてい…

11か月 ago

SNS上の口コミを自社サイトに埋め込む時の注意点

特にローカルビジネスにとって、…

1年 ago

User Generated Contentsは検索順位に影響するのか?

ブログへのコメントや口コミ、星…

1年 ago