Googleの検索上位表示のためには関連キーワードが重要だということは、少しでもSEO対策をかじったことがある人なら知っている知識だと思います。でも、その関連キーワードはどうやって集めたらいいのでしょうか?
関連キーワードは良質なコンテンツ作成に絶対欠かせないため、僕たちSEOのプロは専門の有料ツールを使って関連キーワードを集めます(キーワードリサーチ)。でも、それらの強力なSEOツールの使用料は安くても年間10万円以上…SEOのためにそんな出費を出せる一般の人はほとんどいないと思います。
そんな方のために、この記事では無料でできる関連キーワードの取得方法について説明をしていきます。もしあなたが関連キーワードを使って自分の記事をもっと充実させたい!と考えているなら、ぜひこのまま最後まで記事をお読みください…
目次
関連キーワードとは(英語でrelated keywords)、本来はメインのキーワード(ビッグキーワードあるいはプライマリーキーワード)と密接に関連している単語またはフレーズと定義されます。ビッグキーワードと同じ意味をもつ同義語や類似語、そのキーワードを含んだ言葉のバリエーション、そして、全く別の単語でもビッグキーワードと意味的に繋がりの深いものなどが関連キーワードに含まれます。
この説明だとちょっとわかりにくいので、具体的な例を挙げましょう。ビッグキーワードを「ヨガ」とすると、関連キーワードの候補としては…
などの「ヨガ」という単語を含んだ言葉だったり…
などの「ヨガ」と関連の深い単語だったり…
など、ヨガスクールが運営されている位置情報だったり…
など、「ヨガ」とは違うものの比較対象になりやすい単語だったり…これらのように、ユーザーがビッグキーワードから連想しうる単語やフレーズはすべて関連キーワードとして挙げられます。
ここから派生して、SEO領域で関連キーワードと言ったら、ビッグキーワードとそれに続く関連キーワードを組み合わせた複合語(ミドルキーワードおよびロングテールキーワード)という意味も表すようになりました。文脈に応じて、どちらの意味なのかを使い分けている感じです。
一方、関連キーワードとよく混同されやすいものでサジェストキーワードというものがあります。サジェストキーワードとは、Googleでキーワードを入力した時に先回りで現れる、目の前のユーザーにクリックされそうな複合キーワードを指します(この機能をGoogleサジェストと呼びます)。
Googleの検索窓にビッグキーワードを入力すると、検索窓の下にビッグキーワードを含んだいくつかの複合キーワードが表示されますよね。これがサジェストキーワードです。
この2つの単語はオーバーラップする部分が大きいので混同しやすいのですが、両者の違いを挙げるならば…
1つめの違いは、関連キーワードはユーザーがビッグキーワードと関連づけている単語やフレーズを指すのに対し、サジェストキーワードは過去のユーザーの検索履歴を分析してGoogleが自動で作成した複合キーワードを指します。
なので、サジェストキーワードにはGoogleユーザーの検索意図が反映されていて、ある程度の検索ボリュームがあるものと推察されます。ユーザーがそのキーワードで繰り返し検索することによって、はじめてサジェストキーワードとしてピックアップされることになります。
一方の関連キーワードは、ユーザーの頭の中にあっても検索されないことがあり、必ずしもGoogleで検索されているとは限りません。
世の中にGoogleがあろうとなかろうと、ビッグキーワードと関連キーワードとの間のつながりは変わるものではありません。ネットではなく本や雑誌を読んでいても、ビッグキーワードと合わせて出てくる単語やフレーズがあれば、それは関連キーワードの1つとして考えられます。
そしてもう1つ。サジェストキーワードは、ビッグキーワードと関連キーワードの組み合わせで作られます。
これは実際にGoogleで検索してみれば一目瞭然。サジェストキーワードは、最初に入力したビッグキーワードに関連キーワードが追加されたものになっています。つまり、サジェストキーワードは関連キーワードの一部と言うこともできます。一方、関連キーワードは必ずしもビッグキーワードを含んでいるとは限りません。
この関連キーワードを、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで表示させる機能があります。この方法で得られる関連キーワードは、背後にユーザーの検索行動が隠れていることを表すので、新コンテンツ作成時のトピックを探すときに非常に参考になります。
まずは先ほどご紹介したGoogleサジェスト(オートコンプリート)。ユーザーが入力した内容をもとに、Googleが関連性や地域性、最近のトレンドなどを考慮して、目の前のユーザーにクリックされそうな関連キーワードを先回りして表示してくれます。
続いてご紹介するのが、検索語に関連する検索キーワード。検索結果画面を下にスクロールしていくと見つかる、ターゲットキーワードに関連した複合キーワードです。こちらはGoogleサジェストと少し違って、キーワードの同義語や類似語まで含めて関連キーワードとして表示してくれます。
Yahoo!にもGoogleサジェストに似たキーワード入力補助という機能が備わっています。Yahoo!ユーザーの検索履歴に基づくので、Googleサジェストとは違った結果を出してくれます。
Googleの検索語に関連するキーワードと同様、Yahoo!にも検索結果画面の上下に関連キーワードを表示する機能が備わっています。こちらもYahoo!ユーザーの検索履歴に基づくので、Googleとは違った結果を表示してくれます。
BingのオートサジェストはGoogleサジェストに相当する関連キーワード表示機能です。Bingユーザーの検索履歴に基づいて、Googleやyahoo!とは違った結果を出してくれます。
Bingにも検索結果画面の右や下に関連キーワードを表示する機能が備わっています。
検索エンジンの関連キーワード表示機能を使えば、ある程度の検索回数が見込める関連キーワードが抽出できます。でも、もっと他の関連キーワードを集めたい!というあなたのために、誰でも無料で使える関連キーワード取得ツールをいくつか紹介していきます。
まず最初にご紹介するのがGoogleキーワードプランナー。Googleが提供するキーワードリサーチツールで、関連キーワード取得ツールとしては非常に信頼性の高いツールの1つです。
ただ、このツールを使うにあたってGoogle広告への登録が必要になり、クレジットカード情報の登録が求められます(登録だけで課金されることはありませんが)。また、関連キーワードと一緒に表示される月間検索ボリュームが非常にアバウトな数字になっていて、新コンテンツのテーマ探しの材料として使うには使いにくい面もあります。
日本国内で有名な無料関連キーワード取得ツールに、ラッコキーワード(旧 goodkeyword、関連キーワードツール 仮名 β版)というものがあります。ラッコキーワードはGoogleやBing、YouTubeなどで検索されている関連キーワードを一括表示してくれるツールで、検索窓にターゲットキーワードを入力するだけと使い方も簡単。Googleトレンドによるユーザーの検索動向も一緒に表示してくれる優れものです。
関連キーワードをCSV形式で書き出してくれる機能もあり、無料ツールとしてはとても使いやすいツールだと思います。1つ残念なところを挙げれば、それぞれの関連キーワードで月間検索件数が表示されないところが非常に惜しいです。
最近日本で注目を浴びている海外のSEO対策用ツール・Ubersuggest。海外のツールですが、完全に日本語化されているので日本人でも抵抗なく使うことができます。
Ubersuggestは本来有料のSEOツールで、無料で使う場合には取得できる関連キーワードの数が制限されたり、1日に3回までしかツールを使用できなかったりといった不便な部分があります。でも、このツールの強みは検索ボリュームの他にSEO的な難易度、検索トップ10入りしているページの平均被リンク数やサイトのドメインパワーまで表示してくれることです。
これらの数値は、そのキーワードで記事を作成したときに検索上位を取れそうかどうかを判断するのに貴重な情報となります。コンテンツ作成前にこれらの数値を把握しておくと、勝ち目のなさそうなキーワードでコンテンツを作成する無駄が省けて、効率の良いSEO対策ができるようになりますよ。
では、こうして取得した関連キーワードを使って、どうやってあなたのサイトのSEO効果を高めれば良いのでしょうか?
その答えは、取得した関連キーワードをテーマにした良質なコンテンツを次々と作り出すことです。関連キーワードを1つ1つ潰していくことで、次第にビッグキーワードに関連する専門的な知識がサイト内に蓄積されていきます。
それはGoogleが求めているE-A-T(E:専門性、A:権威性、T:信頼性)のうち「E」が高まっていくことを意味していて、Googleに専門性の高いサイトと評価されればビッグキーワードに関連したコンテンツ全てで検索順位の改善が期待できるようになります。
一方、SEOを使ってライバルを貶める逆SEOと呼ばれる手法の中に、Googleサジェストをはじめとする関連キーワード表示機能を使って企業の悪評を載せるという方法があります。下の例のように、企業名を入力したら「ブラック」「パワハラ」など、ユーザーが見て不快に思う言葉が関連キーワードとして表示されてしまいます。
これを企業の方が見たら、関連キーワードからこのような言葉を削除したいと思いますよね?一応GoogleでもYahoo!でも、法律違反や名誉毀損、虚偽や公共良俗に反する場合には、削除申請フォームからお願いすれば削除に応じてくれることがあります。
ただ、必ずしも削除申請が通るとは限りませんし、法律がからんでくるので一般人では手続きを進めるのが困難な場合もあると思います。なので、もしあなたがそんな被害を受けている場合は、弁護士事務所の無料相談などを利用して専門家に相談してから対応を判断する方がいいかもしれません。
いかがでしたか?今回は関連キーワードについての一般的な知識や関連キーワードの調べ方、逆SEOにあった時の対応などについて説明しました。本文中でも書きましたが、関連キーワードについての良質なコンテンツを積み上げることが、検索上位を狙う上で必要なSEO対策の1つです。道のりは長いですが、地道にコンテンツを積み上げて成果を楽しみに待ちましょう。
もしあなたが今回ご紹介した無料ツールでは足らず、有料SEOツールで関連キーワードを根こそぎ取得したい!と思っているなら、ぜひお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。世界中のSEO専門家によって認められている超強力なキーワード選定ツールを使って、格安であなたに関連キーワードのリストをお届けします…
AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター
何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。
さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。