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Googleによるタイトル書き換えの傾向と対策

常にオーガニック検索結果について気を配っているwebサイト管理者はすでに気づいていることと思いますが、Googleが検索結果に表示させるページのタイトルを書き換えるようになっています。

これは結構大きな問題です。というのは…

タイトルの書き換えで大きくトラフィックを失う可能性がある

Googleのタイトル書き換えで、あなたの管理しているwebサイトにお客さんが集まらなくなる(トラフィックを失う)可能性があるからです。

GoogleのJohn Muellerによれば、タイトルの書き換えが起こっても、検索順位には影響ないとのことです。しかし、タイトルやメタディスクリプションを読んでクリックするかどうかを決めるのはユーザーです。検索順位が変わらなくても、タイトルがイケてないものに変わってしまったら、結果として大きなトラフィックを失ってしまうことになります。

上のツイートは、海外のSEO専門家が取り上げた某サイトにおけるGoogle Search Consoleのレポートです。オレンジのラインは平均検索順位を表していて、少なくとも表示期間中はオーガニック検索順位が下がっていないことがわかります。

しかしGoogleのタイトル書き換えの結果、クリック率(緑のライン)が0.6%低下し、その結果トラフィック(青のライン)が1週間で60,000件も低下しています。この結果を見ても、ページタイトルがトラフィックにどれほど大きな影響を与えるかがよくわかりますよね。

Googleによるタイトル書き換えは今後も続く可能性大

このタイトル書き換えについては、もちろん多くのwebサイト管理者から批判の声が出ています。僕自身も、タイトルやメタディスクリプションの無断書き換えはやり過ぎだし、「これって法に触れないのか?」とすら思ってしまいます。

でも、今のところGoogle側にはタイトルの書き換えを中止する考えはないようです。Danny Sullivanのツイートによると…

前後の文脈がないと理解しづらいですが、結局のところDannyの言い分としては…

タイトルが不適切なせいで、ユーザーが内容を誤解したままそのページをクリックする

by Danny Sullivan

つまり、コンテンツ本文と内容的に合わないタイトルを書き換えて、ユーザーにより適切な情報を提供する、というのがGoogle側の言い分になっています。

現時点でDannyが考えている妥協案としては、各サイトに数ページだけ(しかも期限付きで)、タイトルやメタディスクリプションを変更できないように設定できる権限を与えるというものです。逆に言えば、Googleは今後もタイトルやメタディスクリプションを書き換える気が満々ということになりますね。

“My thought is that we could perhaps allow a set number per site, maybe 5-10, and also with an expiration period. That way people wouldn’t make wholescale long-term mistakes accidentally, but we have some balance for when our automatic title selection might not be preferred.”

by Danny Sullivan

Googleに書き換えられそうなタイトルの特徴

というわけで、今後もGoogleはコンテンツ本文とマッチしないタイトルを自動的に書き換えて、検索結果画面に表示させていきます。

2021年8月に行われたMozのリサーチによると、調査対象となった57,832のタイトルタグに対して、33,733件(58.3%)ものタイトル書き換えが行われました。書き換えのパターンが9種類+αあって、単に長すぎるタイトルの切り捨て程度のこともあれば、タイトルタグと全く関係のないタイトルに変わってしまったこともあるようです。

では、どんなページタイトルがGoogleに書き換えられやすいのでしょう?書き換えに遭いやすいタイトルの特徴を3つ挙げていきましょう。

1.     文字数に問題のあるタイトル

1つ目は、文字数に問題のあるタイトル。元々タイトルとしてGoogleに表示できる文字数は全角で30文字+αと上限が決まっているので、それより長いタイトルは必然的に文字数のカットが行われます。

一方、短すぎるタイトルの場合も、Googleが余った字数を使って情報を付け足したり、ブランド名を付け加えたりします。

2.     キーワード詰め込みタイトル

2つ目は、キーワードをやたらと詰め込んだ不自然なタイトル。キーワードばかりで他に有益な情報が得られないタイトルは、Googleによって書き換えられる可能性が高くなります。

3.     コンテンツの内容を反映していないタイトル

3つ目は、コンテンツの内容を反映していないタイトル。Googleはもちろんコンテンツの内容を把握しているので、その内容とタイトルが合わない(関連性がない、不正確、矛盾しているなど)と判断すれば、コンテンツの中身から情報を集めて別のタイトルを作成してしまいます。

Googleによるタイトル書き換えに向けての対策

こうしたGoogleによるタイトル書き換えは、どのサイトにも起こり得ます。そして残念ながら、現時点ではこれを100%防ぐ手段はありません。

では、これからどうやってGoogleのタイトル書き換えに付き合っていけばよいでしょうか?できるだけタイトル書き換えの被害を受けない、あるいは被害を最小限にするために、今すぐできる対策をいくつか挙げていきましょう。

1.     タイトルの文字数を最適化する

まず最初に考えるべきことは、タイトルの文字数を最適化することです。上に述べたように、Googleの検索結果画面に表示されるタイトルの文字数は、およそ全角30文字前後。これより長ければタイトル全部が表示されなくなりますし、短すぎれば余計な情報を足されてしまうかもしれません。

そのリスクを最小化するために、各コンテンツのタイトル文字数を全角30文字程度に調整します。この時点でまず1つ、Googleが介入するスキをつぶしておきましょう。

2.     コンテンツの内容を反映させつつ、魅力的なタイトルにする

続いて、その全角30文字という上限の範囲で、コンテンツの内容を反映させつつ魅力的なタイトルを作成します。ユーザーの検索意図をしっかり念頭に置いて、コンテンツに相応しいタイトルを一生懸命考えましょう。とにかくここが大事。時間をかけて頭を振り絞って、ベストなタイトルを考える。これに尽きます。

3.     タイトルに句読点やハイフンなどを入れない

3つ目の注意点は、タイトルに句読点やハイフンなどを入れないことです。なぜ入れちゃダメなのか?というと、Googleにタイトル変更のスキを与えてしまうからです。

これらの文字の使い方って、文章の区切りで入れますよね。ということは、そこで文章をぶった切ってしまっても、そこそこ意味は通じるわけです。それを利用して、Googleが句読点やハイフンの後の文章を削除して、別の文章を挿入してくる可能性が考えられます。そのスキをGoogleに与えないために、30文字前後の1つの文章でタイトルにすることを僕はおすすめします。

4.     タイトル書き換えが起こっても、「SEO改善のためのヒント」程度にとらえておく

これらの対策を施しても、残念ながらGoogleにタイトルを書き換えられてしまうことがあるかもしれません。そんな時も、あまり重大に考えすぎてはいけません。あくまで「GoogleからSEO改善のためのヒントをもらった」くらいに考えておくのが得策です。

Googleがタイトル書き換えを行うのは、元のタイトルではユーザーの利益が最大化されないと判断したからです。かと言って、Googleが作成した新タイトルが必ずしも元のタイトルより優れているというわけでもないのです。

もしこのような目にあった場合、上の対策2に戻って新しいタイトルを作成するのが望ましいです。一方で絶対にやってはいけないのが、何も考えずにGoogleが作成したタイトルを丸パクりすること。絶対にやめておく方がいいです。なにせ、GoogleのJohn Muellerが「やめろ」と言っているくらいですから…

5.     H1タグを最適化する

かつてはGoogleの超重要ランキングファクターとして認識されていたH1タグ。SEOに詳しい人なら、すでにH1タグが検索結果に決定的な役割を果たす時代は終わったのをご存知なはず。今の時代、きちんとターゲットキーワードに最適化されたコンテンツなら、H1タグがなくてもGoogleの検索順位に大きな影響が出ることはありません。

しかし、Googleによるタイトル書き換えを意識するなら、H1タグをしっかり最適化しておく方が良いです。というのは、タイトル書き換えの材料としてH1タグが75%の割合で使われていることが海外の調査で示されたからです。

そのため、タイトルを書き換えられたときのバックアップ的な意味合いで、H1タグを最適化しておくのも1つの手です。もちろんH1タグがなくてもGoogleはH2タグや本文から情報を引っ張ってくるでしょうが、H1タグの方がそれらより重要視されやすいことは容易に想像できますよね。

まとめ

いかがでしたか?今回は最近のSEO業界で話題になっている「Googleによるタイトル書き換え問題」についての傾向と対策をお伝えしました。この記事が少しでもあなたのSEOに役立ってくれれば嬉しいです。

今回のテーマであるタイトル書き換えについて、他に知りたいことはありませんか?あるいは「自分はこんな目に遭った…」という体験談など、お気軽に下のコメント欄に書いていってください。

大堀 僚介(Ohori Ryosuke)

AWAI認定コピーライター
SEO contents institute認定コピーライター

何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。

さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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大堀 僚介

全米コピーライター協会(AWAI)認定コピーライター SEO content institute認定SEOライター 何事も“超一流の専門家から学ぶ”をポリシーとしており、コピーライティング業界で世界最高の権威である全米コピーライター協会(AWAI)でライティングの基礎を習得後、SEOコピーライティングのパイオニアHeather-Lloyd Martin、コンテンツマーケティングの世界的第一人者Brian ClarkにWebコピーライティングを学ぶ。 さらにAWAIでビジネス用Webサイト作成スキルを習得、知識ゼロの状態から自社サイトSuper Clear Contentsを立ち上げる。その経験とインターネット業界の動向をふまえて、個人事業主や副業サラリーマンに向けて最新のビジネス用Webサイト構築方法を提供している。

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