あなたがすでに何かのトピックに関するwebサイトを所有していて、たまには別のトピックについてのコンテンツをupしようか…と思ったとします。
例えば、今までずっとフードブログを書いてきたのに、アクセス数を伸ばすためにネットゲームの記事も書いていこうか…というような感じです。こんな時…
ちょっとwebに詳しい人なら、元々管理している自サイトに、
サブドメイン:https://game.◯◯◯.com/
あるいは、
サブディレクトリ:https://◯◯◯.com/game/
を作ってフードブログと区別しようと考えるのではないでしょうか。そうすれば、ユーザーにとってもURLを見るだけでそこにどんな記事が書かれているかわかるので、利便性は高くなります。
では、サブドメインとサブディレクトリ、どちらを選ぶのがより賢いのでしょう?今回はそんなお話です…
目次
サブドメインとサブディレクトリのどちらがSEO的に有利なのか?まずはGoogleの公式見解からご紹介します。John Muellerによると…
どっちもSEO的に差はない
とのこと。まあ、そうですよね。Googleのクローラーは、他のサイトと同じようにサイト内をクロールして、インデックスして、ユーザーの検索クエリに回答するだけです。Googleがクロール・インデックスしやすい環境を整えている限り、どちらを選んでも最終的には大差ない…そう回答するのがGoogleとしては当たり前なのは分かります。
でも、僕たちの目の前に実際に起こっていることは、Googleの見解とは違います。はっきり言って、サブドメイン型よりもサブディレクトリ型の方がずっと管理は簡単でメリットが多いです。
実際、サブディレクトリ型であれば同じWordPress管理画面で管理できるのに対し、サブドメイン型では別の管理画面で管理しなければなりません。サブドメインもレンタルサーバーに改めて申請しなければならず、その分手間も時間もかかります。
そして何より決定的なのが、Googleもサブドメインサイトをメインサイトと別サイトとして扱うことです。サブディレクトリのコンテンツはメインサイトのドメイン(ルートドメインと言います)に属するのに対して、サブドメインのコンテンツはサブドメインに属します。
なので、サブドメインサイトにルートドメインのドメインオーソリティは反映されず、サブドメインサイトでもルートドメインとは別に被リンクを集めなければなりません(メインサイトからサブドメインサイトにリンクを貼るのは簡単なので、ある程度ルートドメインのドメインパワーを引き渡すことは可能ですが…)。
このように、現実的にはサブディレクトリ型と比較してサブドメイン型はデメリットが大きいので、通常の場合はサブディレクトリ型を考えるのが自然です。
そんな状況で、あえてサブディレクトリではなくサブドメインを選ぶメリットは何か?というと、サブディレクトリでの運用よりもそのトピックの専門性を高められることです。
例えば当サイト・Super Clear Contentsは、現在SEO対策やWordPressに特化した情報発信を行っています。これはもちろんGoogleにも認識されていて、きっとGoogleは当サイトのことをSEO・web関連のサイトとして扱っていることでしょう。
僕がこのままSEOに関連した情報をupし続けていけば、徐々にGoogleの中で当サイトの専門性が高まっていきます。すると、Googleがユーザーの検索クエリに対して回答を出す時に当サイトの存在を無視できなくなる。本当に少しずつではありますが、SEO的に他サイトより有利になっていくはずなんです。
ここである時、僕が当サイト内でiPhone用アプリの記事を書くことに決めたとします。すると、アプリの記事はSEOとあまり関連性がないので、その記事を見てGoogleは少し混乱してしまいます。
あれっ、今までSEO対策の専門サイトだと思っていたけど、違うの?
そうなると、Googleが見た当サイトの専門性が下がってしまいます。極端な話、その後僕がどんなに良いSEOコンテンツを書いたとしても、Googleからすれば…
所詮、ど素人が書いた記事でしょっ!
となって見向きもされなくなってしまう可能性が出てくるのです。
でも、このアプリ関連の記事をサブドメインで運用すれば、基本的には別サイト扱いなので、新しい記事によるSEO的な悪影響を被るリスクがゼロになります。
運用は大変ですが、アプリに特化したコンテンツを発信し続ければ専門性は高まっていきますし、アプリ系に興味を持つ新たなファンを獲得することもできるようになります。本来メインサイトにリンクを貼ってくれそうにないサイトからも被リンクをもらえたり、その上でサブドメインからメインサイトにリンクを貼ることで、メインサイトのドメインパワーをさらに高めることも可能です。
独自ドメインで別サイトを立ち上げれば新たにドメイン取得費や管理費がかかりますが、サブドメイン取得であれば追加のコストはかかりません。Google的には別サイト扱いでも、ユーザーはそれまであなたが築いてきたブランドイメージを引き継ぐので、独自ドメインで新サイトを立ち上げるよりもブランディング的にずっと有利です。
一方で、サブドメインよりサブディレクトリを選ぶ方がSEO的にメリットが大きいのはどんな時でしょうか?具体的には…
などという時には、サブディレクトリを選ぶ方が良いでしょう。
前述したように、サブディレクトリ型なら1つのWordPressの管理画面で管理可能ですし、新たなドメイン取得のコストや手間を省くことができます。仮に本題と少し離れたトピックを扱うとしても、コンテンツ数が少なければ専門性が薄まる危険性も少なくできるかもしれません。
何より一番大きなメリットは、すべての被リンクをメインサイトに集中できることです。サブドメインとメインサイトに被リンクを分散させるよりも、メインサイトに一極集中することによりルートドメインのドメインパワーを効率よく高めることができます。
以上、サブドメイン型とサブディレクトリ型のそれぞれのメリットとデメリットについて説明してきました。最終的にサブドメインあるいはサブディレクトリのどちらを選ぶかはあなた次第ですが、テーマとして扱うものがメイントピックから大きく離れているならサブドメイン型、メイントピックに関連した範囲ならサブディレクトリ型を選ぶのが賢い選択のように僕は思います。
もしあなたがサブドメインで情報発信することに決めたとしても、メインサイトのドメインパワーをできるだけ上げておくと、サブドメインサイト運営にも役立ちます。
というのは、どちらも管理者が同じなので、メインサイトからサブドメインサイトへのリンクが貼り放題!通常獲得困難な外部サイトからの被リンクですが、サブドメインサイトはメインサイトから無制限に被リンクを獲得できるという特権を持っているからです。
そう考えると、サブドメインサイトのSEO効果はルートドメインのドメインパワーにも影響されると言って過言ではありません(もちろん、それがすべてというわけでもありません)。ルートドメインのドメインパワーが強ければサブドメインのドメインパワーも高めることができますし、逆にルートドメインのパワーが弱ければどちらも弱小サイトとして運営していかなければなりません。
ある意味、あらかじめルートドメインのドメインオーソリティを上げておくことが、サブドメインでスタートダッシュをかますためのコツとも言えます。いきなりサブドメインサイトを立ち上げるのではなく、十分な時間をかけてメインサイトのドメインパワーを上げてからのサブドメインサイト立ち上げの方が、立ち上げた後の苦労をかなり軽減できるのではないでしょうか?
いかがでしたか?サブドメインとサブディレクトリでのサイト運営について、どちらか選ぶ前にあなたに押さえておいてほしいところを説明しました。この記事をきっかけにあなたの疑問が1つ解けたのであれば、僕としてもこの記事を作った甲斐があったなぁ…と思います。
実際にサブドメインやサブディレクトリを試してみて、使い勝手はいかがですか?やってみてから気づいたことや後悔したことなどがあれば、ぜひ下のコメント欄で他の読者の方にシェアしていただければ嬉しいです。
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。