WordPressでwebサイトを立ち上げて、新しいブログ記事を書き足している中で…
と思うタイミングが誰でも一度はあるはずです。
今回は、そのスラッグについての知識をまとめた記事になっています。実はSEO対策の世界では、コンテンツに適したスラッグの作り方がよく話題に上ります。スラッグの出来不出来がSEOの結果にも影響を与えるって聞いたら、あなたもスラッグをどのように設定すればいいのか知りたくなりませんか?
そんなあなたに、スラッグについての基本知識からSEOに適したスラッグの設定方法、よくあるトラブルシューティングまでこの記事で解説しています。スラッグについての必要かつ十分な内容はこの記事で全てわかりますので、「少しでも自分の記事を多くの人に読んでもらいたい」と思っている人は、このまま最後まで記事をお読みください…
目次
スラッグとは何か?
スラッグとは元々日本語で「断片」という意味を持ち、インターネット上ではwebサイト上のある特定のページを識別するためのURLの一部のことです。具体的には、https://○○○.com/の後ろの方にある「自分で自由に設定できる部分」を指します。
よくURLとスラッグの違いで迷いやすいところですが、この記事をURLとスラッグの例として考えるとURLはhttps://superclearcontents.com/slug/、そしてスラッグは単にslugとなります。
WordPressのスラッグ設定方法
では、WordPressのスラッグ設定方法を説明しましょう。WordPressでは、新しい投稿や固定ページを作るたびに1つ1つスラッグを自分の好きなように設定できます。ただし、その前に管理画面でパーマリンクの設定を適切に行う必要があります。
WordPressにログインして、管理画面から「設定 >> パーマリンク設定」を選ぶと、下の画面のような設定画面が出てきます。
この5種類+1の設定のうち、どれを選んでも構いません(最後のカスタム構造は、カテゴリースラッグなど複数のスラッグを入れたいときに使います)。でも、設定したパーマリンクによって、後であなたが好きに変更できる部分が変わってきます。
例えば2番目の「日付と投稿名」を選ぶと、URL内の日付の部分は変更ができません。あなたがいじれるのは、日付の後の最後のパーツだけです。この場合、日付の部分はスラッグには含まれません。スラッグとは、あくまでURLの中でカスタマイズできる部分を指します。
WordPressの管理画面でスラッグを表示させる方法
スラッグを編集するにあたって、まずはスラッグをどこで編集するのかをお伝えしなければなりません。
Gutenberg導入後のWordPressなら、固定ページあるいは投稿でコンテンツを作成し、一旦「下書きとして保存」することによって、右のサイドバーにある「文章」の項目にスラッグの入力フォームが出現するようになっています。
WordPressのクラシック環境では、設定画面の表示オプションからスラッグを表示させる設定が必要でした。それがGutenbergになってからは、その設定の必要はなくなりました。もしGutenbergでスラッグの入力フォームが表示されない場合は、テーマやプラグインに問題があると考えられるので、そちらをチェックしてみてください。
SEO対策として望まれるスラッグの使い方
スラッグにSEO効果があるわけではありませんが、良いスラッグを設定することはSEO対策としても良い結果につながります。ユーザーがGoogleの検索結果画面でスラッグを見たときに、そのコンテンツで問題が解決できそうと感じたら、クリックして本文を読んでくれるからです。
では、コンテンツに適したスラッグをどう作れば良いか?ですが、スラッグの使い方として念頭に置いておくべき注意点が2つあります。それは…
注意1:キーワードをスラッグに含める
スラッグはGoogleの検索結果画面でユーザーが見るところなので、そのページがユーザーの役に立つことを伝えられるようにしなければなりません。そのために、ユーザーが検索しそうなキーワードをスラッグに含めるのが効果的です。ただ、昔のSEO対策で言われていたように…
スラッグの中のキーワードはGoogleのランキングファクターであるという事実はありません。Googleもコンテンツの内容把握のためにスラッグを使いますが、キーワードのあるなしで検索順位が大きく変わるわけではありません。
注意2:できるだけ短いスラッグにする
スラッグが長いと、ブラウザでURLを手打ち入力するときにユーザーの大きな手間になります。
今はスマホでもURLを簡単にコピペできるので、ほとんどの場合URLを手入力しなくても目的のページを開けます。とは言え、URL手入力の可能性がゼロではない以上、スラッグをできるだけ短く、特にスマホでの手入力にも耐えられるようにする気遣いは必要になってきます。
スラッグをどう最適化するか?実際の手順を説明します
それでは、実際のスラッグ最適化の手順を説明していきます。
手順1:英語のスラッグ vs 日本語のスラッグ
多くのwebサイトではスラッグを英語に統一していますが、スラッグを日本語にしたらダメというわけではありません。実際、Amazonの商品ページではスラッグに日本語が普通に使われています。今度買い物をするときにでもチェックしてみてください。
英語でも日本語でも、Googleの検索順位にはほぼ影響がないので、どちらを使うかはあなたの好みで決めて構いません。今はほとんどのwebサイトで英語のスラッグを採用しているので、その中で日本語のスラッグが出てきたらユーザーは違和感を感じるかもしれません。でも、そのほうが逆に目立っていいかもしれませんし、日本語のキーワードがスラッグに含まれていればユーザーもクリックしやすくなるかもしれません。
手順2:スラッグにキーワードを含める
日本語でも英語でも、まずスラッグにユーザーが検索しそうなキーワードを入れるところから始めましょう。あなたが狙っているのが1単語のビッグキーワードなら、最低その単語をスラッグに含めます。ロングテールキーワードを狙っているなら、そこに含まれる単語を全部スラッグに含めます。
これらのキーワードを含めた形で、コンテンツの内容が良くわかるスラッグを作っていきましょう。本来はキーワードだけでスラッグを作れれば良いのですが、一度使ったスラッグはその後使えません。同じテーマで別の記事を書く可能性があるのなら、その分も考慮して唯一無二のスラッグを作る必要があります。
手順3:スラッグから余計な単語を排除する
スラッグをできるだけ短くするという意味で、余計な単語はできるだけ排除しましょう。例えば、英語の「a」や「the」といった冠詞、複数形の「s」など。わざわざスラッグの中で英作文をする必要はありません。短くなっても、そのスラッグでコンテンツの内容が正しく推測できるならOKです。
スラッグの取得方法については、こちらの記事で詳しく説明していますので、合わせてご参照ください。
スラッグが重複した場合の解決法
誤って他のページと同じスラッグを設定しようとすると、スラッグが重複しないようにWordPressの方で自動的に「◯◯◯-2」と数字をつけてくれます。この機能、一見ありがたく見えるのですが、時として僕たちにちょっとしたトラブルを引き起こします。それは…
という問題。この場合、あなたの気づかないところで同じスラッグのページが隠れていることを意味します。
では、どこに隠れているか?あなたがチェックしなければならない場所が2つあります。
まずはゴミ箱の中。前に同じスラッグのページを作ろうとして削除したことはありませんか?そのページを削除した後でも、ゴミ箱に残っていると重複スラッグの原因となり得ます。もしゴミ箱内に同じスラッグのページがあれば、それを復元するか完全に削除するか、どちらかを選択してみてください。
もう1つはメディアファイルの中。メディアファイルの中に同じスラッグの画像データ(◯◯◯.jpgのような)がありませんか?この場合も重複スラッグの原因になり得ます。一旦その画像を削除し、画像のファイル名を替えて再アップロードすると解決します。
大堀 僚介(Ohori Ryosuke)
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。